
自分にできることは全てやってみたけど、得られたものは少ない。すっかり疲れ果ててしまってもう頑張れない……。
そんな経験をしたことがある営業マンは多いのではないでしょうか。
しかし限界を感じる状況は決してピンチではなく、自分自身を真剣に見つめるためのチャンスとも考えられます。
そこで、丸善・ジュンク堂・文教堂などの店舗とネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店『honto』のブックキュレーターが、数千の本の中から「頑張れないと思った時に読みたい」オススメ本をご紹介。
これまでの自分を確認し、これからの自分を導いてくれる。そんな本を紹介します。
『アンパンマン』の作者で漫画家のやなせたかしが、インタビュー番組で語った半生を記録した一冊です。漫画家として芽が出ず、定職もなく、体は悪くなる一方でもうダメだ・・・そう思ったとき「何のために生まれてきたのか」と原点に戻ったところ、69歳で『アンパンマン』がヒットします。苦しい状況で生きていくヒントが書かれた傑作です。
2.『世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』佐藤美由紀(著)
2010年から2015年までウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカ氏は、「本当の豊かさとは?」「人生で大切なこととは?」と、人類不変のテーマを思索しています。2012年の国連リオ会議でのスピーチは日本でも話題となり、来日もはたしました。彼が語った話のなかから、味わい深い名言を収録した心に沁みる一冊です。
3.『自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』三浦 将(著)
心身ともに疲れはてた状況になるとすべてがどうでもよくなって、何もかも放棄しがちになります。しかしそんな状態でも、できることはあるのです。多くのオリンピック選手や経営者を成功へと導いた著者は、メンタルの動きに精通しています。心のブレーキとなっている潜在意識を逆に利用して、習慣化して続ける。その方法できっと現状を打破できます。
頑張ったけどうまくいかない、努力したけど報われなかった、そんな経験は誰にでもあるものです。作家の伊集院静は本書で、失ったものは戻ってこないので、開き直ることが大事であると説いています。人というのは生まれるときも死んでいくときも一人きり、そう思うとふっと心が軽くなっているはずです。
人生は楽しいことばかりではなく、苦しみの方が多いといってもいいかもしれません。だけどその時々で努力をすること、希望をもつこと、人を大切にすることが大事だと著者は説いています。与えられた場でそんな「ていねいな生き方」を実践していれば、いつかは「咲く」ことができる、と思えるようになってくる本です。
※こちらの記事は「本の専門家(ブックキュレーター)が薦めるテーマから本と出会える『hontoブックツリー』」より一部編集して転載しております。
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