AngularJS(アンギュラージェイエス)は、Googleおよびオープンソースのコミュニティによって開発されているJavaScriptフレームワークのひとつです。
Mi?ko HeveryとAdam Abronsの2人によって開発されたAngularJSは、2009年に発表されました。2015年6月現在で、バージョン1.4まで更新されています。
AngularJSの大きなポイント「HTML拡張」
Backbone.jsやReact.jsといったフレームワークも人気ですが、これらとAngularJSの大きな違いは、AngularJSがHTML拡張であり、HTMLの基本的情報や標準的に装備されている機能を拡張して作られているという点です。
Backbone.jsやReact.jsは、JavaScriptのフレームワークなので、テンプレートをJavaScriptファイルに書きますが、AngularJS はhtmlファイルに書くことができます。そのためAngularJSでは、既存のタグに新しい動作や機能を与えることができるのです。
AngularJSは、CRUD(Create/Read/Update/Delete機能)系のアプリケーションを開発する場合には、最も使いやすいJavascriptフレームワークだといわれています。APIと通信し、その結果をHTMLのテンプレートに書き込むという作に適しているからです。
例えば、ユーザーのマイページ画面やWebサイトの管理画面、フォームの入力画面といった、細かい部品を多用する画面の作成などに向いています。
AngularJSが持つ11の特徴
AngularJSの特徴をまとめると以下のようになります。
1. 双方向のデータバインディング
2. テンプレートとしてのHTML
3. ユニットテスト、e2eテストなど、テスト環境が充実
4. MVC(Model-View-Controller)の派生としてのMVW(Model -View-Whatever)パターン
5. RESTフレンドリー
6. 再利用可能なコンポーネントと独自のマークアップといったカスタムディレクティブの優位性
7. サーバとの連携を図ることが可能
8. 動的ページにリンクを設定可能(ディープリンク)
9. フォームバリデーション
10. ローカライゼーション
11. 依存性注入(DI)
人気のJavaScript用ライブラリであるjQuery
AngularJSとよく比較されるJavaScriptフレームワークのひとつに、jQuery(ジェイクエリー)があります。jQuery は、John Resig氏が開発したJavaScript用のライブラリです。2006年8月に最初のバージョンがリリースされました。IBM、DELLといった大企業や、Amazon、Twitterなどの人気サービスを展開する企業でも、jQueryが導入されていることが知られています。マイクロソフトも、Visual Studioの中でjQueryが採用されています。
このように、JavaScript用ライブラリとしてダントツの人気を誇るjQuery。とくに、Webサイト構築のようなDOM(Document Object Model)要素にフォーカスする作業に向いているといわれます。
また、AngularJSにはjQuery liteが導入されており、jQueryとAngularJSは併用しても問題無く動作する、という点も、人気の原因の一つと言えるでしょう