「求人を見れば見るほど、分からなくなってた」24歳営業女子が、迷走した転職活動を経て気付いた“直感”の大切さ
今回本連載に登場するのは、24歳の時にマンションの管理業務を行なうコミュニティワン株式会社に転職した岩瀬由美さん。新卒で入社した前職では「営業として数字を追う毎日」から一度距離を置きたいと、退社してから転職活動を本格化させた。
いざ転職活動を始めてみると「自分にはどんな会社が合うのか分からない」と悩み、たくさんの求人とにらめっこする日々。さまざまな会社を検討した結果、前職と同じ不動産業界で、数字に追われて疲弊することなく、心地良く働ける現職に巡り合えたという。岩瀬さんはなぜ、自分に合った転職先を見つけることができたのだろうか? その工夫を聞いてみた。

もうすぐ25歳。「今が人生を変えるチャンスかも」
岩瀬さんが不動産業界に興味を持ったのは、大学時代の就職活動の時だ。もともとインテリアなどにも興味があり、「いろいろな部屋を見ることができて楽しそう」と、デザイナーズマンションを数多く手掛ける賃貸物件の仲介会社に新卒で入社した。
「不動産業界の営業職にはもともと忙しいイメージがあったので、入社してからギャップを感じて苦労することはありませんでした。ただ、そうは言ってもやはり仕事量は多くて。特に2、3月の繁忙期は、数字に追われる毎日に疲弊しきっていました」
多忙な日々を過ごしながらあっという間に2年が経ち、24歳になった頃、漠然と「転職」の二文字が頭に浮かぶことが増えてきた。

「賃貸物件の仲介営業もやりがいはあったのですが、初めて会うお客さまとの一期一会をくり返し、営業成績を上げていくというスタイルだったので、物足りなさを感じ始めていました。もっと長い間、お客さまに寄り添って関係を築いていきたいなって。25歳を前にして、年齢的にも『今、人生を変える時期かも』と思ったんです」
そして彼女は、一度退職してから転職活動を始めることを選んだ。
「理想の職場は自分でつくる」発想を変えたら、運命の会社に出会えた
岩瀬さんは、まず転職エージェントと転職サイトに登録。毎日求人情報を見つめながら、自分にはどんな会社が合っているのかを考え抜いたという。
「世の中には本当にたくさんの求人があるので、自分に向いている会社って何だろう、そもそも自分はどんな業種・職種に就きたいんだろう? と、求人を探せば探すほど分からなくなっていました。なのでまずは、自分の希望条件を改めて見直してみることにしたんです」
お客さまと関係を築ける営業職は好きだけど、数字に追われる忙しい日々は嫌。そしてある程度はプライベートの時間も確保したい。そこで「無理に数字を追わない営業スタイルであること」と「残業時間が多くないこと」の2点を希望条件に加えた。そしてまずは、この2つの条件に合った会社をいくつか受けてみることに決めたという。
「不動産、建築やリフォーム業など、近しい領域で条件に合う求人をいくつかピックアップしたんです。でも、希望に合いそうな求人がとにかく大量にあって困りました。無数にある求人を探せば探すほど、また迷ってしまいそうで不安でしたね」

求人票上では仕事の詳細までは知ることができないので、自分に合っている会社が分からず、選びきれなかった。とはいえ、すでに退職していたため、転職活動を長引かせたくもない。そこで岩瀬さんは、仕事選びに対する考え方を変えてみることにした。
「求人を見過ぎてもしょうがないので、まずは『条件が合っているし、家からも近くていいな』と思った15社に絞りました。そして『どこにいっても仕事は大変なんだから、理想通りの職場を探し当てるのではなく、自分が入社してから理想の職場にしていけばいい。だから自分の直感を大切にして決めよう』と、気持ちを切り替えることにしたんです」
その後はエントリーした15社の中から、自分がピンときた会社へと面接に出向いた。そこで出会った会社が、現在働いているコミュニティワンだ。
「コミュニティワンは分譲マンションの管理会社で、管理組合の運営をサポートする会社です。興味がある不動産業界で、営業経験も生かせる。しかもここならお客さまと長い時間をかけて信頼関係を築けるなと。給与が変わらないことや残業時間の少なさといった勤務条件、東急コミュニティーグループという安定性も魅力的でした。そして何よりも、面接を担当してくれた方が私の話を真剣に聞いてくれたことが印象的でしたね」
求人を眺めているだけでは分からなかった“会社の雰囲気”を感じ、「ここでなら、がんばっていける」と最後は直感を信じたのだ。
自分の選択を、正解に変えていく
現在岩瀬さんが担当しているのは、自社で管理受託しているマンションを巡回し、管理組合や入居者の方の相談に乗ったり、共用部分の修繕提案をするといった仕事だ。お客さまと深い関係を築くことが重要で、売上のために無理な契約を迫ることはない。
「この仕事を始めてからは、いつもよくしてくださるお客さまに自分は何をしてあげられるんだろうって、考えるようになりました。先日、千葉に台風がくる前に、マンションの看板などが強風で飛ばされないように片付けをしていたのですが、それを見た管理組合の方から『いつもありがとう』と感謝されたことはうれしかったですね。また先日は、私がプライベートで良いことがあった時に、お客さまからお祝いの花束を貰ったんです。こうやって良い信頼関係が築けていることに、すごくやりがいを感じられています」
また、コミュニティワンでは就業時間中に週1回、社員皆で資格試験のための勉強時間を設けているのだそう。「25歳が人生を変える機会」だと思って前職を辞めた岩瀬さんにとって、資格取得を志すようになったのも良い変化だった。
「今の業務は、『物件管理のプロ』として建物の構造や水道の仕組みなど、今まで知らなかった部分の知識が求められる場面も増えました。そのため、勉強は欠かせません。コミュニティワンでは不動産関係の資格保持が昇給の条件にもなるので、今は資格取得に向けてがんばっているところです」

転職活動を始めた頃の岩瀬さんは、「自分にはどんな会社が合うのか分からない」と、とにかくたくさんの求人を見てきた。しかし今振り返ってみると、「条件さえちゃんと決めたら、後は自分の目で直接会社を見て決めることが大事なんだと思います」と続ける。
「悩んで何もしないよりも、直感を信じて選び、その選択を正解に変えていけるように動いた方が良いですよね。私の場合、最後は面接をしてくれた方や一緒に働く同僚の雰囲気で『ここだ!』と決めてよかったなって。意外と転職って、そういうインスピレーションが大事なのかもって思います」
転職時期:24歳(新卒入社2年目)
利用ツール:転職サイト、転職エージェント
活動期間:1カ月半
応募企業数:15社
転職活動中にやってよかったこと:前職在職中に自分の営業成績の数字をまとめておくこと、自分の直感を信じること
>>コミュニティワン株式会社【東急コミュニティーグループ】の中途採用情報をチェック!
取材・文/安藤記子 撮影/桑原美樹
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