データマイニングとは? 使用実例でわかる、具体的な特徴と今後の展望

データマイニングという技術を利用した仕事があるのをご存知でしょうか? このデータマイニング、あまり聞き慣れない用語かと思いますが、実は使用実例を聞くと「あれに使われていたのか!」と合点がいくはずです。

データマイニング

データマイニングという技術を利用した仕事があるのをご存知でしょうか? このデータマイニング、あまり聞き慣れない用語かと思いますが、実は使用実例を聞くと「あれに使われていたのか!」と合点がいくはずです。

データマイニングとは、主に小売店を始めとした販売データ、電話通話履歴、クレジットカード利用履歴など、企業内に蓄積された大容量データを解析し、解析結果からそれぞれの項目における潜在的且つ決定的な重要パターンや法則性を抽出する技術を指します。
マイニングとは『採掘(mining)』の意。それまで取引における生のデータは経理処理に必要な情報のみ活用するのに留めていたものを、情報技術が向上したことにより潜在的な顧客のニーズを掘り起こすための『鉱山を採掘』する意味が込められているのです。

データマイニングの具体的な特徴、意外な使用例とは?

具体的な例をお話すると、さらに想像しやすいかと思います。
例えば、大型スーパーにおける日々膨大に溜まる販売データ。これをデータマイニングで分析することで、『晴れて気温が高い日は刺身の売上が良い』『衣料品を購入する客はトイレットペーパーをあわせて購入することが多い』『紙おむつを購入する客は同時にビールを購入する確率が高い』などといったように、各項目における特徴、それぞれの相関関係を割り出すことができるのです。これは、データマイニングのポテンシャル無くしては得られないデータ分析結果です。

また、クレジットカードの利用履歴を解析することは犯罪抑制にも繋がり、不正利用時における特徴的パターンを割り出すことで、怪しい取引やユーザーを検出し犯罪を未然に防ぐことなどの応用が可能となります。昨今、金融情報犯罪の多発を受け、データマイニングのさらなる可能性や応用技術に関係各方面から非常に期待を持って注目されているのです。

なぜデータマイニングが活躍し始めたのか?

データマイニングが活躍し始めた背景には、インターネットの登場及び急速な普及により世の中のデータ量が急速に増加したことが挙げられます。さらに、SNSやスマートフォンの普及、クラウドサービスの発展により、データ量増加スピードは更に加速しています。興味深い分析結果として、現在インターネット上を流れるデータの90%が、SNSやスマートフォンなどが急速に普及されたこの2年以内に生成されたものと言われているほど。
今後、2年ごとに倍増、5年後に10倍、10年後に50倍のデータ量となることが予測されています。

これらのデータを高速処理するためのハードウェア及び技術も進化していることから、ビッグデータを抽出し潜在的ニーズを読み解くデータマイニングは、今後さらなる企業及びあらゆる機関が力を入れるべき最重要項目のひとつであると評されているのです。

データマイニングにおける課題とは?

最重要の位置づけにあるデータマイニングの最大の課題が、人材不足。どの統計分析手法を用いるか? という決定の判断ができること、また、解析結果から有益な情報を引き出すための統計学の知識も必須です。それに加え、情報を分析するのみならず、実際のマーケティングや経営、ビジネスに活かすためには、なにより俯瞰でデータを見ることができ、トータル的なセンスが不可欠となるのです。

企業や機関内全体における課題としては、データをより有効活用するため各組織内でデータを保持するのではなく、全社ベースで常に捉え、組織間の壁を作らず全データベースを統合していくことも求められています。



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