キャリア Vol.706

前田裕二が伝授! SHOWROOMのパフォーマーから学んだ「人気者の法則」

教育改革実践家の藤原和博さんが、経営のプロフェッショナルをゲストに迎え、「働く力」について考えるtypeの動画コンテンツ「10年後、君に仕事はあるのか?」。第二回目のゲストは、“夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム『SHOWROOM』を運営する前田裕二さんだ。

動画配信アプリ収益国内No.1を記録し、大ヒットサービスに成長した『SHOWROOM』。前半の記事では「SHOWROOMで小さな幸せのコミュニティーを積み重ねて、社会全体の大きな幸せを生み出したい」と、サービスにかける想いを語ってくれた前田さん。

記事後半の本記事では、前田さんが『SHOWROOM』を舞台に活躍するパフォーマーたちを見ていて感じる「共感を惹き付ける力」について、教えてくれた。

※この記事は「typeオリジナル キャリア動画」を一部編集の上、テキスト化したものです。

前田裕二
SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二さん
1987年生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券株式会社に入社し、11年にUBS Securities LLC(ニューヨーク勤務)へ異動。13年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。“夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム『SHOWROOM(ショールーム)』を立ち上げ、15年に当該事業をスピンオフさせSHOWROOM株式会社を設立。ソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受けて合弁会社化。著書に『人生の勝算』(幻冬舎)『メモの魔力』(幻冬舎)がある

人気を得るために大切なことはたった一つ

前田

『SHOWROOM』では「スター1人に100人の濃いファンがいるコミュニティー」が1万個あるような状態をつくっています。もし再現性高く「1人に100万人のファンをつくる技」があれば、それはそれでもいいんですけど、それは有名プロデューサーの方々でさえ分からないことです。

藤原

秋元康さんも前田さんの話を聞いて「こんなやつ見たことない、もう成功は約束されてる」と言ったんですよね。『SHOWROOM』では、ファンはそのパフォーマーに投げ銭ができるんでしたっけ?

前田

バーチャルアイテムをその空間上に投げ込むことができます。その盛り上がりに応じて、僕らが独自のロジックで演者に収益分配をしています。

藤原

仮想通貨を作っているわけですね。

前田

仮想通貨になると、いわゆる個人間送金を前提にしてるいるものですよね。でももっとこう、「バーチャル盛り上げアイテム」をユーザーが投げてるってイメージです。

前田裕二
藤原

俺は「投げ銭」て言っちゃおうかと思うんだけど。

前田

まあ、その方が分かりやすいですね(笑)

藤原

投げ銭をもらう人に、これから稼げる人になるためのヒントがあると思うんですけど、どうですか?

前田

大事なのはたった一つだけ。「共感を惹き付ける力」を磨くこと、これに尽きます。

藤原

これはどういう考え方なの?

前田

「共感」というものを考えるときに、「人が共感を覚えるのは、モノに対してではなくて人に対してだ」というのが大事なポイントだと思っています。

藤原

「人・モノ」というと?

前田

例えば路上のライブパフォーマンスで考えると分かりやすくて、すっごい上手く歌ったら投げ銭が飛んでくるかというと決してそうではないんですよね。これが「モノに対してお金が払われる」と勘違いしている人は、もっと歌唱力をあげなきゃとか、ギタースキルを上げなきゃと考える

藤原

人に対してお金が払われる、という人は?

前田

スキルとかそういうことではなくて、駅前に立って弾き語りをしている彼には、弾き語りを始めて何年目くらいだとか、どこを目指してやってるんだろうかとか、いろんなストーリーが裏側にあるわけですよね。この裏側にある背景に、人は感情移入して、グッと心が近づいてく。それを僕は共感と呼んでるんですけど、そこにビジネスが生まれると「ストーリー」になるんです。

藤原

なるほど。共感を惹きつけるのは、物語に共感するからなんですね。

他人を惹きつけるのは、「自分が持つテーマ」だ

前田

これを「転職活動におけるモノや人」で例えるとすると、モノっていうのは「自分にはこんなスキルがあります」とか、「TOEICが何点です」とかになる。

藤原

こんな資格があります、とかね。

前田

そうそう。でも、知りたいのは「あなたが何者なのか、何をもって幸せと思う人なのか」みたいな、その人の人生を通じたストーリー。その人のエピソードに僕は共感できるけど、「TOEIC満点か、スゲー」って共感はできない

藤原

その人が持ってるテーマみたいなものですね。

前田

そうです、テーマみたいなものですね。物理的なものではなくて、自分の人となりというか、どうやって人生の重要な意思決定をしたのかとか、その価値観にはどんな原体験があるのか、みたいなことが聞きたくて。モノではなくて自分という人をちゃんと売り込んでほしいですね。

藤原

そのストーリーをちゃんと自分の物語として語るためには、やっぱり他の物語を知ってなきゃダメだよね。前田さんも、すごくたくさん本を読んでると。

前田

はい、めちゃくちゃ読んでますね。星新一さんの本とか。

藤原

やっぱり本を読んでるってことが、「自分の物語」をつくる時に役立つんだよね。前田さんは「脚本をいっぱい持ってる」っていう感じがあるから、「共感する力」もすごい強いんだと思うんですよ。

前田

本をたくさん読んでると自分に刺さるストーリーと、刺さらないストーリーが分かってくるんです。自分なりに刺さるストーリーの共通項を見出してみると、「こういうものが人に感動を与えるんだな」っていうことが分かる。そしたら、自分が具体的なストーリーを語る時にその共通項をベースにすればいいんです。ただ本にたくさん触れるだけではなくて、「共感を生み出す法則性」を見つけることも大事ですよ。

前半記事:前田裕二がSHOWROOM誕生秘話を明かす! 会社員時代の失敗から学んだ事業を成功させる絶対条件

本記事の動画はこちら

企画・撮影協力/(株)ビジネス・ブレークスルー

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