転職の面接で給与交渉してはいけない!【動画で学ぶ転職テクニック】
転職活動中、給与や待遇など、気になることがあった際にはどういったタイミングで聞くのがベストなのでしょうか。面接中??内定後??また、給与を交渉したいのであれば、どう伝えればいいのでしょう。それまでの選考でせっかく好印象でも、相談するタイミングを間違えてしまうとイメージダウンしかねないので注意が必要です。今回は、そういったナイーブな質問をするコツを、転職のプロであるキャリアアドバイザーがレクチャーします! モヤモヤしたまま転職活動を進めないためにも、事前にポイントをしっかりと押さえておきましょう!
面接での給与交渉はNG
転職先を決める時、決め手のひとつとなるのが給与や待遇・福利厚生。詳細な内容を担当者に確認したいし、あわよくば交渉もしたい……。しかし、これまでせっかく面接で好印象だったとしても、交渉のタイミングや聞き方が悪いと「この人は待遇目当てなのかな?」と悪印象を与え、選考結果に響いてしまう可能性もあります。
よくやってしまいがちなのは、選考中にいきなり給与や待遇にについて質問してしまう行為。気になることがあるからといって、いきなり質問するのはNGです。待遇や福利厚生についての質問はナイーブな内容になることもあるため、印象がマイナスにならないようにタイミングや聞き方に対する気配りが必要です。
面接時は面接官と自分しかいないことがほとんど。他の人が給与や待遇について質問している場に出くわすことは滅多にありません。他の人を反面教師にすることができないからこそ、知らず知らずのうちに、自分がNGパターンをやってしまっているかもしれません。では、具体的なNGパターンを見ていきましょう。
悪印象を与えてしまう3つのパターン
■「何か質問は?」に、いきなり給与についての質問をする
面接が一通り終わり、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれても、いきなり給与に関する質問をするのはNG。面接官は面接を通じて「この人が自分の会社にマッチするか」を見ています。そこでいきなり給与の話をしてしまうと、「この人は仕事内容や社風より、給与で転職先を決めているんだな」というイメージだけが最後に印象付けられてしまいます。面接が終わった際に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれても、そこで福利厚生や待遇についての詳細を尋ねるのではなく、具体的な業務内容や、企業の将来の方向性などを聞くのが無難でしょう。
■一方的な条件提示はNG!
「一方的に『希望は500万円です』と押し付けるのはNG。上手な交渉のコツは、相手とキャッチボールをすること。まずは『できれば』とクッションを挟んだ上で、希望金額を提示しましょう。そのとき、前職での経験や実績を根拠として提示するのを忘れずに。前職でそして『いかがでょうか』とボールをきちんと投げ返すと、相手にも良い印象を与えることができます。
※参照サイト:Woman type 「収入へのこだわり」が選考を有利にする!? 事例から見る“年収アップ転職”のコツ
■相場とはかけ離れた希望年収を提示する
自身が希望する金額を相手に伝えることは必要ですが、その金額が業界の水準から外れているものだとしたら、面接官には悪印象を与えてしまいます。きちんと相場を理解し、それにプラスして自分に給与アップする根拠があるのであれば、それもきちんと伝えられるよう準備が必要です。
給与や待遇は内定後に聞くのがベスト!
それでは給与や待遇についてはどんなタイミングで聞くのが良いかと言うと、内定が出た後に、契約内容や詳細な労働条件を確認するための面接を申し出て確認するのがベストです。内定が出たあとであれば、待遇や福利厚生がその企業を志望した決め手ではないということは伝わりやすいはず。さらに、「実際にその企業で働く自分を具体的にイメージしたから」と、好印象にも捉えることができます。
しかし、そうした面談を実施しない企業もありますので、その場合は注意が必要です。あらかじめその有無を確認しておくと、聞きそびれることはないでしょう。もし内定後に面談を実施していないようであれば、内定後に電話やメールにて問い合わせをするのも有効です。
給与交渉する前の3つの準備
上記のようなNG行動を取らないためにも、給与交渉をする前には準備が必要です。以下の4つをそろえた上で、落ち着いて給与交渉に臨むと良いでしょう。
1.求人情報で転職先企業の平均年収を確認
まずはあなたが転職しようとしている企業の平均給与を知ることです。もしかしたらその企業が転職サイトに同じ職種の求人を掲載しているかもしれません。求人広告には給与の目安を記載しなければならないので、その項目を参考にしてみるのもアリです。
2.平均額以上を希望するなら、根拠をデータで準備する
もしあなたが前職での評価などをふまえ、平均年収以上の額を提示するのであれば、その年収をもらえるよう、面接官に納得してもらわなければなりません。自身の強みから算出できるデータをそろえ、根拠を説明できるようにしておきましょう。
3.希望年収は“最低、理想、現実”に分けて考える
まず考えておかなければいけないのは、「これを下回ると生活ができないな」と感じる最低ラインの給与額。そして転職先との給与交渉の場では、最低ラインをふまえた希望額を伝えます。そこから転職先との交渉が始まり、下方修正されることは織り込んでおいた方がいいでしょう。
※参照サイト:Woman type 「収入へのこだわり」が選考を有利にする!? 事例から見る“年収アップ転職”のコツ
転職時の給与交渉が上手くいく3つのポイント
それでは、実際給与を交渉するには、どういった点に気をつけるべきなのでしょうか。以下にそのポイントをまとめてみました。
1.前職以上の年収を希望するなら根拠を明確に伝える
転職時における給与交渉は、現状維持が相場です。例えば年収400万円の人なら、転職後も400万円。その人が、転職先に450万円の希望を出すなら、「この春に昇給して450万円になる」や、「内定が出たもう一社が450万円」など、根拠を示すと話がスムーズに進むことでしょう。
2.年収アップが転職の一番の目的ではないことを伝える
もちろん転職をすることで年収アップを狙うことは、悪いことではありません。しかし、それが一番の転職理由だと面接官に捉えられてしまうと、「じゃあもっといい給与の会社があればそこでもいいのでは?」と思われてしまうかもしれません。年収の交渉をする前に、なぜその会社への転職を希望するのか、給与や福利厚生とは別の部分でしっかりと納得してもらうことが大切です。
3.入社後のキャリアアップに切り替える
転職時に提示された年収に納得がいかなかったとしても、「では、年収●●万円になるには、どういった結果を出せばいいですか?」と、その会社での入社後のキャリアアップも視野にいれて質問をしてみましょう。具体的な目標があれば、長期的な視野で仕事を頑張るモチベーションにつながるのではないでしょうか。
動画で学ぶ転職時の給与交渉
選考中の企業の福利厚生や給料が気になる時、どうやって確認するのがベストなのでしょうか。動画内ではついやってしまいがちな例として、1次面接でいきなり待遇についての質問をしています。もちろんこれはBADケース。上記の通り、面接官の目には待遇目当ての転職者、という形で映ってしますかもしれません。
それでは選考中、待遇について気になることがある場合はどの用に確認するのがベターなのでしょうか。動画内では、「内定が出た後にオファー面談や問い合わせをして確認する」ことをGOODケースとしてご紹介しています。
ただ希望を伝えるのではなく、「他の企業では●●万円の年収提示を受けていて、年収以外の条件や内容では御社に入社したいと思っているので、検討いただけませんか?」と交渉するのが良いでしょう。
まとめ:転職する際の給与交渉
転職後の年収は、転職者の誰しもが気になるところ。せっかくなら給与に関してしっかりと納得したうえで転職を成功させたいですよね。転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談するのも1つの手段ですが、自分で交渉術を身につければ、豊富な求人情報が載っている転職サイトで、納得のいく転職先に出会えるかもしれません。転職は人生の中でも大きな転機になりえるもの。だからこそしっかりとした準備と交渉術を身に付け、悔いのない転職を目指してください!
>>>総合転職サイト『type』で求人を探す<<<
しかし、そうした面談を実施しない企業もありますので、その場合は注意が必要です。あらかじめその有無を確認しておくと、聞きそびれることはないでしょう。もし内定後に面談を実施していないようであれば、内定後に電話やメールにて問い合わせをするのも有効です。
-
【クイズ監修】
株式会社キャリアデザインセンター type転職エージェント キャリアアドバイザー
斉藤由梨一橋大学卒。求人媒体の営業職から「type転職エージェント」キャリアアドバイザーへ転身。コンサルタント・PM・SI・ベンダーと幅広い領域でのIT業界従事者の転職サポートを行い、現在は役職経験者の方や組織のリーダークラスを中心に多くの転職者を中心に転職を支援している。
※このコンテンツは、2017年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。
この記事が気に入ったら いいね!しよう typeの最新情報をお届けします |