転職 Vol.935

「土日に休みたい」が第一条件。大手旅行会社から同業界に転職した24歳の後悔

type編集部が回避法をレクチャー!
入社した会社でまずは数年頑張らなきゃ、なんて一昔前の話。今では20代の転職希望者も、若手を採用したい企業も増えてきた。 とはいえ「そろそろ自分も……」と思っても、初めての転職は分からないことだらけ。せっかくの貴重な20代を、失敗で終わらせたくない! そこで、typeに訪れた「20代で転職に失敗した人」たちのエピソードを、type編集部のアドバイス付きで紹介。先輩たちの経験談から、‟失敗転職”の回避法を学んでいこう
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24歳(女性・年収300万円)星野さん(仮名)のケース22歳 地方都市の外国語大学を卒業後、大手旅行会社に国内観光客向けの企画職として入社(年収350万)
24歳 観光船の営業に転職(年収300万)
転職活動期間:1カ月
希望条件:土日休み
妥協した条件: 給与が下がる
応募社数:1社、書類選考通過:1社、1次面接通過:1社、内定社数:1社

旅行が好きだから就職したのに、友人と休みの予定が合わない……

もともと海外旅行が好きだったことと、学生時代に専攻した英語を生かしたいからと、大手旅行会社に新卒入社した星野さん。

「『旅行会社はどこも激務で大変だよ』と先輩たちから聞いていたものの、『大手企業でそれなりに給与の高い会社なら大丈夫では?』とそれほど気にしていませんでした。でも入社してみたら、先輩の言う通りで。残業続きで土日の休みはなし。周りは土日休みの人が多かったので、友人と旅行に行くこともできなくなってしまいました」

そこで星野さんは、土日休みが取りやすい同業種の会社を探して、転職活動を始めることに。しばらくして、観光船事業を営む会社で、営業職を募集していることを知った。

「前職と同じように、お客さまは国内の観光客がメイン。シフト制なので休みには融通が利くし、シフト次第では土日にも休みをとることができる、と言われて転職を決めました。給与が少し下がるのは気になりましたが、その分休みが増えるならいいだろうと考えたんです」

その後、無事に転職が決まり、2社目ではチケット販売や英語での接客、事務など幅広い業務を任されることになった。しかし想定外だったのは、「土日休みOK」という触れ込みだったのに実際は「土日は休んではいけない」という暗黙の了解があったことだ。

「お客さまの多い土日に休もうとすると、上司からは嫌味を言われるし、ベテランの女性社員からは嫌がらせを受けたり、担当外の業務を押し付けられたりしました。前職にはそんな人はいなかったので、かなり驚きましたね」

仕事にはやりがいもあったし、土日以外は休みもとれた。しかし「土日に休もうとするだけで、嫌がらせをする人がいるなんて……」と気持ちが暗くなったという。

次第にストレスが溜まり、頭痛が止まらなくなったり生理不順になったりと体調にも影響が出始めた。「人間関係の悩みは尽きませんでした」と星野さんはため息混じりで、話してくれた。

type転職エージェント キャリアアドバイザーからのアドバイスをCHECK!

今回の星野さんの転職活動は、どのような点に気を付けるべきだったのか。type転職エージェントのキャリアアドバイザー・植草武尊さんに解説してもらった。


今回は「土日に休めると思っていたのに実態が異なった」こと、「人間関係が悪い職場だった」ことに後悔しているようですね。

前者に関しては、希望する業界が「ユーザーからどのようなニーズがあるのか」を事前に把握しておくべきでした。

今回希望していたのは、一般ユーザーを相手にするto C向けの旅行業でした。この業界は、土日や祝日にお客さまのニーズのピークがあることは避けられません。他にもブライダル業界や不動産業界など、土日が忙しい企業では、週末に休むのは難しい企業が多いでしょう。

同業界での転職を考えるなら、どの会社でも多かれ少なかれ土日の稼働があることを覚悟しておくべきでした。それでもどうしても土日に休みたい場合は、思いきって法人相手のto B向けビジネスを行う業界に転職するという手もあったでしょう。

2つ目の「職場の人間関係」に関しては、転職活動において最も難しい問題の一つです。さすがに転職前に「嫌がらせをする人がいる」ことまで把握するのは、私たちエージェントでも難しいものですから。

ただし転職活動では、一緒に働く人の人間性を見極めるために、同僚との面談やオフィス見学の機会を設けてもらうこともできます。転職前の対策としては、内定承諾前に人事担当者などにそういった機会を設けてもらい、職場の雰囲気や人間関係を知るよう努めることができるでしょう。

また転職先の口コミなどを参考にするのも一つの手です。ただしあくまでネットの情報だということは忘れずに、あくまで参考程度に見てくださいね。

結局のところ、人間の本質は一緒に働いてみないと分からないこともありますし、その人たちとの相性もあるでしょう。転職後に居心地が悪いと感じたり仕事に支障が出たりするなら、上長や、人事など他部署の人に相談して、対応策を講じるしかありません。

ケースによっては、改めて転職活動を再開した方がいいこともあります。その際は、今回の転職活動の反省点を洗い出して前向きに次を見つけられるといいですね。

>「type 転職エージェント」に相談してみる

取材・文/石川香苗子

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