11月 応募?面接日程調整編

働きながら転職活動を行ううえで転職活動のネックになるのはスケジュール調整。スムーズな転職実現のために、ぜひとも効率的なダンドリ術をマスターしてほしい。くれぐれも「受けたかったのに日程が合わなかった」なんてことのないように!



ある意味、一般的といえるのがこのルート。応募の方法としては従来の郵送は影をひそめ、Webを経由しての応募が多数を占めるようだ。その場合、求人情報サイトや企業の公式サイトなど、どのサイトから応募するかは迷わなくていい。人事担当者はきちんと目を通すものだからだ。

このルートで肝心なのは、面接日の調整などを自分が直接、応募先企業と行うこと。気後れしてはいけない。

メリット
●スケジューリング次第で採用プロセスの短縮化が見込める
●求人広告以外にも企業の公式サイトから応募可能
●自分のペースで複数企業に応募できる
デメリット
●待遇条件が希望どおりでないとき、言い出しにくい
●面接日の都合がつかないときの融通が利きにくい
●応募先企業についての詳細な情報を入手しにくい
人材紹介会社を通じて、人材コンサルタントの推薦を経て企業へ応募する方法。一般には開示されていない「非公開求人」と呼ばれる案件に応募できることや、コンサルタントを通じて面接日の設定から内定後の条件交渉など個人では言い出しにくい調整業務を代行してくれるのが魅力。

一方で、担当のコンサルタントとうまく信頼関係が築けないとミスマッチな企業を紹介されることもないわけではない。

メリット
●非公開求人案件に推薦してもらえる可能性がある
●面接日や待遇条件などを先方企業と交渉してくれる
●転職のノウハウや業界の情報を教えてくれる
デメリット
●担当コンサルタントと相性が合わないことがある
●人材紹介会社側が保持する求人にしか応募できない
●連絡を密にとらないと面接日の設定などが後手後手に


働きながら転職活動を行う読者にとって一番の悩みは、書類選考を通過しても現職での仕事が忙しくて面接の日程が調整できないことだろう。せっかく自分と企業の志向がマッチしたのに時間的制約により転職をあきらめてしまうケースは思いのほか多いようだ。

こうした日程調整を可能にする最大にして唯一の武器は「主体性」。時間は自分でコントロールするという意識で、時間の主導権を自分側に引き寄せてしまおう。具体的には、退社時刻は自分で決めてその時刻に帰るクセをつける、有給休暇の取得をきちんと申し出てみる、などだ。

転職活動中のスケジュール調整では必ず自分から先に希望を伝えるのがコツ。そうすることで先方もこちらの都合を考慮して調整に応じてくれるだろう。


公休日の違いを
活かして面接を設定する


製造業の場合、一般的な公休日とは別に会社独自の休日が設けられていることがある。そうした日を利用して1日にまとめて数件の面接を行うことも可能だ。また、有給休暇が使えるならぜひとも検討しよう。
応募先企業に
優先順位を決めておく


複数企業での選考が同時進行する場合、対応できる面接の件数にも限界がある。だからこそ順位の高い企業を優先し、魅力を感じない企業の場合選考を辞退することも視野に入れよう。損して得取れ、だ。
アポイント時刻は
自分から切り出す


面接日の調整をする際には、まず自分から希望日時を言うこと。それが話の主導権を自分に引き寄せることになり、自己管理ができているという点でも相手に頼もしい印象を与えるだろう。
平日の面接日設定を
あきらめない


平日は働いてるから転職活動は休日に、というのは早計。フレックス制度を活かして朝イチに面接を設定したり、残業しない日をつくって夜の時間帯を活用するなど、アクションを起こす余地は大きい。

○望ましい回答例
「○日の20時からはいかがですか?その日は残業しない予定ですので19時には会社を出られます」


×避けたい回答例
(先方から希望日時を聞かれて)
「何時でもいいです」
「そちらに合わせます」


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