キャリア Vol.731

“人生配分表”で生活管理!? パラレルワーカー・正能茉優が実践する「ミレニアル世代の新しい生き方」とは

教育改革実践家の藤原和博さんが、経営のプロフェッショナルをゲストに迎え、「働く力」について考えるtypeの動画コンテンツ「10年後、君に仕事はあるのか?」。

今回のゲストは前半に引き続き、“可愛いを入り口に地方を元気にしていく会社”ハピキラFACTORY代表取締役であり、ソニーの社員も兼業している正能茉優さん。

彼女曰く、1980年代以降に生まれた「ミレ二アル世代」の人々は、“仕事も友達も趣味も恋愛も、バランスよく楽しみたい!”というバランス重視型の感性を持ち合わせているという。
そこで、後半の本記事では正能さんが考える「ミレ二アル世代の働き方」について教えてもらった。

株式会社ハピキラFACTORY 代表取締役 正能茉優さん
1991年生まれ。小学校6年生から高校卒業までの7年間、読売新聞こども記者として活動。2010年慶應義塾大学総合政策学部に入学、慶應義塾大学在学中の12年に「小布施若者会議」を創設。13年、ハピキラFACTORYを創業。卒業後は同社の代表を務めると共に、広告代理店でプランナーとしても働く。16年ソニー株式会社に転職、18年には慶應義塾大学大学院特任助教に就任

「バランス重視型」のミレニアル世代は、
“今”を120%楽しみたい!

藤原

前半の記事では起業に至るまでの経緯を伺いましたね。「大学生社長」というだけでも凄いことだと思うのですが、正能さんはあえて「就職」という道も並行して選ばれました。これはどういう理由だったんでしょうか。

正能

まず前提として、私たちミレニアル世代って“バランス重視型”なんですよ。「仕事も友達も趣味も恋愛も、バランスよく楽しみたい!」っていう考え方。それぞれが70点でも良いから、全部楽しんでトータルで今を120点にしたい!みたいな感覚なんですよね。

藤原

なるほどね。僕ら世代にはない感覚だ。

正能

自分の父親やバブル世代の方を見ていると、「今は仕事を全力で頑張って、昇進して、定年後は盆栽でもしながらのんびり過ごそう」といように、現役中は“仕事一本で120点を目指す”というような考え方をしている人が多い印象です。

藤原

その、世代間の考え方の違いには、どんな理由があると思いますか?

正能

東日本大震災の影響が大きかったんだと思っています。あれをきっかけに、「『いつか家族を大事にしよう』『いつか自分の好きなことを楽しもう』って思っていても、そのいつかって本当に来るのかな?」という意識がすごく強くなって。
きっと私だけではなくて、同世代に共通してこういう感覚が生まれたんだろうなと考えています。

藤原

東日本大震災を通して、急に日常を奪われる可能性を実感したということだよね。

正能

はい。それで先ほどの話に戻りますが、相対的に考えてみると、バランス重視型の私たち世代はいろいろなことを楽しみたい分、バブル世代の方よりも仕事に掛けられる時間が短くなるじゃないですか。つまり、収入も少なくなる。

藤原

そうなるよね。

「○○なのに社長」でオンリーワンの人材に

正能

私はお金持ちになりたいわけではないけど、紅茶を飲む時にはロイヤルミルクティーを飲みたいし、ハンバーガーには300円のアボカドをトッピングしたいなっていうタイプなんです。だから普通の人よりも1.3倍くらいお金がかかる人生なんですよ。

藤原

なるほどね(笑)。その分お金が必要になると。

正能

働く時間が人より短いのに1.3倍お金を使うということは、「自分の1時間あたりの価値を最大化する」必要があると思ったんです。それで、「ナンバーワン」か「ファーストワン」か「オンリーワン」の人間になるしかないぞ、と。

藤原

うんうん。

正能

でも、ナンバーワンというのはいわゆる金メダリスト級。まあ無理だなと思って諦めて。ファーストワンも、世の中には既に素敵なものが溢れてるからなかなか難しいかなと。それで「オンリーワンの存在になろう」と決めました。

藤原

でも、「女子大生社長」という肩書きだけでは、オンリーワンにはなれなかったということ?

正能

まさにそうで、東日本大震災の時に学生団体ブームが起こったので、私たちの世代には学生企業がちらほら存在していました。
それに、椎木里佳ちゃんみたいに自分よりも若い子達が活躍し始めていたこともあって「女子大生社長」というだけではあまり魅力にはならないなと。そこから「じゃあ私がオンリーワンになるにはどうしたらいいんだろう」ということを考えた結果、「○○なのに社長」っていうポジションはどうかと思い立ったんですよね。

藤原

「○○なのに社長」。なるほどね。

正能

皆が知っているような会社で、「そんな働き方ができるんだ」って意外性を感じてもらえたら面白がってもらえるかなと。それで、社長も続けながら働ける会社に入ることを決めました。

藤原

それがソニーだったと。

正能

その通りです。

藤原

すごく面白い考え方だね。

バランスよくハッピーに生きられる理由は
「人生配分表」にあり!

藤原

それともう一つ、僕は正能さんの「人生配分表」という考え方にも感銘を受けています。今、彼女の人生は「ハピキラ25%、ソニー30%、彼氏7%……」と言う風に割り振られているんですよね。これについても詳しく聞かせていただけますか?

正能

はい。まず私は「毎日の使い方」が「人生の使い方」だと思っているので、「今日という日を雑に過ごしたら、人生も雑になってしまうな」と感じていて。

藤原

その通りだよね。

正能

でもそんな考え方を毎日徹底するのも苦しいじゃないですか。だから週単位で管理しているんです。
ダイエットと同じように「今日食べ過ぎた分はこの一週間で調整すればいいや!」みたいな感覚。とにかく、自分が心地よく過ごせるバランスを考えて、それを項目ごとにGoogleカレンダーで色分けして管理しています。

藤原

管理までしてるの!? スマートフォンで? 凄い。

正能

もちろんです。
例えば、「彼氏7%」って設定していると、よく「少ないね」と言われることがあるんですけど、7%って1週間のうち12時間弱もあるんですよ。
そう考えると、意識さえすれば案外時間ってあるものだなって。そうやって、時間を大事に使うために、人生配分表をつくっています。

藤原

非常にためになりました。「今全力で何をするか」ではなく、「今この時を何%でいけるか」という考え方の時代に変わってきているのかもしれないね。

本記事の動画はこちら

企画・撮影協力/(株)ビジネス・ブレークスルー

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