「Github」は、2008年に公開されたソフトウェアエンジニア向けのソフトウェアコードのホスティングやソフトウェア共同開発用の共有サービスです。エンジニア、デザイナーなど今や世界に970万人以上のユーザーがいるといわれます。 Github社の本社はサンフランシスコにあり、「マネジャーを置かない」「社員の大多数がリモート勤務」といった自由な社風でも知られています。そのGithub社が、2015年6月に初の海外支社立ち上げの地として選んだのが日本です。
日本語コミュニティが活発! 日本の国内IT大手も続々導入!
2008年から今まで、サービスのサポート対応は英語のみだったにもかかわらず、GitHub利用ユーザーのトップ10に日本人が入っているなど、GitHubの日本語コミュニティは活発に活動していることで知られていました。GitHubが、日本生まれのプログラム言語「Ruby」で作成されていることともかかわりがあるのかもしれません。Co-Founder兼CEOのクリス・ワンストラス氏は、「日本はオープンソースコミュニティが活発な国で、GitHubの発展を支えてくれた」と話しています。
Yahoo! JAPANや日立システムズ、クックパッドなどの大手企業が導入を進めてきたことも後押しになり、日本向けのサポートを充実させるため、日本支社を立ち上げることになったのです。日本法人の支社長には、AmazonやYahoo!、クックパッドなど日本国内の有力IT企業で事業経験を持つ堀江大輔氏が就任しました。
米国では連邦政府や州政府が導入している例があり、日本でも自治体、官公庁、教育機関などと、オープンソースの活用で協業していく見通しです。
ソーシャル機能で、気になる相手をフォロー可能!
GitHubの特徴は、「ソーシャル」であること。 ソフトウェアのプログラム開発をしていると、「他の人のソースコードを見たい」「自分のソースコードをオープンにして色々な人に見てもらいたい」といった欲求が生まれてくるものです。そうした希望を叶える環境を、Githubは提供しています。
TwitterやFacebookのようなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と同様に、ユーザーになればフォローしたり、されたりできるようになります。フォローをすると、その人がどのようなリポジトリを公開しているかなどがわかるようになります。フォローをせずとも、気になるプロジェクトがあれば、ウォッチすることも可能です。
無料プランは全世界に公開されてしまうので注意!
GitHubは無料でも有料でも、無制限でリポジトリを作成できますが、無料プランの場合、使える領域が0.30GB(300MB)までとなっています。また、重要なのは、無料プランではリポジトリを作ると自動的にインターネットで公開されます。そのため、業務用のプロジェクトを立ち上げる場合は、非公開のプライベートなリポジトリが作成できる有料プランがおすすめです。