2017.05.02
「会社辞めたい」と思った人の理由第1位は「人間関係」
【アンケート概要】
●調査方法:typeメンバーズへのWebアンケート「第6回テーマ:『こんな会社辞めてやる!』と思った瞬間」
●調査期間:2017/03/01?2017/04/02
●有効回答者数:20代?60代の男女171名
社会人になってから会社を辞めたいと思ったことはありますか?
厳しいことも少なくない社会。心がくじけたり途方に暮れたり、思わず逃げ出したくなった経験が、誰にでもあるのではないでしょうか?今回は、会社を『辞めてやる!』と思った瞬間についてのアンケートを実施。なんと、ほぼ全員が『辞めたいと思ったことがある』という結果に!その理由も実にさまざま。詳しく見ていきましょう。
【「仕事内容が合わなかった」と回答した方のコメント】
「営業に疲れて同業界の営業事務に転職したのに、なぜか営業ノルマを持たされて毎日電話営業するはめになった」(20代/女性)
「営業ノルマを達成しても全く達成感を感じず、これは向いていないな、と思ったので」(20代/男性)
「結婚を機に事務に転職したら、ルーティンワークすぎてすぐ飽きた」(20代/女性)
【「他にやりたい仕事ができた」と回答した方のコメント】
「慣れてる仕事は楽だが、ルーティーンワークだと成長できないと思いキャリアアップを考えて辞めた」(40代/女性)
「取引先の社長に『ウチにこないか』と誘われて」(30代/男性)
「社内都合で営業から人事へ異動したものの、やっぱり営業がやりたいと思った」(30代/女性)
【「社風が合わなかった」と回答した方のコメント】
「営業職だったが、成績が出せない社員は毎月『ぼうず会議(成績0という意味)』に呼び出されてこっぴどく怒鳴られる」(20代/女性)
「2時間以上早く出社して、部長・室長・専務などに全員が行列を作って挨拶する」(20代/女性)
「ある日突然、会社のトイレ以外の全部に何十台もの監視カメラが導入され、社長が一日中それを別室で見ている。出張先でも海外でも見ている。社員同士が仲良くしているのをやっかんで、挙げ句の果てに文句を言われる」(40代/女性)
【「人間関係が上手くいかなかった」と回答した方のコメント】
「十数年共に働いて親友のように仲良くしていた人が、上司に媚びるようになった。上司の仕事のやり方について『やりにくい』と言っていたのに、ミーティングになると『私は良いと思います』と急変する」(40代/女性)
「誰も居ないところでニヤニヤしながらブスと言われたりした」(30代/女性)
「異性と話していると『付き合っている』『好意を持っている』と噂を流された」(30代/女性)
「家族経営の会社で、社長と事務長が口論になって、次の日には事務長がクビになっていた」(30代/女性)
「チーム全員が他の人の仕事の粗を見つけよう見つけようとしている様子に辟易した」(20代/女性)
【「待遇が不満だった」と回答した方のコメント】
「社長の息子さんが某保険会社で働いていて、私が昇給した時に『息子の生命保険に入って貰うために昇給したんだから』と半強制のような感じで言われ、社長の器の小ささに驚きました」(30代/男性)
「それまで誰も成し得なかった営業実績をあげたにも関わらず、上司が営業出身ではなく、その実績の意味や影響の大きさを認識できなかったために正当な評価がされなかった」(50代/男性)
「面接段階で残業の有無を聞いたら『人事だから現場のことはわからないの』とごまかされて、実際に入社してみたら当たり前のように徹夜があった!」(20代/女性)
【「突発的にショックなことがあった」と回答した方のコメント】
「上司が、私と上司と社長しか知らないデリケートな話を社員全員の前で話してしまった」(30代/女性)
「上司と先輩がただならぬ関係を臭わせるような会話や行動をしていたとき。朝まで飲んだくれたり、休日も一緒にいるような発言したり……。信頼してた人だっただけに、そういう行動は本当にあり得ないと思った」(30代/女性)
「インフルエンザにかかって会社に休暇を相談したところ、事前に会社に言っていないからと断わられた」(40代/女性)
【「その他」」と回答した方のコメント】
「親戚の葬儀で休むことになった時、仕事の引き継ぎをFAXし、電話でも連絡したのに、出社したら無断欠勤にされていた」(30代/女性)
「販売店のサービス業だったのですが、ふと『今じゃなくてもこの仕事はできるなぁ』と感じてしまった」(30代/女性)
「高級ホテルのディナーデートの日、コンピュータウィルスが社内で発生して行けなくなった」(30代/女性)
「ドラマや漫画の世界だけだと思っていた給料未払いが起こった。労働基準局に訴える社員のための対応も私がしたけれど、『私も給料をもらえてないんですけど!』と思って辞めました」(30代/女性)
圧倒的に多かったのが『人間関係が上手くいかなかった』という方。「社内恋愛のいざこざに巻き込まれた」(20代/女性)なんてお気の毒な意見もありました。そんな方は、ぜひ以前実施した社内恋愛事情に関するアンケート結果もチェックしてみてください。
「会社を辞めたい」と思った後、どうしましたか?
辞めてやる!という衝動に駆られた人のうち、半数以上が実際に『会社を辞める』という選択をしていました。では『辞めずに働き続けている人』と回答した人は、なぜその会社に留まる決断をしたのでしょうか?理由を聞いてみました。
【「辞めずに働き続けている」と回答した方のコメント】
■ポジティブシンキング!
「あまりにもはちゃめちゃな上司なので、もう少し観察したくなった」(30代/女性)
「考え方を変えて、気にしないことにした」(40代/男性)
「転職に有利な職歴を作ってから辞めようと思ったから。常に辞めるチャンスを伺っている」(20代/女性)
■まさかの展開で問題解決?
「セクハラが噂で広まり、完全におさまったから」(20代/女性)
「お局上司が突然寿退社した!あなたも私も幸せ!」(20代/女性)
「世の中の流れに合わせて、残業代が出るようになった(ただし申請が必要なので……)」(30代/男性)
■どんな環境でも、救いはある!
「まともな先輩が一人いて、その先輩の事がめちゃくちゃ好きだから」(30代/男性)
「全国転勤があるので、いつかは上司も部署異動していなくなるため」(30代/女性)
「後輩が慕ってくれるので」(20代/女性)
■背に腹は代えられぬ……
「基本給が他より高いから」(20代/女性)
「身内の紹介で入社したので、その人の手前まだ辞められない」(30代/男性)
「家庭があるので……今の会社は上場企業なので、嫁が転職を許してくれない」(30代/男性)
家庭の都合で転職に踏み切れないという声も多数見られました。『嫁ブロック(※)』なんて言葉もあるくらいなので、既婚者男性は辛いところですね……。
(※)既婚者男性が転職や独立をしようとした時に、企業規模や収入・待遇面などの様々な理由で妻から反対されること
「会社を辞めた・転職した」「社内で異動した」と答えた人は、その結果どうなりましたか?
では、『辞めてやる!』という衝動に突き動かされた人々は、その後どうなったのでしょうか?『会社を辞めた・転職した』『社内で異動した』と回答した人にその後について聞いてみた結果がこちらです。
【「転職・異動前の不満は解消された」と回答した方のコメント】
「今の職場では、社員は仲間という意識で仕事を行える。みんなで売上を上げて全員昇給した」(20代/男性)
「冗談も言い合える環境になった」(20代/女性)
「今は、自分でサロンを開いています。以前と同じ接客ですが、やりがいは100倍感じています」(30代/女性)
「変なプレッシャーが解消され、よく眠れるようになった」(30代/女性)
「辞めて前の会社の働き方を見直すきっかけにもなったし、何より自分自身が変わることが大事と気付くことができたから」(20代/女性)
【「転職・異動前の方が良かった」と回答した方のコメント】
「残業代が出ないことが不満で転職したけれど、残業皆無の職場になったことで、そもそもの給与が下がってしまった」(20代/女性)
「お局みたいな人はいないものの、年下ばかりの社風が合わない……」(30代/女性)
「前職の反動で大企業へ入社したものの、正社員にはなれず収入が減ったため」(30代/女性)
【「どちらとも言えない」と回答した方のコメント】
「どこに行っても人間関係はつきものですね」(30代/女性)
「同じ業界で転職したが、前の会社の方が仕組みがしっかりしていた。休みは増えたものの、スタッフの仲も悪くて前の職場が恋しいです」(30代/女性)
「以前のやり方が染み付いてしまい、会社が信用できなくなってしまった」(20代/男性)
「転職先の会社のことは踏み台としか思っていないので、不満があっても深く考えていません。3年以内には得るものを得て出ていきたいですね!」(20代/男性)
「待遇が良くなったと思ったら、職場の人間関係が絶望的に悪かった」(20代/女性)
『不満が解消された』という意見が大半ではありましたが、同じくらい目立ったのが「どこの会社・組織にもそれぞれの課題はある」(20代/女性)といった意見。だからこそ、自分にとって何が一番大切なのかを見つめ直しながら職場を選ぶ必要がありますね。転職活動を考えている方は、改めて「自分の理想の職場」について考えてみてはいかがでしょうか?
さて、今回のアンケートで集まったコメントを参考に、漫画家たちがオリジナルのWebマンガを作成します!そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
文/typeメンバーズパーク編集部
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