|
|
|
|
ITはそもそも、人類すべての生活を根本から変える可能性を持った技術。しかしその操作に高度な技術力や知識が求められることが多いため、そうした特殊なスキルを習得した一部の人間しかITの恩恵を享受しえないのが現状だ。そこで同社はサーバOSとして優れた性能と圧倒的なコストメリットを持つLinuxをベースに、誰もが使いやすいパッケージソフトの開発を通じて社会全体にITの恩恵を浸透させることを理念としている。 |
|
|
|
|
同社が事業展開するメッセージングプラットフォーム開発では、メール配信サービスの実現で着々と実績を伸ばしている。個人情報保護法の施行に端を発した高いセキュリティを実現する製品も開発しているが、その現場では技術、トレンドの“先進性”だけでなく、サービスの安定運用を実現する基盤を提供できるかどうか、バランスが求められる。 |
|
|
|
|
同社でよく聞かれる言葉に「よろしくやろう」がある。この言葉には、お客様に喜んでいただけるシステムの構築に向かって、各々が能力のバランスをとりながら仕事をしようとの呼びかけの気持ちが込められている。技術力だけに拘泥することなく、傾聴や提案といったコミュニケーション能力、リーダーシップ、マネジメント能力などビジネスマンとして必要な素養を状況を見極めて発揮していく姿勢が求められるのだ。 |
|
|
|
|
昭和34年に5000人を超える死者・行方不明者を出した伊勢湾台風。それ以来、三重県は防災に対する意識の高い自治体として、さまざまな対策を講じてきた。その一環として三重県庁の地域振興部防災チームが整備・運用するのが「三重県防災情報システム」。このシステムへメール配信機能を搭載し、地域住民への情報提供を実現するプロジェクトを担当したのが、ホライズン・デジタル・エンタープライズでソリューション推進部のシニア・ディレクターを務める遠藤隆与氏だ。
「私自身が三重県生まれで、プロジェクトを通して三重県に貢献できる!という事が一番のモチベーションでした。あとは、防災メール配信サービス実現に対するシステムエンジニアとしての純粋な挑戦意欲です」
いまや日常的に誰もが気軽に送受信する電子メール。しかし実際のメール配信システムはというと、実現ハードルは低くない。システムサーバの安定稼働はもとより、配信パフォーマンス、セキュリティ面の安全性、ウィルス対策、エラーハンドリング……。考慮すべき要素が多く、満たすべきクオリティは高い。まさに技術者泣かせの性質を持ったシステムだ。
「このプロジェクトでは特に、携帯電話対応に苦心しました。具体的には携帯向けサービス申し込み画面制御や配信スピードの調整などです。市場調査やテストを通じて最適な仕様を見極めるといったプロセスに手を抜くことなく開発を進めました」
幾多のハードルをクリアして、防災メール配信システムは無事にリリースを完了。今では多くの地域住民から重宝されるサービスとして運用されている。
「この事例をきっかけに、地方自治体から同様の案件の引き合い、受注が多くなりました。防災情報のほか、ゴミの収集日通知や臨時休校通知など、幅広いご要望、サービス実現のお手伝いをさせていただいています。自分の手掛けた仕事が、人の役に立っているという実感を味わえるのはうれしいことですね」 |