美しき戦闘服――「オーダースーツ」を仕立てる!【男の美学塾】
オーダースーツを求めて「吉田スーツ」へ
「男の美学塾」第2回目のアイテムは「オーダースーツ」。スーツは営業マンの戦闘服。己の力を最大限に引き出してくれるビシッと決まったスーツを作りに行く!
そんなスーツであるが、オーダーと聞くと価格的にも気持ち的にも敷居が高いイメージがある。だが、JR中央線国分寺駅からほど近い場所にある『吉田スーツ』では、オーダースーツが29,000円~と、とてもリーズナブルな価格で仕立てられるとのこと。「若い人にもっとオーダーを楽しんで欲しい」というオーナーの思いから、この価格帯ながらも店内に大量に並べられた生地やボタンを選び、こだわりの1着を作れるようになっている。
スーツの着心地を決める採寸の技
オーダーはまず、生地選びから始まる。生地は常時200点以上。それ以外にもサンプル・バンチと言われる生地の見本帳から選ぶことができる。
たくさん積まれた生地の中から、どれを選べば良いのか、正直迷う。でも大丈夫。必ずスタッフの方が付いてくれ、丁寧にいろいろと教えてくれるのだ。今回はスタッフの大山真弥さんが、担当してくれた。
「生地選びでは、色・柄・用途を基準にしてください。基本的にはお客さまの好みを優先されるといいと思いますが、色の目安としてネイビーはフレッシュな印象で、グレーは比較的落ち着いた雰囲気になります」(大山さん)
最近のトレンドとしては、ストライプ柄や格子柄が主流になっているそう。
「スーツで重要なのはサイズ感です。いま既製品ではぴったり目が流行っていますが、やはり動きづらい。ちゃんと採寸したスーツは、ぴったりでありながらとても動きやすいですよ」
ということで、メジャーを使って胸、ウエスト、お尻周りと順番に採寸していく。
「同時に体のクセも見ていきます。日本人男性に多いのは、肩の頂点が前にある“前肩”タイプ。前肩の方は既製品では肩周りが窮屈に感じることがあると思います」
オーダーでは、体の肉の付き方から骨格のクセも見極め、着心地の良い1着を仕立ててくれるのだ。
続いては、スーツのスタイルを決めていく。ダブルかシングルか、ボタンの数やポケットの形、ボタンの種類、さらには、裏地やステッチといった細部に至るまで全て選ぶことができる! それぞれ種類が豊富なので、あまり気負い過ぎると迷宮に入り込んでしまうが、スタッフの方がアドバイスをしてくれるので安心だ。
オーダーの一連の流れはここまで。あとは、約3週間後のできあがりを待つばかり。世界に1着だけの自分のスーツに期待を膨らませる、至福の待ち時間と考えるべし。
靴もシャツも自分好みに仕立てる!
ところで、スーツの着こなしは、ジャケットの袖口からチラリとのぞくドレスシャツの袖丈も含めて、かっこよさが決まるのはご存知だろう。そのためオーダーの際にも注意すべきことがある。
「お客さまには、ご自分のジャストサイズのドレスシャツを着てご来店いただけると、ジャケットの袖の長さもピタリと決まります」
しかし、既製品のドレスシャツは首の太さに合わせると、袖が長かったり、袖口が大きくてズルッと下がってきたりとサイズ感が難しい。
実は、吉田スーツではドレスシャツもオーダーできる。スーツ同様、生地から、襟やポケット、袖の形、ボタンの色や種類も選ぶことができて、8,900円から作ることができる。
形態安定素材の生地といった、手入れが簡単なものもあってうれしい限りだが、それだけではない。
「靴もオーダーいただけます。靴のスタイルは50種類近くありますし、革の色や種類もかなりの数をご用意しています。自分だけの1足が35,000円から仕立てられますよ」
ここまでオーダーで揃えられたら、スーツの楽しみ方の幅もそれはそれは広がるだろう。
着ているモノや靴によって、相手に与える印象は大きく変わる。営業マンであればその印象が仕事の成功に直結すると言っても過言ではない。最高の一着を着ることは、自分に自信を持たせる効果もあるだろう。
こだわりを形にするオーダースーツ。まさに己の美学をその身にまとうことができるのである。
今回の美学が見つかるのはここだ!
吉田スーツ 国分寺店
国分寺店の他にも、下北沢と虎ノ門に店を構える吉田スーツでは、高いレベルの採寸と接客技術を持ったスタッフが、初めてのオーダーでも丁寧に応対してくれる。生地選びから採寸、スタイル選びまで、おおよそ1時間。自分だけの1着を作りだす喜びを味わいたい。
DATA
吉田スーツ 国分寺店
住所:東京都国分寺市南町3−11−2
TEL:042−323−8383
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月・火曜日
アクセス:JR中央線国分寺駅南口より徒歩3分
URL:http://www.yoshida-suit.com/yoshida.htm
取材・文/questroom inc.、頓所直人 撮影/柴田ひろあき
RELATED POSTSあわせて読みたい
万年筆、それは「知の道具」! 国内随一の筆記具ミュージアムへ【男の美学塾】
“ワインは4種類に分かれる”って知ってた? ボジョレー解禁前に最低限学んでおきたいワインの知識!【男の美学塾】
「スポーツビジネスの新たな領域を確立したい」学生時代に事業部を立ち上げた、採用サポート事業の営業マン
「なぜ営業マンは接待ゴルフをするの?」その道のプロが教えてくれた9つのメリット
スーツ姿の男性を見たとき、「ぶ厚い胸板」と「引き締まったお尻」、どっちにときめく?