キャリア Vol.747

サイバーエージェント人事が面接で聞きたい「転職者の煩悩」とは?【曽山哲人】

教育改革実践家の藤原和博さんが、経営のプロフェッショナルをゲストに迎え、「働く力」について考えるtypeの動画コンテンツ「10年後、君に仕事はあるのか?」。

今回のテーマは「変化の時代の人事戦略」。20代の転職市場でも特に人気の高い企業・株式会社サイバーエージェントで人事統括を勤める曽山哲人さんをゲストに迎えた。

記事後半の本記事では、1万人以上の社員を抱える同社で数多くの面接を実施してきた曽山さんに、面接時に必ず質問していることを教えてもらった。

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株式会社サイバーエージェント 取締役 人事統括 曽山哲人さん
株式会社サイバーエージェント 取締役 人事統括 曽山哲人さん
1998年上智大学卒業後、株式会社伊勢丹に入社し、紳士服の販売と EC サイト立ち上げに従事。99年に株式会社サイバーエージェントに入社、インターネット広告事業部門の営業統括を経て、2005年に人事本部長に就任した後、08年から取締役、14年から執行役員に選任された。16年より現職
◆Twitter:@SOYAMA

曽山さんが面接する際「小中高校」時代のエピソードを聞く理由

藤原

曽山さんは人事の立場からサイバーエージェントを支えているわけですが、採用面接をする際にどんなことを聞くのか、応募者のどこを見てるのか、教えてもらえますか?

曽山

もちろんです! 私の場合はいつも聞いていることがあって。それはその人が「未来をどう考えるか」ということです。

藤原

未来?

曽山

その人の「頭の中の未来」って言うとちょっと綺麗に聞こえるんですけど、そうじゃなくて「煩悩」を聞きたいんですよ。本当は何がやりたいのか、あなたが心から望んでいるものは何なのかって。
まあ、最初からいきなりそんな話をすると皆構えちゃうので、最初はスタンダードな質問もしますけどね。うちを受けてくれたのはなぜですか、みたいな話から入ります。

藤原

志望動機を聞くわけですね。まずはそれに答えてもらうと。

曽山

志望動機を聞いたら、今度はその方本人のことを聞いていきます。その時僕がよく聞くのは、小中高校の頃の話ですね。大学や前職ではどうだったか、といった直近の話は、職務経歴書を見れば大体想像がつくので。

藤原

大学の時の話って、飾れちゃいますしね(笑)

曽山

そうなんですよ! なのでふいをついて、小中高の話を聞くんです。そうすると、例えば「サッカーが好きでスクールに通っていました」とか、「ブラスバンド部を頑張っていました」とか、その人ならではのエピソードが出てきますよね。

藤原

エピソードを飾ることなく話してくれる、と。

曽山

そうそう。その後に、「なぜその選択をしたのか」とか「その時にどんな学びがあったのか」って、いろいろ掘り下げて聞いていきます。会話の中で「その時、親からどんなことを言われたの?」ともよく聞きますね。
なぜかというと、僕は成長期の時に影響を受けたセリフをすごく大事にしているんですよ。親から受けた「挨拶しなさい」とか「嘘をつくな」といったセリフって、その人の脳に残っていると思うので。

藤原

刷り込まれてるんですよね。

曽山

はい。成長期に刷り込まれたものが、その人の価値観の根本になっていることがすごく多いと、僕は理解しています。だから面接の場でも、その「言葉」を導き出すことをすごく意識していて。

藤原

なるほど。その人が大事にしてる言葉、それはもしかしたら親から言われた言葉かもしれないし、中学時代の部活の恩師からの助言かもしれない。

曽山

そうそう。誰でも何でもいいんです。そうすると「誠実さ」とか「愛」とか、人によっていろんなキーワードが出てくるんですよ。
そうやって面接を進めて、その人が大事にするキーワードも分かった、人となりも分かった。じゃあ、そういう思いを持っている人がどんな煩悩を持っているのか、最終的にはここに繋げていきます。どんな思いで未来をつくりたくて、どんなことをやりたいと思っているのか。サイバーエージェントの面接ということは1回忘れていいから、「何をやりたいか」を教えてほしいと聞くんです。

藤原

その煩悩というのは、「僕モテたいんですよ」みたいなものでもいいんでしょうか?(笑)

曽山

そうです! じっくり考えて社会的に使命のある、すごく真面目で良いことを言う方も好感を持てますし、「めっちゃモテたい」という人もそれはそれでオープンで明るい性格だなって思いますね。
そこから「何でモテたいんですか」とか「具体的にはどんなことをしたんですか」、と深堀りしてみると、その考え方とさっきの価値観がくっついてくるんですよ。そうやってその人の信念やパーソナリティーが一つに繋がった時に、僕は納得できるんですよね。

藤原

コミュニケーションする力を見てるとも言えますよね。ちなみにもし僕がサイバーエージェントの人事本部長で、曽山さんの面接をするとしたら「大事にしてる言葉」ってどう答えますか?

曽山

僕の一番大事な言葉は「スピード」です。周りの友達から「いつもお前は生き急いでる」ってよく言われるんですけどね(笑)

藤原

ビジネスもそうだけど、人生においても?

曽山

そうですね。スピードがあるとすごくいろんな体験ができるし、僕は「生きた証を残したい」と思っているので。生きた証を残すためにスピードが大事、早く物事を進めるために頑張れば証が残せるっていつも思っています。

藤原

そうなんだ。生き急いでると言われるって、今何歳なのでしょうか?

曽山

44歳です。

藤原

人生100年時代としたら、あと50年くらいはありますよね。今後の人生についてはどう考えていますか?

曽山

僕には夢があって、「世界最高の人材育成企業」をつくりたいんですよ。今のところサイバーエージェントが一番できると思っているんですけど、「サイバーに入ったら一番才能が開花できる」っていう認識を、求職者の方に広めたいですよね。「入社したら大化けできる企業」みたいな感じで。そういう会社をつくっていきたいです。

藤原

実際曽山さんも入社して「大化け」したわけですからね。それを同じように社員にも経験させてあげたいと。素敵な夢ですね。

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