自動車業界転職準備ハンドブック

次世代技術の開発競争や世界的に伸び続ける生産台数など、2006年も話題に事欠かない自動車業界。中途採用市場も相変わらず活況が続いており、異業種人材まで積極的に取り込むなど、まさに“エンジニアのるつぼ”と化している。そこでこの特集では、旬な仕事に携われるメーカーの最新動向を紹介しよう。



「職務経歴書は一度書いたものを使いまわせばいい」。そう考えている人も少なくないが、基本は応募企業別に書き分けるべきだ。まずは書き方のイロハを覚えよう。



昆 恵介氏
Keisuke Kon

株式会社ジェイ エイ シー ジャパン
人材担当コンサルタント
EM系スペシャリストチーム
(電気・電子・機械・化学)
NPO生涯学習認定キャリアコンサルタント

転職にむけての準備で最初の難関となるのが、職務経歴書の作成。完成車メーカーから部品メーカー、その逆のケース、または異業種から自動車業界への転職を目指す場合と、それぞれ難易度に多少の差はあるが、どのケースでも人事担当者は「応募者の入社後の働き方」に最大の関心を持っている。若手であってもポテンシャルも含めて「即戦力になるか?」が厳しく問われることはしっかり認識しておくべきだ。

自動車業界への転職を数多くサポートしている人材紹介会社ジェイ エイ シー ジャパンの昆恵介氏はこうアドバイスする。

「自動車業界は全産業界で見ても品質、コスト、スケジュール管理についてとりわけ要求が厳しい業界です。応募書類を作る際は、これらを高めるうえで自分がどんな強みを持っているか、明確にアピールする必要があります」

これを踏まえたうえで職務経歴書に必ず明記しておきたいのが、現職での経験を通してどんなコア技術を身につけたか、それを現場でどう発揮していたかだ。過去に携わったプロジェクトでどんな役割を果たし、そのプロジェクトが会社や顧客にどんな利益と付加価値をもたらしたかまで具体的に明記できれば理想的だ。

「営業職が売り上げや利益貢献度を数字でアピールするように、エンジニアもコスト削減や納期短縮の成果を数値化して強調すれば応募先企業も関心を持ってくれるはずです」

そして、意外と見逃せないのが志望理由だ。自動車業界はクルマ好きの集まりなだけに、人事担当者も「なぜウチの会社でクルマづくりをしたいのか」を強く問う。メーカーによっては、これが選考における最重要ポイントだと明言しているところもあるほどだ。熱意が率直かつ具体的に伝わるよう、工夫しておきたい。



typeのおすすめサービス

サイトでは検索できない非公開求人をキャリアアドバイザーがご紹介。さらに、職務経歴書の書き方や、受かる面接のコツなど、転職ノウハウを伝授!
情報を登録しておくだけで、あなたに興味を持った企業の採用担当者から直接スカウトが届きます。
正社員で成長したい女性のための転職サイト!
「女性管理職がいる」、「働くママ歓迎」など、女性ならではのこだわり条件から求人を検索できる!