エンジニアからの質問に各社代表がスッキリ回答ITベンチャーの会社自慢!
将来有望なITベンチャー企業6社が語る、自慢のわが社。「確かに面白そうな仕事ができそうだけど、ベンチャーってちょっと不安……」。
そんなITエンジニアの声を代表して、各社代表に疑問をぶつけてきました。イマドキのITベンチャーの表と裏を知って、企業の本質を見抜く力を養おう!
Word/MAYUMI ASAKURA.KOJI URANO Photo/MAKOTO OSAWA.TETSUJI OSHIMA.HIROAKI SHIBATA
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新しい“受託型ビジネス”で主力事業が着々と拡大!
1980年創業の中堅SIerとして、きめ細やかなビジネスで確かな存在感を示してきたJSC。2007年4月に発足したソリューション事業本部が手掛けているのは、顧客企業へ“常駐”や“出向”をせずにプロジェクトを受託して、社内で構築をするという新しいビジネスだ。発足時から部長を務めている早川裕之氏は、現状を次のように語る。
「主な取引先は各メーカーですが、直接エンドユーザーに納品するPCをキッティングまでしてから納品するといった案件などもあります。発足から2年目になる現在は、受注数も安定してきていると確かな手応えを感じていますね」
事業本部立ち上げと同時に本社近くに専用のソリューション・センターを設け、約20人のスタッフと必要なリソースを集約させるなど、事業への期待度は高い。
「スポット的な案件を無事に終えた後、継続して新たなプロジェクトにつながるリピート率が高いのが特徴。事業の拡大によって社員の意識も変わっています」
2007年度半ばからは、若手チームリーダーたちが情報共有や課題解決を目的とした自発的なミーティングを定期的に行っているという。スタッフ全員が前向きな姿勢でビジネスの浸透と拡大に取り組んでいるのだ。
「当社でも従来の常駐型、出向型のSI事業は行っていますが、この受託型のメリットはプロジェクト全体を客観的に把握してスピーディに対応できる点。エンジニアとしてのスキルアップ効果も狙っています。一人一人の生産性が向上することは会社の利益に直結しますからね」
早川氏は3?4年をめどにソリューション事業本部の業績を全体の約3分の1を占めるまでに高めていきたいと言う。
「新しいノウハウを活用すれば、構築だけでなくデータベースの設計や運用などへの応用も可能。できるだけ早い段階で、積極的な市場開拓ができるような体制づくりに取り組んでいきたいですね」
Hiroyuki Hayakawa
株式会社JSC
ソリューション事業本部 部長
建設会社向けコンサルティング会社を経て、ソフト開発会社へ転職。システム開発および運用の専門家として活躍する。2004年にJSC入社。製造業向けのプロジェクト管理などに携わった後、2007年4月より現職
2008年4月入社の新入社員研修の様子。
一人一人のスキルアップを支援している
仕事の仕方は一つではありません。自ら創意工夫していく姿勢を求めます
当社は20代?40代とスタッフの年齢が幅広く、人材の層が厚いのが特徴。常にチーム全員で新しいアイデアや発想を出して、最適なミッションクリアを目指します。ゴールは同じでも違ったアプローチを考えていくプロセスを大切にしています。また、チャレンジ精神を大いに歓迎しますから、年齢やキャリアに関係なく意欲や熱意を持った人材をどんどん責任あるポジションに抜擢しています