営業パーソン応援企画

営業パーソンにとって
「年収」とは何なのか?

【パート1】アンケートで判明!

営業パーソンの「年収」の本音

「仕事をする中で、年収を上げていきたいと思いますか?」
そう問われて「いいえ」と言い切れる人は少ないだろう。今回行った、20代から40代の営業パーソン100名に対するアンケートでもその結果は明白であった。

Q.1 仕事をする中で、
年収を上げていきたいと思いますか?

Q.1 仕事をする中で、年収を上げていきたいと思いますか?

Q.1 仕事をする中で、年収を上げていきたいと思いますか?
Q.1 仕事をする中で、年収を上げていきたいと思いますか?

この質問に対し、「はい」と答えた人は94%。年齢を問わず圧倒的な結果となった。やはり年収への上昇志向は営業パーソンの共通マインドと言えそうだ。

Q.2 あなたが年収を上げるために、
次のうちどの給与を上げていく努力をしますか?

Q.2 あなたが年収を上げるために、次のうちどの給与を上げていく努力をしますか?

Q.2 あなたが年収を上げるために、次のうちどの給与を上げていく努力をしますか?
Q.2 あなたが年収を上げるために、次のうちどの給与を上げていく努力をしますか?

では、どのようにして営業パーソンは年収を上げていこうと考えているのか。最も回答が多かったのは「長く勤めて基本給を上げる」「ノルマを達成して成果給を上げる」が同率で23%であった。勤める会社形態や規模によって、どんな方法が給与アップにつながるかは変わるだろうが、成果給への希望が大きいのは営業パーソンならではかもしれない。ただ、「分からない」が18%と3番目に多い回答数となっていることから、どのように年収を上げたらいいのか分からないまま仕事をしている人も多いことが伺える。

Q.3 年収を上げるために転職しようと思いますか?

Q.3 年収を上げるために転職しようと思いますか?

Q.3 年収を上げるために転職しようと思いますか?
Q.3 年収を上げるために転職しようと思いますか?

次に「年収を上げるために転職しようと思いますか?」という質問をしてみたところ、「はい」21%、「いいえ」39%、「どちらとも言えない」40%という結果に。営業職と言えば「スキルがあればどこででも稼げる」イメージが強いが、年収アップのために安易な転職を考える営業パーソンは実際には少ないことが判明した。
それはなぜなのだろうか? それぞれの回答者に理由を聞いてみた。

「はい」と答えた理由
・「今の会社での昇進昇給はシステム上無理なので上げたい場合は会社を移るのがベター」(32歳/出版・印刷)
・「今の仕事をずっと続けたいとは思わない、という気持ちが一番大きい」(27歳/自動車)

「いいえ」と答えた理由
・「今の職場が雰囲気的に自分に合っているから」(39歳/土木・建設・不動産・住宅・建物サービス)
・「今より良い条件につける保証がないので」(36歳/銀行・信託・信金・信組)
・「長く勤めたいから」(33歳/生命保険・損害保険)

「どちらとも言えない」と答えた理由
・「余暇、趣味も充実していないと良い仕事はできないし、ハードになって年収が上がっても一時的だと思うため」(42歳/商社・卸売)
・「今の会社が2年目なので今後の年収が分からないのとまだ転職のタイミングではない」(28歳/電器・機械・輸送用機器)
・「やりがいとのバランス」(37歳/ソフトウェア・情報処理)

「はい」と答えた人の多くが、年収面だけでなく「今の会社での未来が見えない」という理由を挙げた。「いいえ」「どちらとも言えない」の理由を見てみると、どうやら営業パーソンには年収より大事なものがあるようだ。

Q.4 仕事をしていく上で、
年収より大事なものは何ですか?
(複数回答可)

Q.4 仕事をしていく上で、年収より大事なものは何ですか?(複数回答可)

Q.4 仕事をしていく上で、年収より大事なものは何ですか?(複数回答可)
Q.4 仕事をしていく上で、年収より大事なものは何ですか?(複数回答可)

年収より大事なものを聞いてみると1位「やりがい」、2位「仕事内容」、3位「一緒に働く仲間」と続き、「年収より大事なものはない」を選んだ人はわずか10票のみであった。一般的に「営業パーソン=稼ぎたい」と思われがちだが、本音を聞いてみるとやはり「やりがい」を求める点はどのビジネスパーソンとも同じようだ。
営業パーソンにとって「年収が全てではない」ことを確かめるため、ちょっといじわるな質問もしてみると……

Q.5?7 年収が高ければ、
何でもOK?

Q.5?7 年収が高ければ、何でもOK?

Q.5?7 年収が高ければ、何でもOK?
Q.5?7 年収が高ければ、何でもOK?

年収が高ければ、どれだけ労働時間が長くても受け入れられますか?」「年収が高ければ、どんな仕事内容でも受け入れられますか?」「年収が上がっていくなら、どんな会社でも長く勤めようと思いますか?」、3つの質問とも、「いいえ」が過半数を超えた。

Q.2の回答で多かった「長く勤める」も「成果を出す」も、やりがいを得られる仕事内容で一緒に働く仲間あってのこと。大半の営業パーソンは、命やプライベートを削ってでも年収を上げたいわけではないのだ。

Q.8 「何歳の時には年収いくら稼いでいたい」
という理想はありますか?

Q.8 「何歳の時には年収いくら稼いでいたい」という理想はありますか?

Q.8 「何歳の時には年収いくら稼いでいたい」という理想はありますか
Q.8 「何歳の時には年収いくら稼いでいたい」という理想はありますか

最後にした質問は「何歳の時には年収いくら稼いでいたい」という理想はありますか?」。年収の将来設計はライフイベントやキャリアプランにも関わる重要事項だが、意外にも「年齢に応じた希望年収額がある」と答えた人は19%と最も少ない結果に。

今回のアンケートを通して、営業パーソンにとって年収とは、仕事をする上で絶対条件ではないし、具体的な「年収の上げ方」も確立はしていない。けれど、「常に上げていきたい」という願望を掻き立てる“仕事のエッセンス”であることが分かった。

では個人の年収に対する考え方に対し、会社は「営業パーソンの年収」をどう考えているのだろうか。「自分は営業職として何を目指すのか」「どんなやり方で年収を上げていくのが自分に合っているか」を見出すヒントとして、会社側の視点を見てみよう。
(パート2へ)

構成・文/根本愛美(編集部)

【アンケート調査概要】
●調査方法:20代?40代の営業職ユーザーを対象とした株式会社クロス・マーケティングによるWebアンケート
●調査期間:2015年7月23日?24日
●有効回答者数:100名

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