「初めての転職」平均年齢は28.2歳
経験を積み、市場価値を高めて転職するのか、それともスキルアップを目指して若いうちから転職するのか。
「いずれは転職を・・・」と心のどこかで思っていたとしても、実際にどのタイミングで転職するかの判断は、なかなか難しいだろう。
そこでtypeでは「初めて転職した年齢」の調査を行った。
まず下の図をご覧いただきたい。
転職経験者が「初めて転職」したときの年齢の分布である。
特に目を引くのは、やはり色分けしている25歳前後だろう。
いわゆる「第2新卒」と呼ばれる年代から20代後半の、若いうちに転職に踏み切る人が全体の3割以上を占めている。
全体を見てみると、35歳以下で9割近くの方が最初の転職を経験しているという結果になる。
平均年齢も28.2歳とかなり若い。
どうやら世の中の多くの人は、「しっかり経験を積んで転職する」よりも「スキルアップを目指して若いうちに転職する」ケースを選択するようである。
ちなみに厚生労働省の調べによると初婚の平均年齢は30歳前後。
経験もなく、見通しも活動期間の目安も立てにくい初めての転職は、家庭を持つ前に行いたいと考える方が多いのではないだろうか。
平均初婚年齢より僅かに若い最初の転職の平均年齢は、その心理を反映した結果なのかもしれない。
職業別に見ると「クリエイター職」は26.5歳、「研究職」は30.1歳
では、仕事内容によって「最初の転職」の平均年齢に差異はあるのだろうか。 やはり職種によるばらつきは大きいのではないかと考えそうだが、大方の職種では最初の転職年齢は28歳代とほとんどばらつきはなかった。 例外的に特徴が見られたのはクリエイター職と研究職だ。 クリエイター職の最初の転職年齢は平均26.5歳と群を抜いて若い。 クリエイター職は経験だけでなく柔軟な発想力や流行を捉えるアンテナの高さが問われる。 そのため最初の転職の平均年齢も他職種に較べて若い結果になったのかもしれない。 一方で研究職は初転職の年齢が30.1歳となり、全職種で唯一の30歳代となった。 専門性が高い研究職では経験や実績を作ることが重要となり、結果を出すためには比較的まとまった時間が必要となる。 その影響で転職年齢も自ずと高めになってくるのだろう。