「♯世界最速で日経新聞を解説する男」が教える、挫折しない日経新聞の読み方
就活生の時や入社したての頃、上司や先輩に「日本経済新聞(日経新聞)を毎日読みなさい」と言われた経験のある人は多いだろう。しかし日々の業務が忙しくて、いつの間にか読むのを止めてしまった人も多いのでは……?
そこで、毎朝2時に日経新聞をコメント付きでInstagramストーリーズに紹介する「♯世界最速で日経新聞を解説する男」こと南祐貴さんに、挫折しない、本当に役立つ日経新聞の読み方を教えてもらった。
日経新聞を読むことで、情報の波を乗りこなそう
社会人としてビジネスや国内外の情報を網羅したいなら、他紙よりも日経新聞が断然おすすめだという南さん。たくさんの情報をインプットするメリットは、前半の記事で触れたとおりだ。とはいえ、日経新聞を毎日継続して読むのは難しいもの。そこで、南さんに5つのポイントに絞って教えてもらった。
【Point1】新聞を読むための「〇分ルール」をつくろう
「もし毎朝20分は電車に乗るとしたら、その20分間だけはスマホではなく新聞だけを開く、といったルールをつくると習慣化しやすいです。その場合は、電子版ではなく紙の新聞がおすすめ。『新聞が溜まっていく』というプレッシャーは精神的に良くないですから、『通勤時間の〇分だけは新聞の時間、会社の最寄駅に着いたらいさぎよくごみ箱に捨てる』くらいの軽い気持ちでいいんです。紙は邪魔で重いので、朝鞄に入れておくと『早く読んで捨てて軽くなりたい』と思って自然に読む気も起きますからね」
【Point2】時間がなければ、記事タイトルだけ見ればOK
「新聞の情報をインプットする上で大事なのは、隅から隅までしっかり読みこむことではなくて、毎日継続することなんです。ニュースって連載漫画みたいなもので『今までのあらすじが分かっていないと理解できない』ような情報も多い。だから、全部完璧に読みこむけど週に1回しか読まないよりは、毎日1、2分でいいから記事タイトルだけを見て概要を分かっている方がよっぽど重要なんですよ。筋トレと同じで、継続したらだんだんと読むスピードも早くなっていきますから、まずは毎日簡単にでも情報に触れてください」
【Point3】身近なニュースから関心を広げていこう
「ただ『日経新聞を読もう』と思っても、そもそもそのニュースに関心がなければ読むのが辛くなります。より興味深く読むためには、自分ごととして捉えることが必要でしょう。例えば毎月貰っている給与明細と紐づけてニュースを見てみる。毎月引かれている税金や保険など冷静に数字を把握してみると、社会の動きと直結していることが分かるはずです。または『トレダビ』(株の初心者から学べる日本最大のバーチャル株投資ゲーム)など架空の取引ができるスマホアプリを使って、株のゲームをやってみる。すると自分がゲーム内で選んだ株が上下したとき、『なぜこの企業の株が上下したんだろう?』と興味が湧き、企業の動きや株に関する記事に敏感になれます」
【Point4】文章を読むのが苦手なら、映像から入ってもOK
「そもそも新聞を読むのが苦手、という人はテレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』を見て、映像から印象を残すようにしてみてください。この番組は『自分につながる経済ニュース』をコンセプトに作られているので、興味を持って視聴しやすい。そうやって得た知識をベースにして、日経新聞を読むとニュースの流れが分かりやすくなって、面白くなると思います。『テレビ東京ビジネスオンデマンド』に入ればたった月500円で『ワールドビジネスサテライト』をCMなしの2.0倍速で見られるので、1時間番組が23分間で終わる。隙間時間でも手軽にニュースに触れられるのでおすすめです」
【Point5】周囲に「新聞を毎日読む」と宣言し、学んだことを発信してみよう
「『毎日、日経新聞を読む』と周囲の人に宣言してしまいましょう。ダイエットと同じですね。そして日経を解説する専用のSNSアカウントを作ってみてください。僕の経験から断言できますが、自分の言葉で発信することが、最も自分の勉強になりますから。電子版であれば、スマホでスクショして送ることができるので便利ですよ」
最後に南さんは「日経の有料購読は月4900円なので、くだらない飲み会に一度行くくらいならそれを断わって日経新聞を契約する方がよっぽど有意義だし、最高の自己投資になるはず」だとアドバイスをしてくれた。
南さんが教えてくれたポイントは、毎日ほんの数分でこなせるものばかり。新聞を読むのに、気負う必要はないのだ。まずは「毎日のちょっとした習慣」を目指して、日経新聞の有料購読を始めてみてはいかがだろうか。
取材・文/キャベトンコ 撮影/大室倫子
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