コンサルティングファームの採用面接で必ず見られるのはロジカルな会話力
株式会社ジュライ 代表取締役
津田久資さん
東京大学法学部および、カリフォルニア大学経営大学院(MBA)卒。博報堂、ボストン・コンサルティング・グループ等で、マーケティング戦略の立案、実行に携わる。現在は株式会社ジュライ代表として、コンサルティング業務に従事する
株式会社キャリアデザインセンター 人材紹介事業部
後藤和弥さん
大学卒業後、大手人材派遣会社のマネジャーを経て、『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザーへ転身。コンサルタントをはじめ、幅広い業種・職種の転職希望者のサポートを行っている
「システム開発だけでなく、もっと経営に踏み込んで課題解決に取り組みたい」、「事業会社で身につけた業務知識を活かしたい」――。ITコンサルタントや経営企画部門などに在籍するビジネスパーソンが、次のステップとして戦略コンサルタントや経営寄りのシステムコンサルタントへの転身を狙うケースは多い。『typeの人材紹介』のキャリアアドバイザー、後藤和弥氏は「ロジカルに口頭表現ができること」がこの転身成功には不可欠だと話す。
「とくに若手の場合、知識や経験の内容やレベルは採用面接時にあまり重視されません。コンサルタントの基本である、適確に要点を抽出して分析・整理し、結論を導き出す力を面接官は見ています」
つまり、質問に対してどれだけロジカルな回答かが最重要視されている。逆に、どんな華やかなキャリアでも、ロジカルに語れなければ採用は望めないといっても過言ではない。とはいえ、この「ロジカル=論理的」とは結局何なのだろうか?
「ロジカル・シンキングとは、物事を深く突き詰めて考え、その思考を明確な言葉にすることをいいます」
そう解説するのは『ロジカル面接術』の著者、津田久資氏だ。何事にも、これ以上でもこれ以下でもない、本質をとらえた簡潔な言葉にできるのがロジカルな人だという。
「何かを問われたら、結論を先に言う。そしてそこに至るまでの筋道も明確で疑問の余地がない。それがロジカルな人の話し方です。素養である部分も大きいですが、意識することである程度まではロジカルな話し方が身につきますよ」(津田氏)
ロジカルな人の話は「余計な修飾がなく具体的で、聞いていて面白い」と両氏は語る。面接官を魅了するロジカルな会話術をぜひ習得しておきたい。
■ロジカル会話術【基本の7カ条】
01. 結論から先に話す
02. 結論に至る筋道が明確である
03. 一つひとつの話が端的にまとまっており、短い
04. 話す内容が具体的でリアルである
05. 数字やデータなどの客観的な事実に基づいた根拠がある
06. 流行りのカタカナ用語など意味の不明瞭な言葉を多用しない
07. 相手の質問の意図を適確に理解し本質を突いた回答をする
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