副業のパイオニアが見る働き方の未来像【ロート製薬会長・山田邦雄×ハピキラFACTORY正能茉優】
働き方改革が進む中で一層注目を集めている「副業」。副業を自身の企業や働き方に取り入れながら、パイオニアとして一線で活躍する人たちはどんなワークスタイルの未来を見据えているのだろう?
ロート製薬代表取締役会長の山田邦雄さんと、ハピキラFACTORYとソニーを兼業する「副業女子」こと正能茉優さんに話を聞いた。
■第1回の記事>>「経営者の7割が副業に反対」の今、ロート製薬会長×ソニーの”パラレル女子”が語る「副業」のメリット/デメリット
■第2回の記事>>ロート製薬会長が「副業を受け入れない会社は発展しない」と断言する理由
「副業とは、なりたい自分になるための手段」二束のわらじが実現する豊かな生き方
――前回は副業に対するメリットとデメリットを、働く側、受け入れる側の両面からお話いただきました。今回は、2人が副業のパイオニアとして掲げている将来のプランや、未来予想について教えてください。
正能 私は夢とか目標は基本的にないタイプなので、「副業をもっと社会に広めていきたい」という想いはないです。それよりも、自分が主役の人生をどうやってつくっていこうかと考えた時に必要だったのが副業だったという感覚。たまたまやりたいことが2つあっただけなんです。
――なるほど。1年後も副業を続けていると思いますか?
正能 正直、1年後のことなんて今は分からないですね。将来ハピキラでもっと頑張りたいと思ったらハピキラだけになるかもしれないし、逆にソニーだけになるかもしれない。もしかしたら、専業主婦になりたいと思っているかもしれない。でも、その時がきたらきちんと時間のパーツをバランスよく配分して、自分が理想とする人生像を叶えていきたいですね。
――山田さんは「副業」に関して、どういったビジョンをお持ちですか?
山田 私は副業という働き方に期待を持っています。今はまだ概念自体が世の中に出てきたばかりですが、今後はもっと多様な働き方をできるようにしていきたい。副業というより、マルチキャリアですかね。そういった世の中に変わってほしいのと同時に、自分たちで変えていかなければならないと思います。
副業の先はマルチキャリア? 変革期の未来を探る
――副業はあくまで自分の理想とする生き方を叶えるための、一つのワークスタイルということでした。今お二人が注目している、副業以外のワークスタイルはありますか?
正能 私は、新しいテクノロジーを使った働き方ですかね。ハピキラでは地方の企業さまとお仕事をする機会が多いのですが、まだFAXを使ってやりとりをすることがあるんですよ。でも私たちの会社にはFAXがなかったので、FAXをPDF化するシステムを使っていました。でも最近では、これまでFAXでやり取りしていたことをLINEで行えるようになった企業も増えてきて。コミュニケーションが取りやすくなったことで、仕事のスピードがとても上がったので、こういった新しいテクノロジーが、働き方をどんどん変えていくんだろうなと。
山田 今は仕事に必要な繋がりや環境は、ほとんどが東京に集中している。でも、空気や水がおいしい田舎でのスローライフも必要だと思います。だから、東京のように不便なく働ける環境とスローライフを両立できるような働き方を、会社側が実現していく時代がくるのではないでしょうか。
――なるほど。では最後に、二人にとって「副業とは何か」を伺いたいと思います。
正能 副業とは、自分が主役の人生をつくるための手段。自分は何をしたいのかを考え、きちんと向き合い、それを実現しようとする働き方だと思います。
山田 私が考える副業とは、これまでの働き方との決別の扉。扉の先はまだまだ長いですが、この扉一枚越せないようでは、理想とする未来の働き方には辿り着かないと思います。
――ありがとうございました!
※この対談は動画でも視聴することができます。
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