CakePHP(ケイクピーエイチピー)とは、すべてのPHPユーザーが、快適に開発を行えることを目的としたWEBアプリケーションフレームワークです。Cakeの生みの親はポーランドMichal Tatarynowicz。フレームワークの最小バージョンをPHPで書いたことから始まりました。その後MIT ライセンスで公開し「Cake」 と名付け、開発者コミュニティに公開。現在ではオープンソースとして、世界中のプログラマの手で進化を続けています。
Googleトレンドの調査「PHPフレームワークの世界でのトレンド(2012年12月)」では、「PHP4大フレームワーク(CodeIgniter、CakePHP、Symfony、Zend Framework)」の中では、CodeIgniterが約39%を占め、CakePHPが26%、Symfonyが21%、Zend Frameworkが14%と続いています。一方、2012年12月の同じ調査で、日本のトレンドでは、CakePHPが約7割を占め、圧倒的な人気を誇っています。
CakePHPの特徴7つ
Cakeソフトウェア財団は、CakePHP の特徴として以下を挙げています。
・簡単シンプル
・アクティブ、親切なコミュニティ 英語は #cakephp on IRC、日本語はcakephp.jp
・柔軟なライセンス MITライセンスで配布
・Clean IP CakePHPの全コードはCakePHP開発チームによるもの
・ベストプラクティス セキュリティ、認証、セッションハンドリング、その他をカバー
・オブジェクト指向の熟練者でも、初心者でも快適
また、CakePHPは、同じオープンソースのWEBアプリケーションフレームワークとして先行するRuby on Rails(ルビーオンレイルズ)の影響を多く受けているといわれます。WEBアプリケーションを高速に開発するために、さまざまな工夫がされているのが特徴です。
日本語で学習しやすいのも魅力
CakePHPの良い点として、PHPで書くと時間がかかるものでも、フレームワークを使うことで高速開発が可能になるという点があります。また、フレームワークを利用することで、大人数の開発でもある程度レベルを合わせることができます。
公共機関などの大規模なプロジェクトでもCakePHPを採用して開発しているところが多いので、勉強しておけば転職にも有利になるでしょう。
ただ、まったくの初心者はフレームワークを学ぶ前に、元となるプログラミング言語をある程度学んでおき、内部構造を理解しておいたほうが、理解度はより深まるでしょう。
日本人にとって、CakePHPを学ぶ上でのメリットとして、比較的短時間で習得できるという点があります。とくに、上記の調査からわかるように、日本においてはもっとも人気のあるPHPフレームワークとなっているなど根強いファンがいるため、日本語訳されたチュートリアルが豊富で、英語が苦手でも初心者の学習を手助けしてくれます。