Unityとは、さまざまなプラットフォームに対応可能なゲームエンジンです。インタラクティブな 3D コンテンツ作成のための直感的なツールとして、コンパイラ、テキストエディタ、デバッガなどの総合開発環境を内蔵しています。基本機能は無料で使えます。
開発はユニティ・テクノロジーズ。2005年にOS Xに対応したゲーム開発ツールとして誕生して以来、ウェブプラグイン、デスクトッププラットフォーム、ゲーム機、携帯機器向けのコンピュータゲームを開発するために用いられています。
「ゲームを実際に動かしながらビジュアル的な開発環境でゲームを作っていける」「プログラマでなくともゲームを作れる環境が揃っている」などの強みが支持され、いまや200万人以上の開発者が利用しています。
Unityの強みは、それほど知識がなくても、ドラッグ＆ドロップで手軽に3Dデータが扱える点や、物理エンジンをすぐに導入できる点です。さらに、1つのプロジェクトをiOSやAndroidといったマルチプラットフォームに書き出すことも可能です。
オープンソースアイドル・ユニティちゃんが登場
ユニティ・テクノロジーズの創立以来のテーマは、
『ゲーム作りの面白さや素晴らしさを、全ての人に開放したい』
『誰にでも使える、オープンで自由なゲーム開発環境を創りたい』
それまで大手のスタジオにのみ、蓄積されてきた『ゲーム開発のノウハウを民主化する』です。
（ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式サイト 「unity chan」より）
こうした理念の実現と、開発者への日ごろの感謝をこめて、誕生したUnityのヒロインが「ユニティちゃん」こと大鳥こはくです。
ユニティちゃんは、オープンソース系アイドルということで、ユーザーがかなり自由にゲームエンジンのUnityのアセット（素材）として利用できるように配布されています。なお、ユニティちゃんはゲームエンジン以外での利用も可能です。指定条件下のもとであれば、3Dプリンタでの出力やUnity以外でのソフト、エンジンでも利用できます。
ユニティちゃんのパッケージは、公式サイトからダウンロードできます。この配布データにはユニティちゃんのキャラクターモデル、モデルを動かす24種類のアニメーション、8つのポーズと45種類の音声などが含まれています。ユーザーはこのデータをダウンロードして自分のゲームに組み込むだけで、開発中のゲームに簡単にユニティちゃんを登場させることができます。
画像作成が苦手でも、ユニティちゃんがいれば大丈夫
ユニティちゃんを利用することで、画像の作成が苦手なプログラマやゲーム開発の初心者でも、ゲーム開発に参加しやすくなっています。
それこそが、ユニティ・テクノロジーズが掲げる「ゲーム開発環境の民主化」といえるでしょう。
