ネットワークエンジニアとしての転職を成功させるために、志望動機を書く上で知っておきたい志望動機の書き方、アピールすべきポイント、そして例文をお伝えします。
ネットワークエンジニアの志望動機の書き方
ポイント1.なぜその企業に応募したのか記載するようにしましょう
ネットワークエンジニアを募集している企業が複数ある中で、なぜその企業を選んだのかを記載しましょう。希望する企業の情報を徹底的に収集し、その企業でないとならない理由を見つけます。たとえば、独自の研修制度を設けていて社員のスキルアップの応援をしている、中途採用の実績が随一である、多くの中途採用の人が活躍しているなど、その企業の特徴を挙げるのも良いでしょう。なお、この職種は深夜帯の業務があったりと、比較的労働環境が厳しいことが多いので、普通はなかなか言いにくいことですが、労働環境が良いといったことを上記の項目に絡めても良いでしょう。ただしそれだけでは結局その企業でないとならない理由にはなりませんので注意しましょう。
ポイント2.自分が取り扱える技術・スキルについてもきちんと記載するようにしましょう
ネットワークエンジニアとして、自分が取り扱うことができる技術やスキルがどういったものか、きちんと記載しましょう。ネットワークエンジニアの経験があるというだけでは、どのレベルであるのかが相手に伝わりません。持っているものが少ないからといって躊躇する必要はなく、技術やスキルがどのようなもので、どのくらいのレベルなのか正確に伝えます。もしかすると相手が求めるレベルではない可能性もありますが、過大に表現したり過小に表現したりすることによってミスマッチが発生することは相手にとっても自分にとっても無駄なことです。
ポイント3.なぜ転職をするのか記載しましょう
同じネットワークエンジニアという職種において、なぜ転職することを決意したのかを記載しましょう。前職(現職)の会社では続けていけない理由があるはずです。もちろんマイナス面ばかりを強調しては人柄さえも疑われてしまいかねないので、スキルアップを図りたいという方向で考えたことを記載していきましょう。なお、前述した労働環境については「今の環境が最悪だから」とするとただ今の会社から逃げたいだけの人と受け取られてしまうので、「よりよい環境を求めて」という積極的なニュアンスで述べていくと良いでしょう。
ネットワークエンジニアの志望動機でアピールすべきポイント
ポイント1.ネットワークエンジニアとしての経験
当然のことながらネットワークエンジニアとしての経験はアピールすべきポイントの一つです。その中でどういう仕事のやり方をしてきたか、どういうふうに顧客を満足させてきたか、そしてそれを今後どういう風に活かしていこうと考えているのかを述べていきます。一つの事例を挙げ、ストーリーとして展開していくのも良いでしょう。
ポイント2.高い向学心
IT業界においてネットワークの技術の進歩は大変速く、少しでも立ち止まるとすぐに追いつけなくなってしまいます。そんな中、これまでネットワークエンジニアとして通用してきたのは、向学心があったからに違いありません。今後もキャリアアップを目指していきたいといった内容を盛り込むことで、さらにそれを印象づけることができるでしょう。
ポイント3.保有資格
資格については、必ずしも持っていなくてはならないわけではありませんが、もし持っているのであれば積極的にアピールしましょう。シスコ認定資格「CCNA」や「CCNP」さらに高度な「CCIE」は高い評価につながります。また、国家資格である「ネットワークスペシャリスト」や情報セキュリティスペシャリストの後継である「情報処理安全確保支援士」も大きなアピールポイントです。
ネットワークエンジニアの志望動機の例文?30代男性、ネットワークエンジニアの場合?
私はこれまで培った技術と経験を活かし、貴社でネットワークエンジニアとして勤めたいと考え志望いたしました。現在、技術者派遣という形態で働いており、さらなるキャリアアップを図るために正社員を目指そうと考えていたところ、貴社が、従業員の満足によってこそ良い仕事ができるという理念を実現するべく長時間労働や休日出勤の廃止を、業界においていち早く取り入れたと知り、深く感銘を受けた次第です。現職では主にお客様のネットワーク運用と保守に関わってまいりました。今後はネットワーク構築や設計にも携わっていきたいと考えております。
彼のアピールポイント
彼の最大のアピールポイントはネットワークエンジニアとしてこれまで勤めてきたという実績です。しかも技術者派遣として厳しい労働環境であったことも想像されますが、それでもこの職種を続けてきた、これからもこの仕事でキャリアアップを図っていきたいという想いは、ネットワークエンジニアという仕事に対する熱意でもあります。また、自分がこれまで携わってきた分野(運用や保守)と、これから携わっていきたい分野(構築や設計)を明確に伝えられていますので、自己を冷静に分析していることが相手に好印象を与えます。