志望動機は面接で頻出の質問であり、就職・転職希望者に対する評価を決定する重要な項目です。採用担当者が必ずと言っていいほど志望動機を尋ねる理由を考え、対策することで面接を突破できる可能性を高めることができます。転職希望者を対象に、志望動機の重要性と書類および面接によるアピール方法について、面接・採用担当者目線で解説します!
実績をもとに新卒とは違うことをアピールしよう
志望動機の内容を尋ねる理由は、転職希望者の企業に対する認識を尋ね、自社の仕事で自己実現してもらえるか確かめるという目的があります。
内容次第では、その企業で実現できないこともあるため、事前に確認しミスマッチを防ぐことが狙いです。
また、転職希望者の熱意や意欲を確認し、内定を出した後に入社してくれるかを知る狙いがあります。企業の採用活動には時間、費用、人的コストを割いて行われています。もしも内定辞退や選考辞退があると、割いた時間が無駄になってしまうことになりかねません。そのようなことを防ぐために、面接担当者は熱意や意欲を確認しています。
なお、転職希望者の場合、面接担当者は新卒とは違う志望動機の回答を求めています。前職を退職して転職活動を行う理由を知り、自社で活躍できる人材か見極めたいからです。できれば、具体的な実績や活動内容を整理しておき、面接の際に話すようにしましょう。
企業の狙いに合った自己PRをしよう
採用活動を行う企業は、必ず求める人物像のイメージがあり、志望動機を通じて、自社の採用ニーズに合った人材かを確認しています。そのため、転職希望者は、企業の採用活動にマッチした人材であることを伝えられるよう、志望動機で伝えるべき自己PRを練り上げる必要があるのです。
また、企業側は転職希望者に対して、「この会社でなければならない」という熱意を求めています。ミスマッチを防ぐ上に、入社後のモチベーションや入社後、どのような働き方をするか具体的にイメージまで落とせ込めているか知りたいからです。その企業ならではの理由を見つけ、志望動機の内容に組み込むとよいでしょう。
履歴書では企業に貢献できることを伝えよう
面接担当者は、転職希望者から届いた履歴書をもとに、「会いたい人」を絞り込みます。書類選考で自社のニーズに近いと感じる人だけを選び、面接を行いたいと考えているからです。志望動機は面接担当者が最も見ている部分なので、特に書き方には注意しておきましょう。
履歴書の志望動機欄の書き方は、過去の実績を端的に伝え、転職を希望する会社で今後どのように自分のキャリアを活かせるかを伝えることがポイント。事実だけを伝えるのではなく、一緒に働くことで企業に貢献できることをアピールすべきです。具体的な数値やエピソードがあると、面接担当者はイメージがしやすくなります。
なお、面接担当者は、忙しい中で履歴書に目を通しているので、読みやすく、丁寧に書かれた文章のほうが好印象を持たれやすいものです。字のうまい下手も大事な要素ですが、自分なりに精いっぱい心を込めて書くようにしましょう。
面接では提出書類とギャップがないようにアピールしよう
履歴書や職務経歴書による書類選考が終わると、次は面接試験が待っています。面接は文章と違い、後から校正したり推敲したりができません。また、履歴書や職務経歴書とのギャップがあると、面接担当者は嘘をついていると感じてしまうことや、論理的思考が弱いなどマイナスの評価に繋がりかねません。あらかじめ志望動機の台本を作り、誤解を生まないように話を進める必要があります。
志望動機は根拠や理由を明確にし、論理的に伝えよう
面接で志望動機を伝える際の失敗例として、「協調性」「自主性」といった言葉だけで、その理由を述べずに志望動機をアピールしてしまうケースが挙げられます。採用担当者はその理由を求めているので、転職希望者は「なぜ、自分にその能力があると言えるのか」、具体例に基づき志望動機の伝え方を工夫して面接に臨むとよいでしょう。
志望動機の重要性は、多くの人が理解しているかもしれません。しかし、面接担当者は、恐らく転職希望者が想像する以上にシビアな目線で見ています。面接担当者のチェックポイントを理解し、書類選考、面接のどちらも突破できる志望動機を準備しましょう!