面接はあくまで“ノリ”重視 その違いが不幸を招く
企業の面接を受けていく中で、気持ちよく終われた面接と、そうでない面接がありませんか?自分の肌に合う環境を見つけ出すことも転職では重要ですよね。人事担当者が言う「ノリ」とは何なのでしょうか?
中途採用の面接シーン、がんばっているのになぜか通らない……。そんな方はもしかしたら、採用する側の心理が分かっていないのが原因かも!
このコーナーでは、多くの転職者を面接してきた人事担当者に、「意外な評価ポイント」や心に残る面接エピソードを聞いてみました。次の面接に活かせるノウハウを見つけましょう!
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回答者:人材紹介会社
人事担当 虹川 雅美さん(仮名)
わが社の場合、応募者の評価はスキルの部分と人格的な部分、主にこの2つの側面から判断します。前者のスキルの良し悪しは現場の人間が判断しますから、わたしたち人事担当者は後者の部分を重視していますね。ですから、採用する職種は人材コンサルタントや営業、バックオフィスとさまざまでも、私たちが決める際のポイントはただ一つ。「わが社と"ノリ"が合うか否か」というところです。
転職者のみなさんもいろいろな企業の面接を受けていく中で、気持ちよく終われた面接と、なんとなく違和感を感じる面接とあると思います。口でははっきりと言えないけれど、「今日は言いたいことがうまく伝わったし、相手の言うことにも感銘を受けた」と感じるときと、「なんか違う!」って思ってしまうときとありますよね?これが私たちの言う"ノリ"です。どんなに優秀な方でもこの"ノリ"が違うと丁重にお断りしています。というのも、この部分だけは入社後どうにかなるってものではないんですよ。ごくたまに、私たちが「なにか違う」と思っても、現場の強い要請で採用にいたる場合があるのですが、そういう方はほとんど3ヶ月以内にやめていきますね。その人にとっても、自分の肌にあわない環境で働くのが辛いんでしょう。これはお互いにとっても不幸なこと。ですから少々理不尽なようでも"ノリ"が合うかどうかはとても重要な採用基準になるんです。
"ノリ"の違いといっても、その人の育ってきた環境やいままでの仕事の仕方など要因はいろいろあると思いますが、一番大きいのは「スピード感の違い」でしょうか。じっくりと慎重に考えて行動する人と、思い立ったら即動く人。この2つのタイプはどちらが正しい、ということはないんですが、それぞれ適性がありますよね。わが社の場合は全体的に平均年齢が若く、エネルギッシュでスピーディーなところがが強みですから、前者のタイプだとちょっときついと思います。逆に、財団法人やゼネコンのようにいわゆる"昔ながらの日本企業"で事務をやるなら思慮深い人の方が向いているでしょう。
自分のやりたいことを追い求めることも大切ですが、その会社に入社したいがために、会社に合わせてキャラクターを作ってもあとで自分が辛くなるだけです。自分の肌に合う環境を見つけ出すことも転職では重要なことだと思いますね。
私がグッときた”あの一言”
「お時間がありましたら、こちらをご覧いただいてよろしいですか?」
よく、職務経歴書と一緒にいままでの実績をまとめたパワーポイントの資料をお送りいただくことがあるのですが、これって実は採用担当者にとって悪印象を与えていることが多いんです。「自分の実績を売り込みたい」という熱意は分かりますが、われわれからしてみれば、こちらが見る手間を省みない押し付けがましい行為に思えますし、一枚の職務経歴書にうまくまとめる能力がないとみなしてしまいます。同じことをするんでも、面接の際にこちらの時間を気にしながら見せていただけると話も分かりやすくなりますし、資料もずっと効果的なアピール材料になると思いますよ。
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