スキルアップ Vol.234

「スポーツビジネスの新たな領域を確立したい」学生時代に事業部を立ち上げた、採用サポート事業の営業マン

同僚も、友達も、お客さんも、全部ボクらの人脈だ!
営業マンの“つながリスト”
“つながリスト”――それは営業マンにとって必須の「人脈のリスト」のこと。仕事ではどうしても顧客リストばかり増やしがちだが、実は大事なのって利害関係を越えた横のつながり。現役営業マンたちをリレー形式でつないで、等身大の人脈構築ノウハウを学ぶ!
株式会社大学スポーツチャンネル 中島幸司(なかしま・こうじ)さん

株式会社大学スポーツチャンネル キャリアサポート事業部
中島幸司(なかしま・こうじ)さん

23歳。東京都出身。人とのつながりを大切にし、人好きで社交的な性格。一方で、サバサバした一面もあり、自分が思ったことははっきりと伝えることもあるそう

つながり№011
「仕事は最終的に人で決まる」

Q.1 営業スタイルは?

業務内容は、体育会大学生に特化した、企業の採用支援と学生の進路支援を行っております。大学はパートナーとしての位置付けで、顧客さまは民間企業です。そこへの採用戦略のサポートが商材と言えますね。また、私の役職はマネージャーですが、少人数での事業のため、営業活動も行っており、法人企業・大学・学生の3者に対しての営業活動を行っています。

実はこの事業、私が大学生の時にアルバイトで当社に勤めていた際に、社内で立ち上げました。アルバイトを通し体育会系の学生と関わったのですが、“ヒト”としての価値の高さに驚いた一方で、就職の機会に恵まれてないように感じたことがきっかけでした。ただ、在学時よりは卒業後に入社してから本格的に始動したという形ですね。

また、学生への営業がある点がこの事業の特徴かと思います。学校からの紹介で、大学の体育会部活動(サークルや2部会は除く)に所属している学生へ直接コンタクトを取れるため、LINEで日々学生とやりとりしています。

部活動の相談に乗ったりしながら等身大の学生の姿を見て、就職活動に対して感度が高く前向きな学生に対して進路に関する情報を共有しています。その後、実際の就職活動の段階になった時に企業側とのマッチングを図る形で、採用のサポートを行っています。

私自身がスポーツはいろいろと経験してきたので、チーム作りの相談を受けたり、一緒に練習することもありますよ(笑)。

今後は、当社をスポーツビジネスの面で影響力のある会社にするため、事業を社会的にしっかり確立させていきたいですね。

Q.2 仕事での“つながリスト”を教えてください。

学生との連絡は、LINEで1日に何十回と行っている。スマートフォンとPCで常にアプリをチェックし、即レスを心掛けているとのこと

学生との連絡は、LINEで1日に何十回と行っている。スマートフォンとPCで常にアプリをチェックし、即レスを心掛けているとのこと

当事業部内では、私を含めて男性2名で営業を行っており、一緒に営業を行っている者がつながリストですね。

もともと大手企業で営業をしていた者ですが、当社のセミナーに参加したことをきっかけに、応募してくれました。社歴的には後輩ですが、年齢も社会経験も私よりはるかにあるベテラン営業マンです。なので、基本的なビジネスマナーや、私が苦手だった法人営業の際の商談のテクニックなどを教えてもらい、いつも勉強になっています。

また、学生営業もある特殊な業務ですが、バランス良く行ってもらい、本当に感謝しています。

Q.3 新しい“つながリスト”の作り方は?

仕事を意識して人脈を増やすことはありませんが、新しく知り合った方には、自分から声を掛けるようにしていて、性格が合うなと思ったら深く付き合うタイプですね。友人は多い方ですが、人間関係を大切にしたいと思っていて、その意味では、人とのコミュニケーションをしっかりとるよう心掛けています。

また、昔から自分発信で友達とキャンプなどに出かけることは多かったり、シェアハウスの運営も行っているので、友達と住みつつそこから友人の輪が広がることもありますよ。

Q.4 SNSの“つながリスト”を教えてください。

SNSならFacebookの利用が多く、現在登録している友人の数は1120人ですね。実は、ヒッチハイク旅行が学生のころから好きで、現地で仲良くなった人とつながっています。各地の知り合いに近況報告もしつつ、次回訪れる時に会う約束をしたりと、再会するには便利なツールだと思います。屋久島にパパ・ママ的な存在の方がいて、社会人になる際のアドバイスをもらったりもしました。

Q.5 営業としての“テッパンネタ”ってありますか?

ヒッチハイク旅の経験は、皆さん楽しく聞いてもらえると思います。最近だと仙台の友人に会いに行きました。案外行けるもので、片道5時間くらいでしたよ(笑)。コツは、サービスエリアまでとりあえず乗せてもらうことですね、そこまで行けば高速道路なので方向は結構同じなんです。

これまで100台以上は乗っているかと思いますが、普段出会えない人に出会えるのが魅力です。私は学生時代に学校の先生が苦手だったのですが、以前に教頭先生として働かれている方の車に乗ったことがありました。

学生時代は距離を取っていたタイプの方の話ですが、改めてじっくり聞いたら意外と楽しかったんですよね(笑)。

Q.6 同世代営業職の“つながリスト”と盛り上がる話題は?

営業マンの知り合いは多いですが、仕事の話はあまりしませんね。ただ、職場での年齢的な部分での不満などは耳にすることもあります。若い年代なので雑務も多く、これは自分がやらなくても良いはずとか、転職しようか悩んでいるとか……。

今は友達とシェアハウスに住んでいるので、そういったことも含めた人生相談だったり単なる冗談を言い合ったりと、大学生みたいな会話が多いかもしれません。

Q.7 移動中の愛読書を教えてください。

石川 文康
『カント入門』(ちくま新書)

移動中は、スマートニュースを見ることが多いですが、本だと最近は哲学関連が多いですね。今は入門的なものから読んでいます。営業にとって“伝える”という言語化能力は重要で、哲学は人の思考を言葉で体系化している学問なので、知れば表現の幅が広がると感じました。

その時から、たしかに意味合いは異なるけれど、違いってどこなのかが気になったので現在も読んでいるところです。もともと、スポーツの領域でもチームプレーに興味があったので、そういった組織についての知識が今後の仕事で活かせたらいいなと思っています。

Q.8 前回の“つながリスト”岡本さんから、「プレイヤーでもファンでもない新しい角度からスポーツを捉えられている方なので、きっとおもしろいお話をしてくださると思います。」とご紹介いただきました。

ありがとうございます! こんなに気の効いたコメントができず申し訳ないです(笑)。岡本さんとは、一度お会いしただけなのですが、スポーツビジネスに興味をお持ちだったということで、仕事についてお話をさせていただきました。自分から情報を取りに行く、アクティブで芯の強い方というイメージがあるので、今後は何かの形で一緒にお仕事できると面白いと思います!

取材・文/questroom inc.、 撮影/柴田ひろあき


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