25歳の平均貯金額【最低でも50万円】って何で若いうちからこんなに貯金しなくちゃいけないの?
ハートマネー代表 氏家祥美お金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。立教大学卒業後、旅行会社で営業職を担当。結婚や出産を経てファイナンシャルプランナーの資格と出会い、2005年にFP会社を仲間と設立。2010年より独立。結婚・出産・マイホーム購入時の家計相談のほか、転職・起業時のマネープランを得意とする。「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」(学研パブリッシング)、「35歳を過ぎた女性に贈るこれからのお金のお作法」(秀和システム)ほか著書多数。http://www.heart-money.net/
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美です。
この新連載では、皆さんが、「しっかり稼いで、たっぷり遊んで、いずれはちゃんと結婚できる」を目標に、モテる男子のためのマネー講座を行っていきます。参考になることがあったら1つずつ実行を。この積み重ねが数年後のあなたを開花させます!
今回のテーマ:30歳までに必要な貯金額って?
皆さんは、ちゃんと貯金をしていますか? 30歳前後の人の家計を診せてもらうと、1000万円近いお金を20代で貯めている強者がいる一方で、貯金が0~50万円以下という人の割合も常に一定の割合でいます。
25歳を過ぎても貯金が50万円に満たないという人は、はっきり言ってかなりマズイ状況です。思い当たる人は、ドキッとして聞いてくださいね。
20代は友達の結婚式に呼ばれる機会もよくありますが、親友の結婚式に招かれても交通費やご祝儀が払えなければお祝いに駆けつけることもできません。実家の両親が倒れたなんていう連絡を受けたとしても、すぐに引き出せるお金がなければ、実家にすぐに帰ることもできないんです。
50万円という金額は、急場をしのぐのに最低限必要な金額です。50万円がない人は、すぐに暮らしを見直して急いでリスク予備資金として50万円を確保するように努めましょうね。
4カ月無給でも大丈夫な貯金額が「100万円」
50万円が用意できたら、次は100万円を目指しましょう。貯金のケタが変わるのは大きな自信になるものです。それに、100万円が用意できれば、1カ月25万円を4カ月使うことができます。
これから転職を考えている人には、4カ月分の生活資金は必須の資金。なぜなら、もっと自分を活かせる会社で働きたい、もっと高給を狙える会社で働きたいと思って転職を志して自己都合で退職した場合、失業給付がもらえるまで、退職してから4カ月近くかかるから。
ハローワークから失業給付をもらうまでは無給になるので、その間の生活費は自分で用意しておかなくてはならないのです(ちなみに、会社の倒産やリストラなど会社都合による退職の場合には、失業給付は手続きをしてから1カ月以内に支給されます)。
社会人の最初のうちはスーツやカバン等をそろえるので出費がかさみますが、25歳くらいまでには100万円の貯蓄ができているといいですね。「えっ、間に合わない」という人も諦めないで、今からでも始めましょう。
100万円がクリアできたら、続いて300万円を目指しましょう。300万円あれば、25万円で12カ月間生活ができます。何かがあっても1年分の生活費が確保できていると思えば、いろんなチャレンジができると思いませんか?
貯金がないから彼女にプロポーズできない?
彼女がいるのになかなか結婚しない男性に理由を聞くと、「お金がないから……」という声がよく聞こえてきます。
実際のところ、必ずしも貯金額を重視している女性ばかりではないのですが、いざプロポーズとなると、「彼女の両親から仕事のことや貯金のことを聞かれるのでは?」と悩んだり、結婚資金をどう捻出しようと悩んだりして、なかなか結婚に踏み切れないのも事実です。付き合っている彼女に自信を持って「結婚しよう」とプロポーズできるためにも貯金ってやっぱり大事なんです。
結婚以外にも、見分を広げるために海外旅行に出かけたり、仕事のステップアップを目指して資格の取得や大学院を目指したりすることもお金があれば可能です。30歳くらいまでには、やりたいと思ったことに躊躇することなくチャレンジできる心のゆとり、お金のゆとりを持っていたいものですね。
では、30歳までに300万円貯める方法を、具体的に考えてみましょう。あなたが現在25歳だとすると、30歳までには5年間あります。1年あたり60万円の貯蓄を5年間続ければ、300万円になりますね。
例えば、ボーナスと毎月のお給料から半分ずつ貯めるなら、毎月のお給料から2万5000円ずつと、年に2回のボーナスからそれぞれ15万円ずつ貯めれば、1年間で60万円が貯められます。
今はお給料が安くて年間60万円は難しくても、これからお仕事を頑張って昇給が見込めそうであれば、今年は40万円からスタートして、50万円、60万円、70万円、80万円と毎年貯蓄額を上げていくやり方もできますよ。
具体的な方法は、次回以降で順番に解説していきます。お楽しみに!
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