「人と比べるな、なんて嘘だ。現状を疑え」芦名勇舗×嵜本晋輔のキャリア談義【華麗なる転身を遂げた男たち】
元Jリーガーにして、リユース事業を手掛ける株式会社SOUの代表取締役社長でもある嵜本晋輔さんと、電通→プルデンシャル生命の最年少営業所長→ハリウッド俳優→起業、と異色の経歴を持つ芦名勇舗さんの対談第2回目。
今回は、自らの手でキャリアを切り拓いてきた二人が大切にしている「信条」について聞いた。
※第1回は以下からご覧いただけます
>“華麗なる転身”を遂げた男たちが語る、キャリアチェンジ成功に必要な覚悟/元電通・芦名勇舗×元Jリーガー・嵜本晋輔
全てのキャリアは「自分を知り、自分で決めること」
——二人が考える、ビジネスで成功する秘訣は何でしょうか?
嵜本:私は成功していると言うよりも「成長している」という感覚ですが、信頼関係を築くことに会社として注力することです。
というのも、社員の言葉遣いひとつでお客さまからの印象って180度変わるんですよ。仮に他社の方がコストパフォーマンスがよくても、「あなたの対応がよかったから、この金額でもいい」と言っていただける。お客さまは、単に金額だけで決めているのではなくて、目に映るものや体験したことの全てを通して、そのサービスに対する対価を決めているということを学びました。
——芦名さんはいかがでしょうか?
芦名:決断することですね。それも、自分自身で決めることです。多くの人は、何かを決めようとする時に人に決めてもらっている。でもそれって、結果が出なければ人のせいにできてしまうし、上手くいっても人に感謝できなくなる。でも自分で決断していれば、結果が出なければ自分のせいですし、上手くいった時には周りの人に感謝できるようになるんです。
——自身の選択を尊重してくれた周囲に対する感謝、ということですね。その他、キャリアを築く上で大切にしてきたことがあれば教えてください
嵜本:自分たちにしかできないことを、とことん追及することかなと思います。今ある当たり前に流されずに、「こういうニーズがあるから、こんなマーケティングはどうか」といった仮説検証を繰り返していく。その中で、自分たちにしかない価値をいかに生み出していくかという部分が重要だと思います。
芦名:僕は、自分の能力を知ることが大切だと思っています。例えばダイエットをしようと思ったら、今自分が何キログラムなのか知っていなければならないし、それを毎日知り続ける必要がある。
よく「人と比べるな」という言葉を聞きますが、それは間違いだと思うんです。絶対に人と比べるべき。隣の人よりも足が速いのか、遅いのか。比べなければ、自分の走りが世界一速い、ということになってしまうので。
数字が出ているものを比べるのは簡単です。数字で見えないところは、自分でしっかり認識していく必要がありますね。
「全てのことが上手くいっていない」現状の捉え方で、その後のキャリアが変わる
嵜本:私は日々、「上手くいっていない」と思っているんです。起こること全てが上手くいっていない、って。起こったことをどう捉えるかによって次のアクションも変わってくると思うので、常に良くないことが起こっているという考え方をしています。
芦名:それは僕もすごく似ていますね。ただ、僕の場合は基本的には大成功していると思って生きています。その代わり、失敗予測も多い。
人生って、何が起こるかわからないお化け屋敷だと思うんです。でもそれって、電気をつけないで進もうとするから怖いだけ。まずは電気をつけて、自分がどこに立っているのかを把握してから進むんです。そうすればすごく鋭く生きれると思います。
この対談は動画でも視聴することができます。ぜひ下記からご覧ください。
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