キャリア Vol.672

【dely堀江裕介×藤原和博対談】経営者視点から見た「個の時代」攻略法

教育改革実践家の藤原和博さんが、経営・人事分野のプロフェッショナルをゲストに迎え、これからの時代に必要となる“働く力”について語る、typeの動画コンテンツ「10年後、君に仕事はあるのか?」。

記事前半では、国内最大級のレシピ動画サービス『kurashiru(クラシル)』を運営するdelyの堀江裕介さんを迎え、彼のキャリアを振り返ってもらった。後半の本記事では、「個の時代」にビジネスパーソンが“稼げる人”でいるために必要なスキルを、堀江さんと共に紐解いていく。

前編:「自分を少年ジャンプの主人公だと思えば良い」dely堀江裕介が語る“ズバ抜けた”人になる極意【藤原和博対談】

※この記事は「typeオリジナル キャリア動画」を一部編集の上、テキスト化したものです。

堀江

『kurashiru』のミッションは「70億人に1日3回の幸せを届ける」

堀江:僕が起業した目的は、とにかく世の中に影響力を持つことでした。なので事業を始める時に「最速で事業をデカくする方法」を考えたんです。当時時価総額が1000億円以上の企業リストを作って、その中で事業の波と、テクノロジーの波が来ているジャンルを分析しました。どの分野なら業界を「ひっくり返す」ことができるかと。

それが、料理と動画のジャンルです。料理事業は20年、ひっくり返ってなかったんですよ。『クックパッド』がちょうど20周年だったので。

クックパッドは当時の時価総額が3千数百億円で、今は400億円くらいになっています。『kurashiru』が参入してから2年半で400億円くらいになってるので、それだけ僕らはマーケットから恨みも買ってますけどね……(笑)

藤原:でも、それくらいインパクトのあることをやっている証拠でもあるよね。『kurashiru』のコンテンツの便利さや面白さもあるけど、キャッチフレーズもさすがだなと思う。「70億人に1日3回の幸せを届ける」っていう。

堀江:そのフレーズ、作ったの僕なんです。

藤原:これはシビれますね。かっこいい。

堀江:料理を連想させる言葉で、自分たちのビジョンを入れたかったんです。コピーの中に「料理」って入るとなんかダサいなと思って。

藤原:これは多分、英語でも、全ての言語でも、すごく分かりやすいと思う。もちろん1日2食、1食の人もいるかもしれないけど、そこまで引き上げていくのが我々の理想だっていうメッセージも分かりやすいよね。

堀江:『kurashiru』の出現によって、料理の習慣自体が変わりました。今までは作るものを決めてからGoogleで検索していましたよね。例えば「カレーライスが食べたい」からカレーの作り方を調べる、といった感じで。でも『kurashiru』が出てからは、ユーザーはまずアプリを開いて自分が今何を食べたいかを確認するようになったんです。

今日、自分が食べたい物って、実は言い当てられないことが多いんですよ。例えばパートナーに「今日何食べたい?」って聞かれると結構困る、みたいな。でもビジュアルで選べるメニューがあったら「これ」って言いやすいでしょう。そうやって食べたいものを見て選んでから、買い物に行くケースが増えてきました。だから『kurashiru』もユーザー数が増えるのは、今日の献立を選ぶ15時くらいと、夕方くらいの食事を作る時間帯です。

結城(司会):すごく分かります。何が食べたいのかもそうですけど、私は「この料理は簡単に作れるのかな」とか、「冷蔵庫にある食材で足りるかな」というのを確認するためにも『kurashiru』を使っています。

藤原:かなりいろんな所で革命を起こしてるよね。人々の生活を変えている。

稼げる人になるために意識すべきことは「君だけのオンリーワン」

藤原:では本題ですが、堀江さんが、会社員の読者に「稼げる大人になるにはどうしたらいいの?」と問われたらどう答えますか?

堀江:「君だけのオンリーワンのスキル」を持っていることが大事だと思います。「経営者の視点に立ってみた時に、価値がある人材って何だと思う?」って聞いても、実は皆分からないものなんですよね。でも要は、希少性なんですよ。それでしか給与は上がらないと思います。

経営者から見たら「君に辞めて欲しくない、他からの給与競争に負けられないから給与を上げる」ですよね。つまり「君だけが持ってるスキル」があればあるほど、僕は他の会社に行って欲しくないから給与を上げるんです。そういう構造を知ると、稼ぐってことはすごい簡単だと思っていて。まずは会社の中で、もしくはマーケットの中で、「自分しか持ってないスキル」が大事なわけです。

藤原:レアさが大事なんですね。

堀江:そうです。でも、日本で一番足が速いとか、野球で日本一とか、そういうのは難しいですよね。よく藤原先生が言ってることですけど、僕も「スキルの掛け合わせ」が大事だと思います。

藤原:アスリートだったり芸術家だったら、一つのことでもいい。例えばピアノ、バイオリン、体操、フィギュアと、そういう仕事をしている人は、小さな頃からやっていますからね。でもそうではない会社員だったら、掛け算した方がいいよね。

堀江:完全にそうだと思います。何かでナンバーワンになるって、多分10年20年やって、30年やっても達成できるかどうかも分からないくらい。ただ、明らかに空いてるジャンルってあるはずなんですよ。だからそういうところを探すのは一つアリですよね。

例えば僕が起業した頃って、少し上の“IT起業家世代”が一世を風靡して、ちょうど落ち着いてきたくらいの時期だったです。ホリエモンが世間から叩かれている様子とかを見て「目立ち過ぎちゃいけないな」と、逆に大人しくなっちゃう人が多かった。だから僕は逆に、その隙間を狙ってわざと過激にPRしていました。

堀江裕介さんからのメッセージ

堀江:僕は本気で、ソフトバンク級の「日本で一番でかい会社」をつくりたいと考えています。僕らの会社は、毎年ドラクエをやっているかのように規模が大きくなっているので、会社に合わせて社員も「毎年、夢が大きくなってくる」人が増えているんですよ。

でも普通は、人生の中で高校を卒業した後に「高校時代より熱い人生を過ごせる人」って少ないと思うんです。あとは、「小学生、中学生の頃に描いていた夢が一番大きい」みたいな人も多い。でも、大人になってより夢を大きくしたいとか、もっと広い世界を見たいなっていう人は是非、一緒に働いてもらえたら嬉しいです!

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企画・撮影協力/(株)ビジネス・ブレークスルー

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