ノウハウVol.615

WeWork髙橋正巳が教える、生産性を劇的に高めるために必要な4つのルール

日本でも「とにかく長く働けばいい」という時代は終わり、効率的に成果を出すことが評価されるようになってきた。そんな時代を生きる20代には、より一層“生産性”を意識した働き方が求められる。

そこで‟生産性の高い仕事”のヒントを得るべく、今回20’s type編集部は「生産性が上がる環境」を提供することで話題の、ニューヨーク発コミュニティ型ワークスペース『WeWork』を訪ねてみた。光の差し込む広々としたオープンスペース、集中するために整えられた大小さまざまなミーティングルーム。これらは全てグローバルで研究され、「生産性を上げ、クリエイティブに働ける環境」として計算されつくされた設計を元にしている。

しかし、全ての職場がWeWorkのように作られてはいないのが現状だ。私たちが置かれた環境で、最大限生産性を上げて働くにはどうすればいいのだろうか。WeWorkの日本ゼネラルマネジャーの髙橋正巳さんに、彼自身も実践する「劇的に生産性を高めるために必要な4つのルール」を聞いた。

WeWork髙橋正巳さん

ルール1.朝のビジュアライズと夜の振り返りで、“仕事の主導権”を自分で持つ

仕事とは、長いマラソンのようなものです。そして、タイムキープのできないマラソンほどつらいものはありません。自分のペースをつかめないアンコントローラブルな状況では、体力的にも精神的にもきついですよね。

それを防ぐために有効なのが、朝のビジュアライズと夜の振り返りです。まず、朝起きたらスマートフォンやパソコンに触る前に、その日自分が成し遂げたいことや、解決すべきことを頭の中で整理し、イメージします。何が待ち受けているか分からない今日という日を過ごす上で、何ができていれば良い日だったと言えるのかを予め定義しておくのです。

そして一日が終わった後、寝る前に30秒くらいでいいので振り返りを行います。その日どんなにトラブルが起こったとしても、自分が設定したゴールにしっかりミートできていればOK。その他のノイズに振り回されにくくなります。

周りの人や仕事で起こるさまざまな出来事に振り回されずに、仕事の主導権を取り戻す。そしてそれを日々振り返ることで、次の戦略を立てることができるのです。

ルール2.スマホの通知は全て切る

マルチタスクが重視される今の時代ですが、誰にも邪魔されずに集中できる時間をつくることも重要です。人間の脳のキャパシティは生物学的に決まっているので、それを超えないよう、一人で集中する時間とマルチタスクの時間を分けることが生産性の向上につながります。WeWorkでも、人が一人しか入れない大きさの個室を用意していて、そこで集中タイムが取れるようにしています。

私の場合は、集中してものごとを進めるために、スマートフォンの通知は全てオフ。特にメールは、スマートフォンを開いても未読件数が表示されないようにしています。

ミーティング中にどんどん通知が来たら、気になって打ち合わせどころではなくなってしまいますし、未読メールを見つけたら今すぐにでも見たくなってしまうでしょう。すると、自分のペースで仕事ができなくなってしまいます。

実は私も、以前はメールの通知が来るたびに、その内容を確認していました。するとなかなか集中できず、一貫性も持てませんでした。むしろタスクやメールの返信に漏れが出ていたのです。

メールをさばく時間帯を決めて、その時間に集中して読む。未読メールが溜まっていても、まとまって処理できる脳のキャパシティがある時まで寝かせておく。このように、タスクを処理する時間やタイミングを自分でコントロールすることが大切だと思います。

ルール3.脳に、業務とは全く関係のない刺激を与える

先日、WeWorkの銀座拠点にNASAのチーフサイエンティストが来て講演をしてくれました。テーマは「木星について」。彼はあたかも木星が自分の庭であるかのように、ワクワクした表情で事細かに説明してくれたんですが、私にとってそれはとても刺激的な話でした。

実はこんな風に、自分とは一見関係なさそうなジャンルの話を積極的に聞きにいくことが大切です。普段使っていない脳の部分が刺激されて発想が柔軟になり、「このビジネスは、このアイデアとつなげたら面白いかもしれない」など、新しいひらめきも生まれやすくなります。

日々の仕事が忙しくてそんな時間は取れないという人もいるかもしれませんが、それはとてももったいない。仕事を終えたらあえて業務と全く関係のない人と会い、話をすることに時間を使うことで、いろいろなヒントや刺激が得られるのです。

WeWorkの場合は、自分で意識してそういう場所に出向かなくても、毎日たくさんのイベントが開催され、刺激的な人たちが来てくれます。仕事の時間と、自分の脳を刺激するクリエイティブな時間がシームレスにつながっているのは良いところだと思います。

ルール4.一日を“空間ジプシー”として過ごす

働く空間・場所にも柔軟性をもたせることは良いことです。WeWorkのようなオープンスペースで仕事をするのも良いですし、雑音のない個室にこもって集中するのも良いでしょう。もちろん、カフェで仕事をするのもアリです。

一日をいろんな空間で過ごすことで息抜きもできますし、脳に刺激を与えることにもなります。モニターとにらめっこしているだけでは生まれない新しい発想が生まれるでしょう。

私自身も、一人で集中したい、開放的な気持ちでマルチタスクをしたいなど自分のモードに合わせて、仕事をする場所を変えています。だから一日中パソコンとスマホを持って、WeWorkの中をうろうろしていますよ(笑)。

WeWorkはミーティングルーム一つとっても、部屋ごとに設備が違います。ミーティングの目的やメンバーのテンションによって部屋や環境を変えることで、ディスカッションがより有意義になるという意図です。

時間・出会う人・空間、その全てを自分でコントロールし、より快適に働ける環境を追求する。それを誰かにお膳立てしてもらうのではなく、自分の手で選び取り、自分で働きやすい環境をつくる。それが、生産性の向上につながるのだと思います。

取材・文/石川香苗子 撮影/桑原美樹

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