キャリア Vol.185

20代の営業マンにおすすめする腕時計の選び方|「生意気に見えない」ブランドって?

“こだわり”を身にまとうロマンを求めて……
男の美学塾
「営業マンは会社の顔」とはよく言われること。どこに出しても恥ずかしくない男になるのはもちろん、身に付けるものには自分なりの“美学”を持ちたいものだ。「持つこと」で男をアゲてくれるこだわりの逸品探しへ、いざ行かん!

腕にまとうこだわりを求めて『ジャックロード』へ

スーツの袖口からチラリと見える腕時計。そのチラリズムには、思いもよらぬ効果がある。腕時計の選び方次第で、ビジネスマンの仕事に対するこだわりと、信頼感を相手に与えることができるのだ。今回は、数ある腕時計の中から間違いのない1本を探しに行く!

今回訪れたのは、都内でも群を抜いた品揃えと、腕時計に関する最新の情報と豊富な知識を備えたスタッフがいる、メンズブランドウォッチの専門店『ジャックロード』である。

東京・中野にあるマニアックな専門店が軒を連ねる商業ビル『中野ブロードウェイ』の3階にその店はある。高級ブランド腕時計の並行輸入品を中心に、アンティークやカジュアルウォッチまで幅広いラインナップが揃う。

ショーケースに整然と並べられた時計は、ブランドごとに分けられているのだが、価格の幅がとてつもなく広い! 1本数万円というものから、思わずゼロの数を数えてしまうウン千万円という、世界的にも貴重な腕時計が鎮座している。

店長である阿部賢一さんは、20代の頃に時計の魅力に魅せられたという。

男性の所有欲を十分に満たしてくれる趣味としても価値のある腕時計。今回は、ビジネスシーンでも活躍してくれるモデルの選び方を阿部さんに伺う。

知っておきたい腕時計の基本

ひと口に腕時計といっても、ブランドはもちろん、その種類や構造もさまざまだ。まずは、時計選びの基本となる時計の基礎知識について伺った。

「まず大きく、機械式とクオーツに分けられます。このふたつの違いは、時計を動かすのにバッテリーを使っているかどうかです。バッテリーを使うものがクオーツで、電池が時計内の水晶(クオーツ)を振動させることで一定の周波数を生み出し、それによって時を刻む仕組みです。ゼンマイを動力にして動くものが機械式ですね」

クオーツ時計(画像左)の中では、アナログとデジタルという種類に分かれるが、バッテリーであることは同じなので、アナログかデジタルかの違いは、時間の表示が針かどうかだけとのこと。電池式なので数年に一度、電池交換が必要になるのも特徴だ。

「ただ、最近では蓄電池を内蔵したオートクオーツ(画像中央)という新しい機構の商品も出ています。自動巻きに使われるローターで蓄電池に電力を貯めるので、電池交換が不要です」

なるほど。技術の進歩とともに腕時計も進化しているようだ。では、何となく懐かしいイメージのある機械式腕時計の特徴は?

「バッテリーを使わずにゼンマイを巻いて針を動かすのが機械式(画像右)です。ゼンマイを巻く動力の違いによって、『自動巻き』と『手巻き』に分かれます。自動巻きといっても、バッテリーではないため、腕にはめている際の振動で時計内のローターが動き、その力でゼンマイを巻き上げるんですよ」

もう一方の手巻きは、文字通り竜頭を自分で回してゼンマイを巻くタイプのこと。現在、ブランドウォッチで主流なのは自動巻きだそうだが、「手巻きの作り込んだ感じが好き」というファンも多いという。

「自動巻きは、丸2日間ほど腕に着けずに置いておくとゼンマイが巻かれないので止まってしまいます。手巻き式に至っては、定期的に巻かないと針が止まってしまうんです」

その点、クオーツは電池の残量がある限り動き続け、誤差も少ない。しかし、機械式ほどではないが1カ月で±10秒程度くらいの誤差は出てしまうという。

「今は『電波時計』といって、常に電波で正確な時間を受信するモデルもあります。時計としての正確さを求めるのか、使い勝手の良さを求めるのか、はたまたブランドの知名度やヒストリーを重視するのかなど、人によって選ぶポイントが違います。そこが腕時計の奥深さと言えますね」

オンとオフの2本使いが
腕時計の美学

ビジネスの現場で使う腕時計はどのような基準で選んだらよいのだろうか。

「時計の奥深さということと関係しますが、『モノにこだわる』姿勢は、仕事へのこだわりや、その人の持つ教養を感じさせることかと思います。 『TPOに合った服装に対応できるのか』と同じように、どんな基準で選んだ腕時計なのかが、相手からの信頼感にもつながるのではないでしょうか」

確かにチラリと見える腕時計だからこそ、相手に与える印象に大きく影響しそうだ。「ブランド時計なんかして生意気なやつだ」と思われてしまうこともあるかもしれない。

「モノの良し悪しや値段を知っている年配の方からしたら、20代が何百万円もするロレックスをしていたら違和感があるかもしれませんよね。そこでおすすめなのがオメガやタグホイヤー(画像上)などです。相場価格は30万円前後で、頑張れば買えるモデルかと思います。由緒あるブランドですから、こだわりもアピールできますよ」

でも、せっかくブランド時計を買うとなれば、仕事の時だけでなく普段使いにも使える、いうなればオールマイティーな1本が欲しい、と思うのはわがままだろうか?

「そういったご要望は多いですね(笑)。ただ、そういう方にもぜひオンとオフで2本を使い分けることをおすすめしたいです。高い買い物だからこそ、オールマイティーさを求め無難なモデルに落ち着くのはもったいないですよね」

確かに、無難なモデルを買うと後で後悔しそう。しかし予算は限りあるし……。

「そういう場合は、ビジネス用にセイコーなどの5万円から10万円ぐらいのモデルを選び、オフ用に30万円前後の自分好みの1本を買っても良いと思います。アンティーク(画像上)であればロレックスでも10万円台からと価格も手頃で、適度な使用感に味があり面白い1本が見つかるかも」

さらに、ブランド時計には、商品として特殊な側面があると阿部さんは言う。

「ブランド腕時計には、資産価値があります。新しいモデルが出たら、今持っている時計をリセールして、それを頭金に充てることもできるんです」

場合によっては、自分がしているモデルの人気が出て、売買価格が上がることもあるという。“資産価値”という考え方は、高い買い物をする自分を後押しくれそうだ。

そして、「これだ!」と思った腕時計を買ったら、大切に使いたい。日常で使う時にはどんなことに気を付けたらいいのだろうか。

「時計は精密機械ですから、落下などの衝撃には気を付けてください。もちろん、防水でないものは水濡れにも注意。あとは、汗がついたらこまめにティッシュで拭き取ったり、メタルのバンドであれば、たまに使い古した歯ブラシで擦ってあげると汚れが落ちるので試してみて下さい」

実は、自分でできる時計のメンテナンスはこれぐらいだとか。精密機械ゆえに、素人ができることは少ないという。

「3年か4年に一度は、分解してメンテナンスするオーバーホールに出してください。時計は数百個のパーツで構成されていて、機械油によってスムーズに動いています。定期的にメンテナンスをすることで、時計は一生モノになりますよ」

今回の美学が見つかるのはここだ!ジャックロード

「弊店は、並行輸入品を中心に商品を揃えていますが、日々、在庫は変わっていきます。毎日、来店されて入荷状況をチェックされるお客さまもいるほどです」

商品在庫は都内随一で、海外からの購入希望客も後を絶たないというジャックロード。ぜひ、こだわりの腕時計を見つけてほしい。

DATA
Jack Road
住所:東京都中野区中野5−52−15 ブロードウェイ3階
TEL:03−3386-9399
営業時間:11:00〜20:30
定休日:無休
アクセス:JR中野駅北口より徒歩5分
URL:http://www.jackroad.co.jp/
主な取り扱いブランド:ロレックス、タグホイヤー、オメガ、IWC,ブライトリング、パネライ、チュードル、ホイヤーなど

取材・文/questroom inc.、頓所直人 撮影/柴田ひろあき

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