転職Vol.541

【20代転職失敗談】「あの頃の俺は世間体が全てだった」目先のお金に飛びついて3年間を無駄にした29歳の話

@type編集部が回避法をレクチャー!
先輩たちの“転職失敗”ストーリー
入社した会社でまずは数年頑張らなきゃ、なんて一昔前の話。今では20代の転職希望者も、若手を採用したい企業も増えてきた。 とはいえ「そろそろ自分も……」と思っても、初めての転職は分からないことだらけ。せっかくの貴重な20代を、失敗で終わらせたくない! そこで、@typeに訪れた「20代で転職に失敗した人」たちのエピソードを、@type編集部のアドバイス付きで紹介。先輩たちの経験談から、‟失敗転職”の回避法を学んでいこう

29歳(既婚男性・年収400万)Aさんのケース 22歳 地元の公立大学を卒業後、自動車メーカー子会社に営業職として就職(年収300万)
26歳 転職活動をスタート、コールセンタースタッフとして入社(年収400万)
転職活動期間:半年間
希望条件:給与の高さ(年収400万以上)
妥協した条件:正社員を希望していたが契約社員として入社
応募社数:5社、1次面接通過:2社、内定社数:1社

安易に入社してしまった1社目「新人と上司の給与が同じ。転職活動なんてできないほどの激務」

地方の大学を卒業し、そのまま地元で大手自動車メーカーの子会社に就職したAさん。入社したきっかけは「何となく安泰そう」だったからだという。

「もともと自動車には興味が無かったのですが、自動車関係の企業なら将来的にも安定していそうだと、安易な考えで入社しました。親戚のコネもあったので、就職活動も楽そうでしたし」

しかし、十分な下調べをせずに入社したAさんを待っていたのは、“地獄の日々”だった。

「研修はほとんどなし。すぐに実践に入る方針の会社だったので、新人の頃は何も分からず行き当たりばったりの毎日でした。さらに激務に次ぐ激務で、日をまたいで帰ることは日常茶飯事。それでもこの会社で頑張っていくつもりでいましたが、ある日上司の給料を知って愕然としてしまって。昇給は年間500円程度しかなく、新人の自分と入社10年以上の上司が同じくらいの給与だったんです。当時付き合っていた彼女と結婚しようというタイミングで、この先給料が上がらないのは厳しいなと。それで転職を決意しました」

失敗転職
終電で帰る日々が続き、モチベーションも下がる一方だった

今後のキャリアを考え、入社5年目(26歳)で転職を決意したAさん。1社目が激務のため転職活動に割く時間がないと考え、すっぱり退社した。「次の仕事はすぐに見つかるだろう」と呑気に考えていたが、Aさんに待っていたのは次なる“地獄の日々”だった――

半年間、必死の転職活動。「稼がなければ」という‟男のプライド”が邪魔をする

会社を辞めてから転職活動をしていたので、常に切羽詰まっているような状態でした。その時は結婚したばかりで、とにかく給与が高い会社に早く入りたくて。働けるところがあればどこでも働きたいと、なりふり構わず友人や知り合いに電話をかけたり、さまざまな転職サイトや紹介会社に登録しました。

転職活動中は妻の収入が頼りだったのですが、『男の自分が稼いで養わないと』という気持ちが強かったので、どんどん気分も暗くなっていきました。転職活動に対して理解を示してくれた妻だけが、当時の心の支え。とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね」

とにかく早く、どこでも良いから給料が高い会社に――。そんな焦りから、知り合いに声をかけられた「契約社員のコールセンタースタッフ募集」に飛びつくことになった。

入社すれば前職よりも年収100万円アップと言われたんです。正社員の方が安定しているとは思いましたが、契約社員の方が入社しやすいといわれ、藁にもすがる思いで応募を決めました」

晴れて入社が決まったAさん。入社して1~2年は体力的にも楽で、給与も前職よりアップした。しかし入社して3年が経ったAさんは「この転職は失敗だった」と肩を落とす。それはなぜか。

「目先の給料ばかりに囚われていたので、将来のプランを設計せずに入社してしまったと気付いたんです。もちろん契約社員が悪いというわけではなく、元々は『昇給しない会社だから嫌だ』と思って転職活動を始めたのに、契約社員だと昇給制度自体がありませんから。以前よりも状況が悪化していることにも気付けませんでした」

妻に悪いから、世間体が気になるから……Aさんが見失っていた「転職の本質」とは

“失敗転職”にいたってしまったAさんは、その後悔を次のように語る。

「僕は幸せなことに、妻が焦らずに転職活動をすればいいと言ってくれていたんです。なのに当時は、世間体や男としての威厳ばかり気にしていた。早く稼がないといけないんだ、と自分に言い聞かせては焦ってしまいました。

でも今振り返ると、若い時の時間って本当に貴重だったのにって思います。若い時に経験したことはよく覚えていますし、職場のベテランと接する時も、若い新入社員の方が可愛がってもらえる。でも僕はこの契約社員での3年間、所詮契約範囲内の作業しかできないわけです。僕の場合はそんな時間を過ごさずに、その分専門知識を身に付けたり、しっかりと吸収できる仕事に就くべきでした」

失敗転職

そう肩を落としたAさんは、入社4年目の29歳で再度正社員での転職を果たした。しかし今でも、契約社員で働いた3年間を後悔することがあるという。

「今の会社は勤続年数で年収が変わるんです。契約社員をしていた3年間をこの会社にあてていたら給料も知識量も違っていたのに……と思うと悲しいです」

目先の変化だけを重視する転職活動には、落とし穴がつきものだ。必ず「長期的な視点」で自分の理想のキャリアを考えてみる必要がある。今転職を考えている20代は、Aさんの失敗経験談を活かして、じっくりと自分の中の希望条件を整理してみたい。

@type編集部からのアドバイスをCHECK!

@type編集部 ミツコ
@type編集部 ミツコ

「初めての転職活動期間」の平均は約2.1カ月。確かにAさんの「活動期間が半年」は長い方で、焦る気持ちも分かります。

ただ、会社を辞める前の準備が足りなかったのは反省点。移動時間や休み時間など、空き時間にできる転職準備をしておくべきでした。

・自己分析
・希望条件の整理
・職務経歴書の作成

などは、転職活動を本格的にスタートする前でも準備することができます。

転職活動が長引くと焦りで冷静さを欠いてしまうので、じっくりと準備できるとよかったですね。

また正社員の場合は、給与査定の機会が定期的に設定されていますが、契約社員の場合は契約満了まで昇進・昇給がありません。(契約を更新する際には給与査定が行われます)

正社員と契約社員は「賞与」「残業代」など、お金に関わる違いが多いのも特徴。Aさんのように「給与」を条件としている場合は、3年後、5年後と将来的に給与がどう変わるか?をチェックするのがポイントです。

昇給制度や給与、その他待遇については会社の採用HPや、転職の口コミサイトなどでも十分下調べすることができます。しっかりチェックして、見通しを立てると良いと思います。

取材・文/大室倫子(編集部)

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