tmuxを使うことによる具体的なメリット
tmuxを使うことで、以下のようなメリットが得られます。
・1つの端末上から、複数の仮想端末のオペレーションができる
・画面分割表示が可能なので、他のファイルやログ出力を参照しながらの作業ができる
・仮想端末上て?は、マウスを使わずにキーボードのみでのコピー&ペーストができる
・仮想端末のテ?タッチ(切り離し)とアタッチ(接続)か?可能なので、tmux実行端末とのネットワークが切れた場合も、デタッチして別の端末からのアタッチをすることができる
これらを上手く使いこなせれば、作業効率を格段に挙げることが可能です。
先行する端末多重化ソフトウェア、GNU Screen
先行する端末多重化ソフトウェアに、GNU Screen(グニュー・スクリーン)があります。
Unix互換のソフトウェア環境をすべてフリーソフトウェアで実装することを目標とするプロジェクトである「GNU」によって開発されたフリーの端末多重化ソフトウェアです。
GNU Screen を使うことで、1つのターミナルから異なる複数の端末への同時接続、管理をすることができます。
GNU Screen上の操作は、起動元のプロセスが不意に落ちたとしても個々のプロセスが残る仕様になっているので、作業の復活が可能。そのため、途中で中断されると困るような作業を行う際は、GNU Screenを介して行うと高い安全性を期待できます。
とは言え、GNU Screenの機能はtmuxとほとんど同じです。どちらのソフトウェアを選ぶかは利用者の好み次第。ただ、最近の傾向としては、活発に開発が進められているという理由から、GNU Screenのユーザーでもtmuxへ乗り換える人が増えてきているようです。
作業を安全かつ効率的に行うために
慣れるまでは使いづらく感じるかもしれませんが、使い慣れれば、tmuxは作業を安全かつ効率的に行うために欠かせないツールとなります。
特にUnix/Linux系OSなどの端末を利用した作業が必要な方は、このスキルを習得すれば、よりスムーズに作業を進められるようになるので、習得しておくと役に立つスキルの1つと言えます。