新年度が始まり、これからプログラミングを学ぼうという方も多いのではないでしょうか。初心者でもプログラミングしやすくするために、おすすめしたいのがフレームワークの利用です。今回は、動的なウェブサイトの構築などでよく使われるJavaのフレームワークをご紹介します。
人気のJavaフレームワークはこれだ!
フレームワークとは、その名の通り「枠組み」のこと。プログラミングをする上でよく使われるコードや機能などをあらかじめパッケージ化しておき、繰り返し使えるようにしたものです。また、複数人のプログラマーが関わるような大規模開発の場合、一人一人が自由にソースコードを書いていたら、クオリティーにばらつきが出てしまいますよね。そこで、フレームワークを利用することで、個人の技量によらずとも一定の水準でプログラミングができ、プログラムの保守もしやすくなるのです。
フレームワークには、プログラマーの有志によって開発・アップデートされるオープンソースのものと、Javaの開発元であるソフトウェア大手のオラクルが提供する有償のものがあります。
オープンソースのもので、人気があるのは以下の3つ。それぞれの特徴は以下の通りです。
・Play Framework
開発者の「生産性」に着目して開発されたフレームワークとして知られています。具体的には、CoC(設定 より規約:開発者が決定すべきことを減らし単純化を行うが、柔軟性は失わせないソフトウェア設計パラダイム)やホットリローディング(自動リロード機能)、エラーのブラウザ上への表示といった機能により開発者をサポートし、プログラミングの効率を向上します。また、セットアップも簡単で、JavaとPythonが入っている環境であれば動かすことができます。
・Spring Framework
Dependency Injection(DI:依存性の注入)という考え方に基づいて開発されたフレームワークです。Springでは、オブジェクトの生成に必要な情報をプログラム内ではなく、設定ファイルに記述します。そのため、新たな技術の登場などでプログラムをアップデートする場合も、本体を書き換えるのではなく、出力部分のライブラリを差し替えるだけで対応できます。
また、Hibernate, Struts, Velocity, FreeMarkerといったオープンソースソフトウェアとの連携にも優れていることが特徴です。
・Apache Struts
ウェブアプリケーションの開発の際に、広く利用されているフレームワークです。大規模の開発にも向いているといわれます。
画面の遷移や入力した値の確認、画面のテンプレート利用など、豊富な機能が備わっているのが特徴です。
このほか、オラクルが提供する有償のフレームワークには、「Oracle TopLink」と「Oracle Application Development Framework(ADF)」「Oracle ADF Faces」「Oracle WebCenter Framework」があります。
使いやすいものを選んで効率アップを
世の中には、数えきれないほどのフレームワークが存在すると言われます。プロジェクトごとの要件などを加味し、一番使いやすく効率が上がるものを選びましょう。