志望動機は、転職希望者が企業に対して、自分の魅力をアピールするための情報です。志望動機の良し悪しが面接の合否を決める大事な要素になるので、履歴書や職務経歴書を書くときには注意しなければなりません。そこで、今回は受かる志望動機の「書き方のコツ」をご紹介します!
受かる志望動機を作るための3つの考え方
受かる志望動機を書くためには、自分のキャリアやスキルを一度振り返る必要があります。その上で、自分をどのように売り込むかという構成を考え、考え方や書き方、伝え方を工夫すべきです。ここでは、よい効果をもたらす志望動機の考え方を3つご紹介します。
・企業の強みを読み取る
面接担当者は、転職希望者に対して具体性のある志望動機を求めています。例えば、「商品のよさに感動した」という志望動機も、商品・サービスのスペックや販売個数、導入事例などに触れ、その企業でなければならないことが伝われば、担当者を納得させるだけの理由になる場合もあります。また、企業の強みを読み取る力があると判断されるので、できる人材だという印象も与えられるはずです。
・企業側のメリット・双方が満足する転職、採用活動にする
企業は、事業拡大や欠員補充を目的に採用活動を行います。そのため、採用した人材が企業に利益をもたらすことがゴールになります。転職希望者は、志望動機で「自分の成長」をアピールするのはよいのですが、企業にどれだけ貢献できる人材なのかを伝える必要があります。
・謙虚さを忘れずに
転職希望者も、採用が決まれば職場の仲間の一員です。そのため、面接担当者は一緒に働く仲間を探す基準として、転職希望者の協調性を見ています。自分のスキルや経験に自信があることは大事ですが、自分に未熟な部分、足りない部分があることを忘れずに面接では自己アピールしましょう。
志望理由を伝える切り口は多数ある!志望動機の作成ポイント!
志望動機の考え方を理解できたら、採用・面接担当者に実際にどのような志望動機を伝えるか考えてみましょう。様々な角度から志望理由は作成することができます。ここでは4つの切り口を例としてご紹介します。
・応募する会社の企業理念から志望動機を探す
企業の研究を行うとき、商品・サービスだけではなく、経営理念にも目を向けましょう。経営理念は、企業の失敗や成功を凝縮した経営陣からのメッセージです。沿革について調べたり、経営者や人事担当者の考えを理解したり、志望動機を書く前に書き出してみると、企業のことがより深く理解できます。共感した内容があれば、志望理由の1つとして活用できるでしょう。
・応募する企業の業界研究をしよう
業界研究は、応募する企業の将来性や安定性にも大きく関係します。入社して長期間勤務することを視野に入れ、しっかりと業界の研究をすべきです。転職希望者の場合、社会人経験のなかでさまざまな業界に触れているかと思います。自分が今いる業界の動向と比較すると、業界分析や問題点の洗い出しがしやすくなります。業界ならではの特徴を理解できれば志望動機として使用することができます。
・職務経験を活かせる
前職の経験は、本人が積み上げてきた大きな財産です。転職する企業で即戦力として使える実務経験があればベストですが、仕事を通じて身に付けた考え方が役立つこともあります。アピールポイントとして織り込みましょう。
・資格取得を仕事に結び付けよう
転職先で役立つ資格を習得してる方は志望動機の書き出しに、資格取得について触れる手段もあります。心機一転、新たな業界で働くために資格を勉強したという話題は、面接担当者に響くこともあるからです。応募した企業でどのように役立つのかを結び付けると、さらによい志望動機になります。
志望理由をアピールするポイント・切り口は紹介した通り多数ありますが、企業はシビアな目線で採用活動を行っているので、転職希望者は自分が採用ニーズにマッチすることをアピールしなければなりません。大事なのは考え方でお伝えした「双方が満足する転職、採用活動にする」ことです。双方にメリットがあることを伝えられたら、採用担当者や面接官に好印象を残せるでしょう。今回ご紹介したポイントをもとに、上手な売り込み方法を考えてみてはいかがでしょうか。