人事の意外なチェックポイント“趣味欄”
多くの人が軽視しがちな履歴書の趣味欄ですが、実はそこに注目している人事もいます。人間性を伝えて「この人に会ってみたい!」と思わせる工夫が必要なのです。
中途採用の面接シーン、がんばっているのになぜか通らない……。そんな方はもしかしたら、採用する側の心理が分かっていないのが原因かも!
このコーナーでは、多くの転職者を面接してきた人事担当者に、「意外な評価ポイント」や心に残る面接エピソードを聞いてみました。次の面接に活かせるノウハウを見つけましょう!
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回答者:ソフトウエア開発会社
採用担当 浅井 俊信氏(仮名)
わが社の場合、人事が応募者の合否を決定するのは書類審査だけ。採用するのはエンジニア職がほとんどですし、現場の要望にあったスキルを持った人なのかどうかは職務経歴書を見れば大体判断はつきますから、この部分は私たちが担当します。しかし実際に一緒に働くのは現場の人間ですから、応募者の方の人柄や熱意を判断する面接では、極力人事は口を挟まずに現場の人間の判断に任せることにしています。その方が応募者の方にとってもミスマッチが少ないですしね。
しかし、とはいっても人事も人間ですから、やはり書類審査をしていてもその方がどんな人柄なのかとても気になります。どんなにスキルが高くても、まるで人間性の感じられないような履歴書や職務経歴書を書く方にはあまり魅力を感じませんからね。
ではどういうところで人柄を見ているのかというと、私の場合、履歴書の趣味欄を結構チェックしてしまうんですよ。履歴書の趣味欄は「プラス材料にもマイナス材料にもならないだろう」と軽視している方が多い。実際、空欄のままだったり、「無し」とだけ書いてくる人も結構います。ですが、そこに記入欄があるのに何も書かないというのはあまり好ましくはないですよね。熱意も感じられないし。第一、「無し」なんて書く人は「じゃあこの人は休みの日は一体何をしてるんだろう?それで人生幸せなのか?」と心配になってしまいます(笑)。仕事をする上では多かれ少なかれストレスを伴います。特にエンジニアはプロジェクトが佳境に入ると勤務時間も長くなりますし、受けるストレスも相当なものです。だからこそ、ストレス解消の手段として趣味を持っていることは大切だと思うんですよ。充実したプライベートな時間があるからこそ仕事にも全力をそそぐことができる、私はそういう風に考えています。
よほどのことがないかぎり趣味の内容によってマイナス評価になるなんてことはありませんから、ここはぜひ書いていただきたい。そして書くからには少しでも我々人事が「この人に会ってみたいな」と思うような内容にしてほしい。たとえば、「趣味:旅行」とだけ書いてくる人と、「趣味:全国各地の石仏めぐり」と書いた人、どちらに会ってみたいと思いますか? 後者でしょう? そう思うのは私だけでしょうか(笑)。いや、本当にいたんですよ。石仏めぐりと書いた人が。たしかにシブい趣味ですが、「この人は石仏の何に魅力を感じたんだろう」って会って聞いてみたくないですか? もちろん、新卒採用ではないのでここが評価ポイントとなって合格するケースはありませんが、「自分に興味を抱かせる」のはコミュニケーション能力が高い証拠です。悪い評価には絶対なりません。ただし、あまり奇をてらうのも考えものですけどね。
私がグッときた”あの一言”
「趣味:ソフトウエア開発」
ソフトウエア開発エンジニアの募集で履歴書に書かれた"趣味"がこれ。本人にお会いして聞いてみたところ、休みの日は仕事とまったく関係なく、遊びでソフトウエア開発をしてるんだとか。「ついこの間はレゴブロックで作ったししおどしの自動制御をする組込みソフトを作りました」なんて目をキラキラして言われてしまうと、文系の私はただただ「恐れ入りました」といった感じです(笑)。
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