エンジニアからの質問に各社代表がスッキリ回答ITベンチャーの会社自慢!
将来有望なITベンチャー企業6社が語る、自慢のわが社。「確かに面白そうな仕事ができそうだけど、ベンチャーってちょっと不安……」。
そんなITエンジニアの声を代表して、各社代表に疑問をぶつけてきました。イマドキのITベンチャーの表と裏を知って、企業の本質を見抜く力を養おう!
Word/MAYUMI ASAKURA.KOJI URANO Photo/MAKOTO OSAWA.TETSUJI OSHIMA.HIROAKI SHIBATA
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BI専業だからこその構築力と緻密な教育体制が自慢
ジールは、ビジネスインテリジェンス(以下、BI)系のシステムインテグレーションに特化した企業である。BIとは、企業の中に蓄積されたさまざまなデータを集めて分析し、生産性の向上や経営判断に役立てること。ジールは、10年以上前からBIに取り組んでいる草分け的な存在として、日本のBI市場をリードし続けている。代表取締役の山本秀典氏は、事業の特徴についてこう話す。
「BIは、経営層が日々の経営判断に利用するツールであり、顧客企業の経営と密接に関わるものです。それだけに、戦略系のコンサルファームが競合になることも。ただしBIが有効に機能するには、その周辺システムとの連携が必須。こうした実践的な構築能力に長けている点が、ファームにはない当社の強みです」
さらにジールグループでは、導入後の活用に関するプロフェッショナルサービスも開始。「導入のその後まで面倒を見ることができるインテグレーターはない」と、山本氏は自信をのぞかせる。
現在、拡大期の只中にあるジールでは技術者教育にも力を入れている。丁寧な教育研修体制は、ジールの自慢の一つだ。
「入社後は、1カ月間の研修の後、半年から1年程度のOJTが行われます。この間にBIならではの横断的なモノの考え方を身に付けてもらいます」
OJT期間は、グループリーダーや先輩社員が必ず付き、実践の中で教育を行っていく。さらに、実務部隊と教育部隊が連携して新人をバックアップするというのも、ジール独特の教育方法だ。
「最終的なキャリアパスとしては、BIコンサルタントと、モノづくりのプロであるテクニカルコンサルタントに分かれていきます。どちらにせよ事象を横断的に見ることができるスキルは必須。『既成概念にとらわれた専門家になるな』と日々指導しています」
新しい分野のプロを目指したい人には、うってつけの職場だといえよう。
Hidenori Yamamoto
株式会社ジール
代表取締役&CEO
1987年に専門学校を卒業後、ソフトウエア会社に就職する。1991年、オープンシステム系の設計開発を事業ドメインとしてジールを設立し、ビジネスインテリジェンス(BI)を活用したシステム構築を中心にビジネスを展開中
質問があれば自分で先輩をつかまえて聞く。忙しいプロジェクト中も、実践で教育
「質問できる人間」になるのも大切。複数の目があなたを見守っています
確かにプロジェクトは仕事であり、純粋な教育ではありません。忙しくて質問しづらいときもあるでしょう。そんな場合、当社では、元SEの教育部隊がサポートします。ただし、どんな環境下においても質問できる、タフな人間になることも大切。いつか上の立場になったとき、言うべきことが言える人間であることが求められるからです。当社ではこうしたマインドの強化も大切に考えています