【ワキ汗・体臭】においのプロに聞く!「もしかして俺……くさい?」と思ったときの緊急対処法
うだるような暑さの日が続く今年の夏。ちょっと外に出ただけでも、汗が噴き出してくる……!
そこで気になるのが、ワキ汗、そして体臭。20’s type読者たちの中にも、自分の体臭にはっとしたことがある人や、普段から悩んでいるという人は少なくないのではないだろうか。
今回は、株式会社マンダムで臭気判定士として働く澤田真希さんに、夏のワキ汗、におい対策について聞いてみた。
そもそも、夏になると体臭はきつくなるの?
澤田さんは、夏にワキのにおいが発生するメカニズムを次のように話す。
「夏は気温が高いので、体温を下げるために汗の量が増えます。さらに、汗が増えてワキが蒸れることで細菌が繁殖しやすくなり、その結果体臭の原因となるニオイ物質が通常より多くなる傾向があるのです。
具体的には、体臭の原因となる物質は汗と皮脂で、それぞれ2種類ずつ存在します。汗は、体温調節のために出るサラッとしたエクリン汗と、菌のエサとなる脂質やタンパク質などを多く含むアポクリン汗の2種類。皮脂は、皮脂腺から出るアブラ状のものと、手垢など角質層に含まれる脂質の2種類。汗や皮脂自体は無臭ですが、皮膚上に住む常在細菌が汗や皮脂を代謝することでにおいが発生します」
2種類の汗や皮脂は体の部位によって分泌される箇所とされない箇所があるそうですが、ワキにはこれらが全て存在しているため、体の部位の中でも最もにおいが発生しやすいとのこと。特に10~20代はワキのニオイが最も強い年代だという。
夏は半袖を着て肌を露出する機会が多くなるため、においが拡散しやすく、気になりやすいのではないかと澤田さんは話す。
ワキ汗&ワキのにおいを防ぐには?
では、ワキ汗や、ワキのにおいなど、普段から体臭が気になる人はどんな予防をすると良いのだろうか?
■予防法1.毎日お風呂に入り体を清潔にする
「細菌の繁殖を防ぐために、ワキは常に清潔にしておきましょう。ボディーソープなどを使ってよく洗ってください」
■予防法2.外出する前に制汗剤を塗布する
「ロールオンタイプ等の直塗りタイプがオススメです。誤解されていることが多いのですが、制汗剤は汗をかいた後や、においを感じた後に使うより、汗をかく前、においが出る前に「予防」として使った方が効果的なんです」
制汗剤には殺菌成分や制汗成分といった有効成分が含まれているため、汗・皮脂をにおいに変える菌を殺菌し、においの元となる汗を抑えることでにおいを防いでくれる。
また、出先でもしも、「あれ? ちょっとくさいかも……?」と感じてしまった時はどうすればよいのだろうか。
■緊急対処法1.ボディー用シートでワキの汗を拭き取る
「においの元となっている汗や皮脂をしっかり拭き取りましょう。クールタイプのものは、暑い夏に特にオススメです」
■緊急対処法2.デオドラントミストを使用する
「スプレータイプではなくミストであれば、シューッという音がしないので、オフィスのお手洗いなどでも周りを気にせず使えます」
■緊急対処法3.服のにおいは衣類用消臭スプレーで消す
「体臭がひどい場合、服ににおいがうつってしまい、ワキをきれいにしてもにおいが残ってしまうケースがあります。その場合、衣類用の消臭スプレーを使用するようにしましょう」
自分の汗やにおいを気にしながら仕事をするのは、誰にとっても非常にストレスフル。
適切な予防で、夏の仕事時間を快適に過ごせるようにしよう!
取材・文/栗原千明(編集部)
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