お金Vol.498

キンコン西野亮廣がホームレスの男に学んだ、2018年以降の稼ぎ方「ギブアンドテイクはコスパが悪い」

面白い仕事も、大きな受注も、社内外から“信頼される人”のところに集まってくるものだ。このビジネスの鉄則は多くの営業マンが実感しているところだろう。

2018年1月6日に開催された『占いフェス2018』に登壇したキングコングの西野亮廣さんは「2018年以降、“信用のカタチ”が変化していく。そして、間違いなくそれに気付いた人から稼げるようになってくる」と語る。過去にはクラウドファンディングで1億円以上を集め、すっかりオピニオンリーダーとなった西野さんが考える“お金”に繋がる信頼のカタチとは何だろうか。

お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さん

お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さん

『えんとつ町のプペル』など4冊の絵本、 『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』などを執筆。その他ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手掛けるなど、マルチな活躍が注目を集める。1文字5円で購入したポイントを使って気持ちを伝えたい相手に手紙(レター)を贈ることができるサービス『レターポット』をリリース。オンラインサロン・西野亮廣エンタメ研究所を運営。『えんとつ町のプペル美術館』を作るために「3億円借金します」の発言が話題に
Twitter:@nishinoakihiro、ブログ:西野亮廣ブログ、Instagram(インスタ):otogimachi

通貨の変化が世の中の価値観を変えていく

世の中の「信用」の価値観が変化していく。西野さんがそう言い切る理由は「2018年以降は、間違いなく通貨が選べる社会になっていく。そんな時代がくれば、人々の信用のカタチも変化すると思う」(西野さん)からだ。

「2018年は通貨が選べる時代に突入します。今までは、日本人なら日本円を使いなさいという選択肢一択でしたが、今やビットコインや電子マネーなど地域とは関係のない通貨が増えているでしょう。もちろん日本円しか使えない場所もあるので時と場合にもよりますが、イケてる通貨を選んで使うという世界がすぐそこまできています。そしてなぜ僕が今、通貨の話をしているかというと、そもそもお金の成り立ちは“信用”によるものだったからです」

キンコン西野

「昔は皆、金(ゴールド)で売買をしていました。でもある日、誰かが気付いたんです。『ゴールドって、重いしかさばらない? リスクも高くて持ち歩きに不便だよね』と。その時に現れたのが、金商というゴールドを預かってくれる人。金商はゴールドを預けた人に、受取証明書を発行します。その証明書はただの紙っぺらなんだけど、その紙1枚にゴールド何個分の価値があることを皆が分かってる状態でした。だから、ただの紙に価値が生まれて、お金というかたちで流通し始めた。つまり、紙幣というのはそもそも『全員が信用している』ことで成り立っていたんです」

クラウドファンディングで1億円! 信用はお金に換金できる資産だ

かつて紙幣が生まれたように、今後変化していく通貨に対応するものも「人からの信用」がキーワードだ。西野さんがそう感じたのは、クラウドファンディングを始めた経験からだ。

「僕は今までクラウドファンディングで1億円以上を集めています。おそらく個人では日本で一番集めてると思う。そういうと『西野は名前が売れてるからだろ』と言われるんですが、実はクラウドファンディングって有名であればお金が集まるというわけではないんですよ。実際に有名な芸人さんたちも参入してましたけど、結果は全然ダメでした。

では誰ならクラウドファンディングで勝てるのか。先ほど話したように、お金は信用で成り立っています。そしてクラウドファンディングは『信用の両替機』なんです。ただの人気投票でもお金を生み出す機械でもありません。なので、お金を集めたければまず信用を得なきゃいけないんですね。ネット社会ですから他の両替機を使っても構いませんが、これからの時代に貨幣を得たいと思ったら、お金の本質である『信用』がより一層必要になっていくということだと思います」

「ホームレスの小谷」は、なぜお金が“ないのに困らない”のか

では、信用は具体的にどのように集めればいいのか。西野さんは「信じられない話かもしれませんが」と笑って前置きしながら、ある男性の事例を話した。

「ホームレスの小谷、という30代半ばの男がいるんです。彼は、その名のとおり家を持たないホームレス。だけどホームレスになって半年で25キロ太りました。なぜなら毎日のようにお寿司や肉を食べ、海外に行きたいなと思ったらすぐに遊びに行けちゃう環境だから。彼はお金を持ってないんだけど、お金に困ってないんですよ」

なぜホームレスの小谷さんはお金に困っていないのか。それは西野さんいわく「彼は現代のお金の捉え方を熟知している」からだという。

「彼は1日50円で、自分の1日を売っているんです。50円さえ払えば、何でも仕事をしてくれます。家の草むしりとか。依頼主が払うべきお金は50円だけでいいはずなんだけど、彼があまりにも一生懸命やってくれるものだから『休憩中に食べてくださいね』とお昼ごはんを差し入れしちゃうんです。その調子で夕飯を奢ったり、話しているうちに仲良くなって飲みに行ったりする。小谷が50円しかお金を受け取らないから依頼主の方に「手伝ってくれてありがとう」という気持ちが生まれて、いろいろ助けてあげたくなっちゃうんでしょうね。これって彼の草むしりの料金が1万円だったら発生しない感情ですよ。つまり小谷は50円しか貰わない代わりに、依頼主から感謝され、さらにいうと信用を稼いでいるんです」

キンコン西野

“ホームレス・小谷”の逸話はそれだけではない。彼が集めた信用は、お金に変わることが証明されたのだ。

「先日、小谷はホームレスなのに結婚したんですよ。そして『こんな自分と結婚してくれた妻に、結婚式をプレゼントしたい』と1口4000円のクラウドファンディングを始めました。今まで小谷を50円で買っていた人たちがそれを見て『お世話になった小谷さんのお祝いだ』とどんどんお金を出してくれ、すぐに250万円も集めることができました。クラウドファンディングはお金の両替機。つまり彼は、お金はないけど毎日信用を稼いでいたから、両替機を使えばすぐにお金を集めることができたんです。少し前の時代のお金の価値観ではなく、彼が現代のお金の捉え方を分かっていたということです」

信用を稼ぐためには「無償で与える」ことが大事

西野さんは「今後はお金をただ所有している人ではなく、信用度の高い人が身動きをとりやすい世界になってくる」と語る。ではどうすれば、信用度の高い人になれるのだろうか。

「信用を稼ぎに行く。それには『与える』ことが大事です。見返りを求めたギブアンドテイクだと、その個人間でやりとりが終了しちゃってコスパが悪いので、無償で人に与えることです。少し前までは、無償で与えてることで損することもありましたが、これからの時代は無償でやったことが、クラウドファンディングや新しい通貨の登場で可視化されるようになっていきます。鶴の恩返しを、皆が見ているようなイメージですね。『あの鶴はおじいさんのために働いた』って皆が見ていたら、たくさんの人が『鶴は信用できる』と思うでしょう。だから本当に稼ぎたいなら、これからは『その人からの見返りは求めずに、自分が与えることを考える』方が大事。そうして信用をつくっていくんです。ちゃんと人に貢献して信頼されてる人が勝つっていう、どんどん人間の本質があらわになってくるような社会が到来すると思います」

自分に何か役立てることはないか、相手に与えられるものは何か。売上げ向上に悩む営業マンも、そんなシンプルな視点で行動してみれば、目先の小さな利益ではない“大きな結果”が返ってくるのではないだろうか。

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取材・文・撮影/大室倫子(編集部)

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