本当は取り上げたくない今一番サイコでやばいニュース【連載:長谷川豊】
フリーアナウンサー
長谷川 豊フジテレビ出身のフリーアナウンサー。13年間、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナルとして活躍。現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中
公式ブログ:http://ameblo.jp/yutaka-hasegawa/
先週の大雨はすごかったですね! 皆さん、大丈夫でしたか? 関東地方ではちょっと恐怖を感じるほどにゲリラ的な雨が続きましたが、大阪に週末キャスターの仕事をしに行ったら、「え? 大阪は全然大丈夫でしたよ?」との回答。どうも、西日本と東日本で全然違ったようです。と言うことで、大雨のニュースは関東地方一極集中の切り口から入ってみましょう。
1、大雨で鬼怒川決壊 ☆☆☆
実はメディアが騒ぎ過ぎ、というネット上の指摘は当たっています。日本はもともと、災害大国です。地震は当たり前。火山は噴火します。津波も来ます。台風は毎年来ます。それが日本だったりします。はっきり言って、そのままでは話題にならないので、そういうメディアに対する疑問から紐解いてみてはいかがでしょうか?
【話題展開例】
・大雨のニュース、騒ぎ過ぎだと思う?
・東京に来る台風とか大雨のニュースはかなりの時間を割くけれど、西日本の大雨のニュースはほとんどやらないよね?
・鬼怒川温泉、行ったことある?
2、TOKIOの国分太一さん結婚 ☆☆☆
TOKIOの国分太一さん結婚 元TBS社員と メンバーも祝福コメント
ジャニーズの中でもaikoさんとの交際を始め、かなり異色な存在である国分太一さん。7年間の交際を実らせ、めでたく結婚。とても好感度の高い方で、敵を作らない人です。ジャニーズの結婚という切り口から、そこそこ広がる話題です。
【話題展開例】
・国分くんの結婚、どう思う?
・ジャニーズの結婚、ファンを減らすかな? それとも変わらないかな?
・次に結婚しそうな独身ジャニーズは誰だと思う?
3、紀伊國屋 村上春樹さん新作の9割買い取り販売 ☆☆☆
さてこのニュース、ちょっと前の話なんですが、本をよく読む方々にとっては結構面白い話でした。紀伊国屋が、最低レベルの売り上げを期待できる村上春樹さんの本を買い占めに走ったというニュース。要は書籍の売り上げが伸び悩む中、村上春樹さんの本は確実に売れるので、アマゾンなどのネット販売をさせない試み。紀伊国屋に行けば、ついでに他の本も買ってくれるだろうと、そういう試みです。吉と出るか凶と出るか……
【話題展開例】
・本、最近読んでる?
・ネット通販が台頭すると、本屋さんってつぶれるかな?
・村上春樹で一番好きな作品は?
4、iPhone6S発売発表 ☆☆
【完全版まとめ】アップル発表会:iPhone 6s/6s Plusの予約は12日16時01分、発売は25日。iPad Proは11月
私はSプラスのスペースグレイを注文しました。片手で使い切れないなら、もうプラスの方にしてしまおうかと……。あの大きさ、果たしてどうなんでしょうね? 5Sの大きさが、結局は一番良いような気がします。片手で全部収まって……。
話題の取り掛かりとしては、非常に使いやすいネタですが、一方で何のオチにも議論にもならない話題。なので、「話題」としては使いやすいんですが、広がりも見せないタイプの話です。ご注意を。
【話題展開例】
・iPhone販売になるけれど、買う?
・今、何の携帯を使ってる?
5、元少年Aが公式ホームページを開設 ☆☆☆☆☆
自称”90年代最大の異端児”こと元少年Aが公式ホームページを開設!”存在の耐えられない透明さ”
さあ、一番サイコでやばいニュースがダントツでこれです。元少年A。はっきり言って相手にしないのが一番ですが、しかし週刊誌も売っていかなければいけない。なので取り上げざるを得ない。女性セブン、週刊文春。そして新潮に対して元少年Aが送り付けた手紙と、紹介されたHP。元少年AのHPは、普通の方は見ない方がいいでしょうね。気分を害することの方が多いでしょう。それらから何が見え隠れするのか。
【話題展開例】
・元少年AがHPを開設、どう思う?
・元少年A、更生できていると思う?
・人を無残に2人殺した犯人が、少年というだけで6年で出所。本を売り、HPを開設。現在の少年法についてどう思う?
・全く反省の言葉が綴られていないが、また人を殺すだろうか?
・元少年Aの名前を公表したポストの姿勢は?
RELATED POSTSあわせて読みたい
ボンドの強さは事前準備のおかげ!?『007 スペクター』に学ぶ、デキる営業マンの立ち振る舞い【連載:シネマセラピー】
「大阪都構想」をめぐる住民投票の話題をいろいろな視点で紐解く【連載:長谷川豊】
先週のアツいニュースNo.1は「局部切断」【連載:長谷川豊】
有名書籍を扱う出版社なのに営業部はたったの2人!? マンパワーを補うために発案した“メディア営業”という工夫
「無責任な営業はBtoBマーケット全体の足を引っ張る」泥臭い方法で最新技術を顧客の価値に変えるIT企業の営業マン