相手の意図を汲み簡潔に答えるのが基本
面接は、コンサルタントとしての資質を問われる場。面接官の質問の意図を正しく汲み取り、ロジカルな人材≠ナあることをアピールしたい。では、面接では具体的にどんな質問をされるのだろうか。後藤氏はこう話す。
「面接官が確かめたいのは、これまでの経験・スキルについてと、その人のキャリア志向。そしてコンサルタントの仕事を理解し、こなす覚悟があるかの3点です。最初の2点は、前職での経験から転職までの経緯、志望動機までを一連の流れで伝えられるのがベストでしょう。3点目は単純で、面接官から見て『一緒に働きたい人間かどうか』です。これは書類上ではわからないので、面接の場で重視されます」
「要は、どんな経験を通してどんな能力を身につけ、それが志望企業でどう活かせるのかを明快に説明できればいいんです。その裏付けとして、具体的なエピソードを入れていくと、より説得力が増します」(津田氏)
もちろん、その説明は要点をとらえた簡潔なものであることが必須。
「時系列で延々と経歴を話し始める人がいますが、これはもっともNG。そんなことは職務経歴書を見ればわかります。課題解決への姿勢と、自社で活かせる経験・スキルを習得できた出来事など、面接官が知りたい情報を適確に要約して伝えることが重要なのです」(後藤氏)
面接官の心を動かすのは飾らない自分の言葉
必要な情報をきちんと盛り込んだ具体的な話をされると、聞き手である面接官も質問のポイントが絞りやすくなり、自然と会話が弾む。
「自分の経験をわかりやすく相手に伝えられない人は、自己分析不足とみなされます。まずは自分の職歴の特徴を整理し、仕事ぶりをキッチリ語れるようになると、好印象です」(後藤氏)
「意味を理解していないカタカナ用語を多用するより、考え抜かれた自分の言葉を話すほうが、結果的には好印象です。ロジカルな思考があれば、流行のキーワードを使わずとも、物事の本質を語れます」(津田氏)
自信を持って自分の言葉を話すには、まず自分を知ることが必要。これまでの経験や転職理由を徹底的に振り返る時間を持つことが、ロジカル・トークの原動力となるのだ。
曖昧な前置きは非ロジカルの象徴
面接官の関心は、経歴やスキルといった話の中身はもちろん、話し方や態度にも向けられている。たとえば発言のたびに曖昧な前置きを入れるのは、物事を突き詰めて考えるはずのロジカルな人には似合わない。後に続く話がいかにロジカルに構成されていても、マイナスイメージになるので要注意だ。謙遜のつもりの「浅い話になっちゃいますが」「恐縮ですが」なども、ロジックに自信のない印象を与えてしまう。
また、コンサルタントは企業の経営者と直接話すポジションだ。誰もヨレヨレのスーツを着た人に経営戦略を任せようとは思わない。服装など見た目の清潔さも心がけたい!
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