【第10問】片山君が暴走！？〜仕事を進める上での注意点〜

typeコーポレーションに新卒で入社し、営業3年目の片山君。明るくて快活な性格で、憎めないキャラクター。初めて訪問したお客さんともすぐに仲良くなり、ニーズがあればしっかりキャッチしてきます。ただ、問題は論理性に欠けていて勢いに任せてしまいがちなところです。

そんな片山君は、今日、電話営業でアポイントをとった、新規のお客さんに初めて訪問しました。事前に電話で状況を聞いたところ、1ヶ月後に新商品の発売を予定しており、ちょうどそのときに告知を行う広告手法を探しているところだといいます。

「これはニーズがあるぞ！受注できるかも！！」と意気込んでお客様先へ出かけた片山君。いつものように雑談で一気に打ち解けました。その後、商談に入りました。お客さんも片山君のことを気にいったようで、「是非、片山君から買いたいね〜。でも予算オーバーなんだよね〜。あと5万安くなったらこの場で発注するんだけどな〜。」と値引き交渉に入ってきました。

片山君は少し考えた結果、”受注すれば、少し安くても上司は怒らないだろう”と考え、言いました。「分かりました！僕が社内で交渉するので大丈夫です！発注書にサインを！」
こうして、片山君は無事サインをもらい、会社に帰りました。しかしながら、持っている発注書は社内で決まっている最低受注金額（これ以上の値引きは、利益がマイナスになるために禁止されている価格）より下でした。

受注したことが嬉しく、そのことを忘れてしまった片山君は、会社に帰るとすぐに加藤課長のところへ走っていきました。そして、受注したことを喜んで報告しました。
「加藤課長！受注しました！新規です！」

褒められることを期待していた片山君でしたが、加藤課長は発注書を見るなり、顔を真っ赤にしてこう言いました。
「最低受注金額を下回っているじゃないか！！！ばかもの！！」

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