type転職エージェント キャリアアドバイザー 加藤美季さんブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験後、type転職エージェントのキャリアアドバイザーに転身。営業職経験者を中心に、転職者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに転職希望者に向き合っている
面接に受からない人の「自己紹介」に共通する3つの誤解
中途採用の面接では、冒頭で簡単な自己紹介を求められることがある。type転職エージェントの加藤美季さんによれば、実は自己紹介の仕方一つで合否が分かれてしまうこともあるそうだ。
ではどうすれば、「選考を通過する」自己紹介になるのだろうか? 面接に通過しない人が誤解している3つのポイントと、その対処法を教えてもらった。
誤解1.自己紹介=自己PRだと思っている
⇒ざっくり経歴を話せばOK!
「面接の冒頭で自己紹介を求められた場合、じっくりと自己PRを話す必要はありません。自己紹介後の会話の中で、自分のやってきたことや業務上の工夫ポイントを話す時間はたっぷりあるはず。詳細な経歴などは、面接中の会話の中で盛り込んでいきましょう。自己紹介では、基本的な大枠の説明だけで構いません。
例えば、『○○大学卒業後、株式会社△△に新卒で入社しました。ここでは営業職としてこの業種のお客様と折衝し、このようなことを経験しました。本日はよろしくお願いいたします』のようなシンプルなもので構わないのです。自己紹介はあくまでも面接の導入、お互いの第一印象を決めるウォーミングアップのようなものだと考えてください」(加藤さん)
誤解2.盛りだくさん話した方がいい
⇒1分~1分半で端的に話す
「自己紹介は1分から1分半の短時間で行うのが基本です。心理学的な話になってしまいますが、人は3分以上、一方的に話をされると頭に入ってこないといわれています。
自己紹介というとどうしても語りたいことが多くなり、長くなってしまいがち。しかし面接時の自己紹介は『この面接が(面接官にとって)良い時間になりそうだ』というのを印象付ける役割を持ちます。自分がアピールしたいことではなくまずは笑顔で、営業らしく笑顔で元気よく話せることが好印象に繋がるでしょう」(加藤さん)
誤解3.自己紹介でスゴイ人を演じる方がいい
⇒等身大のコミュニケーションが「面接のやりやすさ」を左右する
「自己紹介において一番大事なのは『一方的に話しすぎないこと』とお話しました。時間が長くなるのはもちろん、自分をPRするプレゼンテーションのように話してしまわないように気をつけましょう。端的に自分を紹介しながら、その後は面接官とコミュニケーションを取るように心掛けるといいですね。
自己紹介はあくまでウォーミングアップですが、その後の『面接のやりやすさ』を決める大事な指標にもなります。自己紹介の部分で悪い印象があると、面接官からの『面接の期待値』が下がってしまいます。
『この人はきっと面接に通過しないだろうな』と感じると、面接官の中で選考に通過させたくない真理が働き、ネガティブな心理状態で面接が進んでいきます。反対に序盤で期待値が上がっている場合は、面接官から『どうにかしてこの人を面接に通してみたい』いう感情が働き、ポジティブな質問が増えていくでしょう。そういう意味では、面接の導入ともいえる最初の自己紹介は、その後の面接においてかなり重要になってくると思います」(加藤さん)
取材・文/大室倫子 文/福田桃子(共に編集部)
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