インターネット関係エンジニア 「フットワークの軽さ」が転身の鍵

「インターネット業界って面白そうだけど、Webの仕事はしたことがないし、特殊なセンスがないといまさら転職はムリなんだろうなぁ……」

そんな不安を抱く技術者は多いかもしれない。たしかに、一般的なシステム開発会社での業務経験しかない技術者にとって、インターネット業界はいわば“未知の領域”。しかし、下記に挙げる転職者実例にもみられるように、SI企業からインターネット・Webの世界へ転身して活躍するエンジニアは珍しくない。

インターネット業界への転身を果たす鍵は、転職相談室でもいわれるように「特有の業界カルチャーに適応できるかどうか」。目まぐるしく展開する業界のテンポについていく覚悟さえあれば、必要な技術や業務知識は後からでもついてくるということだ。


高松本幸恵さん

株式会社アイ・エム・ジェイ
システムソリューションサービス本部
プロフェッショナルサービス事業部

テクニカルコンサルタント 1998年に新卒で入社したSI企業でシステムエンジニアを担当。2004年3月にアイ・エム・ジェイへ入社



新卒で入社したのは大手メーカー系列のSI企業。松本さんが配属された部署では、短いサイクルでさまざまな案件を担当できることもあり、マンネリに陥ることはなかった。しかし、SEとして、与えられた案件の開発を担当するだけではシステムが本当にユーザーの役に立っているかわからず、もっとユーザーに近い立場で仕事をしたいと思った。

「“対 コンピュータ”よりは“対 人間”の仕事がしたいと思ったんです。自分が直接、お客様から要望を聞いたり、フィードバックを受けることができる立ち位置に就きたいと思いました」

人材紹介会社を経由してアイ・エム・ジェイ(以下IMJ)を紹介された松本さんは、前職で次々と案件に対応するなかで培ったフットワークを買われて内定を獲得。現在、IMJでテクニカルコンサルタントとして、Webアプリケーションをメインに顧客との折衝から企画立案、開発現場のディレクションなど幅広い業務を担当している。

「IMJはエンジニアだけではなく、さまざまな職種の個性的なメンバーがいて、そういうメンバーと一緒に働くことはとても刺激になります。私自身エンジニアという枠に留まらず、今後も新しい領域にチャレンジしていきたいなと思っています」



松本はなにより、コミュニケーション能力の高さが際立っていました。誰とでも明るく話し、相手の懐に飛び込んでいける。Web業界では、日々刻々と変化するユーザーの要望にいかにスピーディに対応できるかが鍵。その意味でも、松本のキャラクターはWeb業界で活躍するのに向いていましたね。技術自体の高さよりも、その技術を使ってどんな面白いことを周囲の人間を巻き込んで実行に移せるかを評価します。



IT業界の技術者は、プログラマやシステムエンジニアばかりではない。技術の普及と進歩に伴って、以前は存在しなかった職種が、雨後の筍のごとく生まれつつあるのが現状だ。

たとえば、下記の転職者実例で挙げるユーザビリティ・コンサルタントなどがその好例。ユーザビリティとは、ソフトウエアやWebサイトの「使いやすさ」のこと。まだ一般的とはいえないこうした概念をリードする当事者として、まだ世のなかにない理論や技法を発見、確立することは、ルーチンワークの対極に位置する業務内容といえる。

ますます多様化するIT業界。創造性を発揮して仕事に取り組みたい技術者は、こうした新興職種のトレンドにアンテナを張っておくことで、思いもよらない天職が見つかるかもしれない。

人事から
ミクシィ
「世界ではじめて」を実現したい方を求めます
2004年2月に開始した『mixi』は、2006年6月3日現在、430万を超えるユーザーの皆様にご利用頂いているソーシャルネットワーキングサイトです。約70%が3日以内にアクセスし、日記のレコードは1日に50万件以上、コメント数はそのレコードの4倍以上、1日の登録人数として1万5000人が増加しています。このサービスの根幹を支え、すべてのユーザーの皆様に対する責任の一翼を担うトップエンジニアを募集しています。とはいえ、エンジニアの仕事は、他の担当者や他の部門との調整力が欠かせません。そのため、技術力はもとより、協調性の高い方を探しています。

『mixi』はオープンソースで開発された動的なページを生成するサービスですが、その規模の大きさから、海外からも注目を集めています。開発・運用業務には、非常に高い技術レベルが求められていますが、「世界ではじめて」といわれるような、開発のブレークスルーに挑戦したい方に、ぜひご参加頂きたいと思っています。(人事グループ・梅崎良介氏)


半田 豊氏

株式会社ビービット
ユーザビリティ コンサルタント

2002年に新卒で入社したSI企業でシステムエンジニアを担当。2004年7月にビービットへユーザビリティ コンサルタントとして入社


「前職では仕事に対し、これといった不満はありませんでした。でも、これだ!という充実感がなかったのも事実です。どうせ仕事をするなら、自分が本当に世の中に対して、価値を提供できていると思える仕事がしたかったんです」

そう語るのは、前職ではシステムエンジニアとしてSI企業で勘定系金融システムの開発を担当していた半田豊氏。現在はビービットでユーザビリティコンサルタントとして活躍。ユーザーの使いやすさを重視することで具体的な成果を出せるWebサイトやソフトウエアの設計・構築に携わっている。

「たしかに今、世の中にはモノやサービスが溢れ返っているけれど、利用者の利便性をとことん追究できているものは、ほんのわずか。『ユーザビリティ』という単語自体には馴染みがないかもしれませんが、概念自体は昔から、領域を問わずに必要とされてきたものなんです」

前職でシステム開発に携わっていたときも、「使いやすさ」には格別のこだわりを抱いて設計に従事していた半田氏が同社に入社したのは、必然なのかもしれない。

「ユーザビリティという概念は、日本でも今後一層注目され、さまざまな領域に広まっていくでしょう。その一翼を担い、世の中に新たな価値を提供する手応えは大きいです」

人事から
田城直美さん ●人事 アシスタント
経験に基づく強い想いを評価します
技術者の方は、これまで実際の現場で「どうしたら使ってもらえるのか、喜んでもらえるのか」という本質的な問題を深く突きつけられる場面に幾度となく遭遇されてきたかと思います。そうした経験の中からどのようなことを感じ、今後どのように活動していきたいかという想いを当社では重視しています。私たちは、これまでの経験や知識、技術力を活かし、世の中に、より高い価値をもたらしていこうという強い信念をお持ちの方を歓迎します。

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