キャリア Vol.937

大転換期に何を思う? 気鋭の20代経営者6人が考える「会社」の正体

コロナショックが、依然として世界経済や企業業績に甚大な影響を及ぼしている。この大転換期に、経営者たちは何を思っているのだろうか? そして、20代は「会社」という存在をどう捉えればいいのだろうか?

これまで、サイバーエージェントの藤田晋さんや、若手ベンチャーキャピタリストに「会社とは何か」を聞いてきた本特集。

今回は、20代で会社を経営する6人に同じ質問をぶつけてみた。「会社って、何ですか――?

※本記事は11月1日発売の『type就活』内のインタビューを掲載しています。

「自分が欲しい武器を得るためのクエスト」(タイミー 小川さん)

株式会社タイミー 代表取締役 小川 嶺さん
株式会社タイミー 代表取締役 小川 嶺さん

会社は、いわば「踏み台」と考えていいと思います。……それだけ言うと、怒られてしまいそうですね。言い換えると、「クエスト」みたいなものでしょうか。これは、自分が手に入れたいスキルに合わせて武器を選べて、いろんな経験値を積んで、レベルアップするための場所、という意味。大企業なら王道のビジネスが学べるだろうし、急成長中のベンチャーなら何にでも挑戦してやりきる力が磨けるはずです。

経営者である僕にとっても会社は「クエスト」みたいなもので、一つ一つの課題をクリアしていくことで、見えるゴールも変わってきました。コロナ禍を経た今でもその考えは変わっていなくて、その時々の逆境を乗り越える経験が味わえる場だと思っています。

「自分の『存在意義』がある場所」(b-monster 塚田さん)

b-monster株式会社 代表取締役 塚田眞琴さん
b-monster株式会社 代表取締役 塚田眞琴さん

学生の頃は、何かを極めたこともなく、自分という存在の意義を問われても答えることができなかったと思います。ですが、起業してからは「b-monsterに出会って人生が変わった」といった言葉をいただくことが増えました。今では、会社を通じて誰かの人生をより良い方へ導けるコンテンツをつくることが、私のライフワークだと実感しています。

緊急事態宣言の発令に伴う休業期間中も、外出自粛による運動不足に悩む方に向けたプログラム動画を無料公開し、大きな反響をいただきました。個人ではできない価値の提供が、会社の力を借りることで可能となることを再認識するとともに、やはり私の存在意義はここにある、という思いが強まっています。

「一人では成し遂げられないような、大きな夢を実現するための集団」(食べチョク 秋元さん)

食べチョク 代表 秋元里奈さん
食べチョク 代表 秋元里奈さん

私は「生産者のこだわりが正当に評価される世界」を作りたいと思い起業しました。そのビジョンに賛同する仲間が集い、生まれたのが『食べチョク』というサービスです。コロナショックによって多くの生産者さんが販路を失った一方で、人々の生活スタイルが一変したことにより、消費者のニーズは多様化しています。世の中の状況が変容しても、私たちがすべきことは変わりません。起業当初に思い描いた世界を実現するために、チームで邁進していきます。

一人では難しい目標を達成するために、たくさんの人の力を借りることができるのが「会社」です。社員や株主が一丸となって、目指す世界へと一歩でも近づいていくことが、会社の存在意義だと考えています。

「自分にとっての『生きがい』そのもの」(Blanket 秋本さん)

株式会社Blanket 代表取締役 秋本可愛さん
株式会社Blanket 代表取締役 秋本可愛さん

学生時代に介護現場でアルバイトをした際、利用者の方が「(人に迷惑をかけてばかりで)生きていることが申し訳ない」と口にするのを聞き、「今のままでは嫌だ」と思ったのがはじまりです。

「すべての人が希望を語れる社会」の実現を目指して、事業を通じて介護を取り巻く課題の解決に取り組んでいますが、多くの人が関わることになる介護をより良いものにすることは、自分自身や周囲の大切な人の未来のためになると言っても過言ではありません。だから私にとって、会社とは「生きがい」そのものであると言えます。

コロナショックを経て、これまで以上に見通しが立たない現状において「希望を語れる社会」というビジョンの価値の高まりを感じています。感染リスクを抑えるために関わる人が限られる中で、社員やともに働くメンバーの大切さを再確認しました。

「社会の在り方を変える可能性を持つ『器』」(hachidori 伴さん)

株式会社Blanket 代表取締役 秋本可愛さん
hachidori株式会社 代表取締役社長 伴 貴史さん

個人ではなく、「会社」という器だからこそ実現可能な課題に取り組んでいくこと。それ自体が、会社の使命だと思っています。そして、同じ目的の下に集まった人々もまた「会社」そのものです。

世の中にある不都合な事象に対する打ち手を考え抜き、新しい価値を生み出すことが、会社が果たすべきミッションではないでしょうか。コロナショックを経て、社会にさまざまな負の要素が生まれていく状況を目の当たりにしたことで、その考えがより一層強まりました。今後も、急速に変わり続けていく社会の在り方を、より良い方向へと導けるような会社をつくり上げていきたいです。

僕たちだからこそ、本当にやるべきことを実行する場(Leretto 秋山さん)

株式会社Leretto 代表取締役社長 秋山 祐太朗さん
株式会社Leretto 代表取締役社長 秋山 祐太朗さん

僕たちにとって会社とは、「僕たちだからこそ、本当にやるべきこと」を実行する場です。

僕たちのミッションは「次世代のインフラをつくる」こと。僕は元々銀行員で金融インフラに関わっていたので、起業するからには「インフラをつくる側」になりたいと考えていました。そして、自分だからこそできることで、お客さまには長期的に「Lerettoと関わって良かった」と言われるような存在になりたいと思っています。

コロナのタイミングでは自分たちがどういった領域で長期的に戦っていくのか、はっきり見えていない部分もありました。そのせいで、ふと思いついたアイデアで新しい事業を仕掛けても、なかなかうまくいかず、短期間で事業を畳むこともあって。そこで、役員メンバーを中心に「お客さまの真の課題は何か」「僕たちがやらなくてもいいことは何か」をもう一度明確にしました。手掛けるべきことさえ決まれば、あとはその領域でやり切るだけです。これからも軸をブラさず、挑戦を続けていきたいと考えています。


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