NGN技術本部の田山信行氏は、システムズエンジニア(以下SE)として働く一方で、サービスプロバイダー営業としてシスコ製品の新規導入提案にも携わる。
「前職ではネットワーク系のSIerにいたのですが、自社製品ではなかったのでサービスプロバイダー様の要求が見えづらい状況にありました。そのため、直接要求に答えられる場所で仕事をしたいと思うようになったのです」
田山氏は自身の転職理由をそう語る。
シスコに転職後、田山氏がもっとも驚いたのは社内で共有されている情報量の膨大さだ。すべてがWebベースで共有され、全員がそれを随時チェックしながら仕事を進めていく。なかでも重宝するのはディレクトリと呼ばれる社員検索システムだ。各社員ごとに顔写真や所属などを検索することできる。
「世界中の社員と連携をとって仕事をするので、ディレクトリの存在は大きな助けになります。それ以外の連絡事項や案件についてもすべてがドキュメント化され、Webにアップされるため、日々扱う情報量は膨大。最初は面食らいましたが、おかげで情報処理能力は格段に上がり、ビジネスマンとしての懐を広げられた実感があります」
アメリカ本国の開発者と連携
SEで働くうえで大きなやりがいとなるのが、担当する顧客に最適なシステムをカスタマイズして提供するプロセスだ。
「アメリカ本国で開発された仕様のままでは日本のお客様のニーズに適合しないことが多いのです。そこで私たちSEがお客様と接するなかでヒアリングしたニーズを本国の開発者にフィードバックし、必要に応じてカスタマイズを依頼します。自分の提案次第で、海を隔てた開発者たちとも一丸となれる一体感は爽快ですよ」
情報ネットワークを活用してグローバルな連携を取りながら課題解決に乗り出す快感が、働くうえでの大きなモチベーションになっているといえそうだ。