ひと足先に選ぶ次世代のMVE : 仲宗根徹也
巨大ショッピングモールを技術で支える 彼が常に心がけているのは、“美しいプログラミング”“美しい開発”。この美しいとは、実際にサービスを使うユーザーにとってシンプルな作りで、使いやすい設計になっていること。また、そのサービスを引き継いで担当する技術者が理解しやすいコードやフレームワークで作 ることも指している。 「複雑に作り込むものを、いかに簡単に表現するか。それがエンジニアにとって一番のテーマで、難しいことだと思います」 さらに、ユーザーへの強い意識を持ちつつ仕事のやりやすさも考えることが、仲宗根のエンジニアとしてのこだわりといえる。 「特にネット上のショッピングモールの場合は、直接のお客様は約2万店のショップですが、その先に約1700万点の商品を購入する膨大な数のユーザーが存在する。その両方の満足度を高めていくにはどうすればいいか、を常に考えていますね」 サービス開始から満10年が過ぎた楽天市場だが、その根幹といえるビジネスを支えているのは、個々のエンジニアの高い技術力だ。一見、スムーズに運用されているように見えても、その基盤となるシステムは複雑に入り組んでいる状態だ。現在、仲宗根はそのシステムそのものが“美しく”なるよう改良する業務にも取り組んでいる。 「間もなく運用開始になる新しい携帯電話向けサービスや『買い物かご』の機能追加なども同時に進めています。難易度が高ければ高いほど、“どうすればより良くできるか”“使いやすく便利にできるか”という課題に挑戦していくやりがいを感じます。それが今の自分自身にと っての仕事の醍醐味ですね」 子供のころに出会って夢中になったPCとプログラミングの世界。徹底してスキルアップし、キャリアの幅を広げた20代。そして今、30代を迎えた仲宗根は、変化の激しいIT業界のど真ん中にいながらもなお日々挑戦し続けている。 「今は既存のシステム、既存のビジネスモデルをうまく運用していくことに取り組んでいますが、チャンスがあればまったくゼロの状態から新しいビジネスを立ち上げていくことにも挑戦してみたいですね。やっぱり“モノづくり”にこだわるのがエンジニアですから、いつかは、 自分自身の手でゼロから何もかもを考えて作っていったと言えるモノを残したいですね。それが今の将来の目標です」 |