他業界から自動車業界に入る方法どうすればクルマを創るエンジニアになれるのか?
未来のクルマ創り エンジニアはこの業界にいる!
Word/MAYUMI ASAKURA.KOJI URANO.NAOJIRO ONUKI
Photo/YOTA AKAMATSU.MAKOTO OSAWA.YUKARI MUSHIKA(E-type) Illustration/SHOBU TSUCHIYA |
株式会社住商アビーム自動車総合研究所
尾関麦彦 氏
アソシエイト
尾関麦彦 氏
アソシエイト
株式会社キャリアデザインセンター
和田裕史 氏
人材紹介事業部
キャリアアドバイザー
和田裕史 氏
人材紹介事業部
キャリアアドバイザー
ハイスピードで技術革新を続ける自動車業界――。
この魅力的なフィールドに、他業界から転身する方法を探る!
日本の製造業を代表する自動車業界は、各分野に広範な関連企業を従えた一大産業である。そんな自動車メーカーやサプライヤーの技術動向として近年注目されているのが、「環境・安全・快適性」の3つの分野。中でも今年は原油高や洞爺湖サミットの影響を受け、環境技術が注目を集めている。自動車業界に特化したコンサルティングを行う住商アビーム自動車総合研究所の尾関麦彦氏は、自動車関連企業の技術動向について次のように語る。「金属材料の高騰に伴い、コスト削減や新材料の開発が急がれています。また、日本で排出される二酸化炭素の約20%が運輸業界によるものといわれており、ハイブリッドや電気自動車などの次世代自動車の開発競争も活発です」
特に顕著なのが、自動車の電子化の流れ。電子制御化や自動車のマルチメディア化などが進み、新たなサプライヤーの参入も見られる。尾関氏は、「ガソリン車に占める電子部品の割合は全体の約20%なのに対し、ハイブリッドカーは約半分。今後注目の電気自動車は、当然より多くの割合を占めるようになってくるはず」と説明する。
そこで注目なのが、電子化に伴う異業種出身者の採用増。同研究所の調査によると、「ソフトウエアの開発ができる人材」のニーズが高まっていることが分かる(右グラフ参照)。
「自動車自体の電子制御化だけでなく、ITS(高度道路交通システム)の進化に伴う情報化に対応するためでしょう。国内外問わず、人材を確保して技術革新を進めようという動きが加速しています」
技術競争が激化する中、異業種出身者を巻き込んだ人材の争奪戦が進みつつあることは間違いなさそうだ。
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