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車間距離感知システム(上写真)や走行状況に応じて見やすい配光を実現するAFS(下写真)など、安全に関する技術は日本が世界をリード |
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「安全」「環境」「快適性」という世界共通のキーワードのもとで進められるクルマづくり。だが、日本と海外とでは注目されている分野が違うと、前出の富士キメラ総研・加藤氏は語る。
「駐車アシストシステムは狭い日本特有の技術ですが、ディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置は主に欧州で需要がある技術。日本と海外双方で注目されている分野としては、車間距離感知システムやAFS、車載用白色LEDがあります」
車間距離感知システムは、レーザレーダやミリ波レーダを利用して、先行車両との車間を検知するというもの。また、省電力・長寿命・有害物質レスといったメリットを持つLEDは、今後、ヘッドランプへの使用規制が緩和されると共に、大幅な増加が見込まれている。
最後に、今後躍進するであろうサプライヤーとして、加藤氏は樹脂などを提供する材料メーカーをあげる。「ボディの軽量化を突き詰めると、スチールから樹脂へという流れは無視できない。耐久性に富んだ樹脂を開発することで新たな勝ち組サプライヤーが出てくるでしょう」(加藤氏)。
いまや、完成車メーカーとサプライヤーが協業して技術開発をしていく時代。サプライヤー発の技術が、メーカーを動かす可能性は大きい。 |
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